No.16ベストアンサー
- 回答日時:
また、投稿させていていただきます。
ラ・サール石井さんが最近お笑いに関する本を出しました。
その中で、ビートたけしがなぜ10年間トップを走り続けてこれたのか、という内容の一節がありました。
ラサール石井さんの「読み」はなかなか深みがあると思います。
結論としては、常に自分が先頭に立って勝負をかけて闘っている、ということだと思います。
お笑いのパターンができかかったと思うと、それをこわして、新しいことをやってしまう。お客の期待を跳ね飛ばすかのように、まったく新しい世界に突入してします。
しかも、それが失敗すれば芸能界から転落です。
その常なる闘いに、勝ち続けてきた。
しかも、評論家や文化人は、たけしさんのように「命がけの」「がけっぷちの」闘いはしてない。
だから、何も言えない、ということです。
たけしさんは、最初テレビに出始めのころ、プロデューサーから蛇蝎のごとく嫌われていたそうです。
しかし、それを乗り越えて、勝ち続けてきた。
ひとつの理由としては、「笑いの質」が変わってきた、ということもあるそうです。カルチャーが変わってきて、たけしさんの笑いにお客がついてこれるようになってきた、ということだそうです。
私の思い出ですが、昔の漫才は、最初出てきたとき、「~~です」とあいさつをします。それが、もう、飽きてきましたね。
それで、コント55号が出てきて、舞台狭しと走り回る漫才を見たとき、新鮮ですっきりしました。重さがなかった。
結論としては、最初に書いたことの繰り返しですが、たけしさんの生き様のすごさが、人間的魅力を作り上げているのだと思います。
私たちは、一人の偉大なる成功者の生き様をリアルタイムで拝見させていただいているのだと思います。
この回答への補足
補足要求ありがとうございます。
>結論としては、常に自分が先頭に立って勝負をかけて闘っている、ということだと思います。
空き時間などでも 映画のアイデアや番組の企画など あらゆることを考えていて 発想が閃いた時に忘れてしまわないように メモ用紙と筆記用具を常に持参していることは有名な話です。
絶えることのないどん欲なる向上心や創造性 「勝負をかけて闘っている」という感じがします。
>お笑いのパターンができかかったと思うと、それをこわして、新しいことをやってしまう。お客の期待を跳ね飛ばすかのように、まったく新しい世界に突入してします。
たけしさんの番組内の企画で「日本一まずいラーメン店」を決定するコーナーがあったように記憶していますが、通常はボツになる企画ですが たけしさんだから企画が通ったのではないかと思います。
たけしさんが「キムチをドブに捨てたような味」と評したと言われている 日本一まずいラーメン店に決定した「彦龍」ラーメンは、有名になり 客が増えたそうです。 不思議と 怖いもの見たさで一度食べてみたい気がします。
2006年4月よりフジテレビで放送されているバラエティ番組の「たけしのコマネチ大学数学科」は、深夜に放送されていますが、深夜番組としては異例の高視聴率だそうです。
また、番組の取り組みに対して 第35回国際エミー賞にアジア代表としてノミネートされました。 (受賞は逃しました。)
数学マニアの人から、番組に対して 問題の解説や別解についての問い合わせがよく有り スタッフの誰もが説明できず、対応が大変だそうです。
この企画も意表を突いているという点で たけしさんならでは という感じがします。 通常、「誰が深夜に数学の番組なんかみるんだ このばかやろう」 と怒られそうな企画です。
>しかも、それが失敗すれば芸能界から転落です。 その常なる闘いに、勝ち続けてきた。
>しかも、評論家や文化人は、たけしさんのように「命がけの」「がけっぷちの」闘いはしてない。 だから、何も言えない、ということです。
一部の 自分では安全地帯に身を置いて、高みの見物の評論家や文化人が 好き勝手のたまうのは 気楽でいい商売だと思います。 ただ、「命がけの」「がけっぷちの」闘いをしていない点で、発言に重みがありません。
>たけしさんは、最初テレビに出始めのころ、プロデューサーから蛇蝎のごとく嫌われていたそうです。 しかし、それを乗り越えて、勝ち続けてきた。
プロデューサーという人種は、視聴率さえ獲れれば、大概のことは目を瞑る方が多いそうです。 数字や結果が全ての世界ですから、たけしさんの箱番組の数字が獲れれば、たけしさんを邪険に扱うことは自分の首を絞めることになります。
>ひとつの理由としては、「笑いの質」が変わってきた、ということもあるそうです。カルチャーが変わってきて、たけしさんの笑いにお客がついてこれるようになってきた、ということだそうです。
たけしさんは、笑いの感性に優れ 常識力や非常識力があり 客観的で緻密な分析力が特に優れていますので、先読みして 自分でニーズを開拓している部分も大きいと思います。
>結論としては、最初に書いたことの繰り返しですが、たけしさんの生き様のすごさが、人間的魅力を作り上げているのだと思います。
たけしさんは、将棋の羽生さんや「ヤクザ」の会長さんから元総理まで 多様性に富んだ非常に多くの対談の企画をこなしています。 これにより たけしさんは、乾燥したスポンジを水に浸した時のように多くのことを吸収して 自分の中で再構成再構築して 映画の題材や様々な企画などに活用し、また人間としての奥深さの基礎になっているのだと思います。
>私たちは、一人の偉大なる成功者の生き様をリアルタイムで拝見させていただいているのだと思います。
(故)古今亭志ん生さんは、「高座に座る姿そのものが一枚の絵であり、落語である」とまで言われたそうです。 ある日、志ん生さんは酔っ払ったまま高座に上がって、そのまま居眠りを始めてしまったそうです。 それを見た客は怒るどころか粋なもので、「いいから寝かしてやろうじゃねえか」「酔っ払った志ん生なんざ滅多に見られるもんじゃねえ」と、寝たままの志ん生を楽しそうに眺めていたそうです。
たけしさんは、人間としての親しまれ方において 古今亭志ん生さんの域に達している感じがします。
ありがとうございます。
No.15
- 回答日時:
ご質問者様の「補足」と「お礼」には、まったく同感です!!
