No.3ベストアンサー
- 回答日時:
緩衝能力は緩衝溶液を作っている「酸―塩基」の対の「濃度比」が、1:1の時に最大になります。
この理由は滴定曲線を表す関数を二階微分して、その変曲点を求める事で説明できます。
酢酸の場合は、CH3COOH(酸) ― CH3COO^-(塩基) が対になるので、
[H^+][CH3COO^-]/[CH3COOH]=Ka → [CH3COO^-]/[CH3COOH]=Ka/[H^+]=1 より、
pH=pKa≒4.7 のとき比が1になり緩衝能力は最大になり、
比が1からズレていくと、それに従って緩衝能力も小さくなっていきます。
クエン酸は3種類の緩衝溶液が考えられますが、基本的に酢酸の場合と同じです。
H3C6H5O7 ― H2C6H5O7^- からなる緩衝溶液の場合、pH=pKa1≒3.1
H2C6H5O7^- ― HC6H5O7^2- の場合、pH=pKa2≒4.7
HC6H5O7^2- ― C6H5O7^3- の場合、pH=pKa3≒5.4
のときに、緩衝能力が最大になります。
なお、クエン酸は3つのpKaの差が小さいため、不均化反応による誤差が多少含まれるかもしれません。
No.4
- 回答日時:
#no3ですが少し訂正します。
酸―塩基対の「平衡時の濃度比」が、1:1のときに緩衝能力は最大になります。
またpHがズレていくと濃度比も1からズレるので、それに従って緩衝能力は小さくなります。
最後の不均化反応の部分は無視して下さい。
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