同感というと、ちょっと失礼な言い方でしたね。
社会に対する広く深い洞察、人間の心に対する深い洞察、たいへん勉強になりました。
お礼をしたくて、また、書きましたが、お礼だけでは削除されてしまいますので、「回答」を書いてみます。
今までの、結論としては、私なりにこう考えました。
やはり、人間洞察の達人なのではないか、ということです。
人間の心を知る達人ではないか、ということです。
そうでなければ、あそこまで生き残れないと思うのです。
人間の欲望や嫉妬心を知り、社会のゆがみも知り、その上でさまざまな活動をされていると思うのです。
思い出したのは、田中角栄元首相です。
田中角栄は、官僚の心を十分知り、その上で十分活用していたと思います。
安っぽい政治家でしたら、あるいは、平凡な教育者でしたら、「欲望や嫉妬心はいけない」などと説教して終わりだと思うのです。
武さんも、田中角栄も、人間の欲望や、社会のゆがみを知り、そのうえで、ものを語り、活動をしている、と思います。
質問者様が、刑務所でのお坊さんの話を書いておられましたが、それがとても参考になりました。
やはり、出世して、人の上に立つぐらいの人は、人間の心をよく知っている人なのだと思いました。
この回答への補足
>社会に対する広く深い洞察、人間の心に対する深い洞察、たいへん勉強になりました。
「ANo.14 回答への補足」の冒頭部分は、何か偉そうに大上段に振りかざしていますが 私自身が「ヤクザ」や「暴力団」という組織に対して 偏見や無意識の蔑視の感覚を持っていましたので、自戒を込めて述べさせていただきました。
「暴力団」という組織が、組織を維持するために 法律すれすれか 様々な違法行為をして資金を調達しているのは事実です。 現在の社会状況で、彼らが生き残るためには それしか方法がないのかも知れません。
しかしながら 私は、彼らにだけ責任を負わすのは酷であるように思います。 彼らに対して、彼らの特性を生かした 社会にとって有益な役割を与えることは可能だと思います。
一部の官僚は、天下りという悪しき慣習で、談合の片棒を担いだり 薬害と言われる社会問題の原因を作ったり 全く必要のない仕事をでっち上げて 国民の税金を無駄遣いしている(毎年数十兆円が特別会計から流れているようです)ことも痛烈に非難されるべきだと思います。
社会的大問題の薬害については、国会に呼んで尋問すべきで それをしないとまた同様の事件が起こると思います。
>やはり、人間洞察の達人なのではないか、ということです。
------ 中略------
>人間の欲望や嫉妬心を知り、社会のゆがみも知り、その上でさまざまな活動をされていると思うのです。
仰るとおりだと思います。
知っていることと 知恵として血肉と同化し実際に行動することとは、全く別のことだと思います。
武さんの場合、芸人としての下積み時代の経験で、人との接し方や自己開示の方法を学んだのではないかと思います。
また、対談番組などの発言の中で、ソルジェニーツィン氏の「収容所群島」にふれていましたので、勤勉な武さんのことですから 当然 (故)ドストエフスキー氏の「貧しき人々」から「カラマーゾフの兄弟」を読破し血肉としたと思いますので、経験と理論の両者の相乗効果で 人格形成が揺るぎのないものになったと思います。
>田中角栄は、官僚の心を十分知り、その上で十分活用していたと思います。
私は、角栄さんの印象として 人の気持ちや痛みが分かるスーパーコンピュータを搭載した大型ブルドーザー という感じがします。
「角さんは病気で東大にいけなかっただけで、かなり切れる人だった」((故)大平正芳元総理)
角栄さんは知能明晰で、六法全書を隅から丸暗記して、覚えたページは破り捨てていたそうです。
角栄さんが史上最年少(39歳)で初めて郵政大臣になり、郵政大臣として初登庁したとき、官僚たちを前にして堂々と行ったスピーチの一部。
「自分は無学な素人である。 諸君たちはみな優秀だ。やりたいようにやればいい。諸君はそれぞれの分野の専門家なのだから、こちらから、ああしろこうしろと言うことはとくにない。 自分が望むのは、諸君が思う存分仕事をすることだけだ。 何かこうしたいと思うことがあったら、何でも言ってきてくれ。 大臣室のドアーは常にオープンだ。 自分の力の範囲で、その仕事ができる環境をできるだけ整えてやろう。 失敗を恐れないで、なんでもやれ。 失敗の責任は全部自分が取るから心配するな。」
角栄さん特有の人心掌握術には もう一つのテクニックがあったようです。
何事にも全力疾走をしない者には、まず最初にドカーンと大雷を落とす(先手必勝)。 たとえ始まりは険悪ても「結果 良ければ全て良し」。汗を流した後のフォローは気配り万全でその内懐はとても深かったようです。
角栄さんの政治政策を如実に表す発言。
「子供が十人おるから羊かんを均等に切る、そんな杜会主義者や共産主義者みたいなバカなこと言わん。キミ、自由主義は別なんだよ。(羊かんを)チヨンチヨンと切ってね、いちばんちっちゃいヤツにね、いちばんデッカイ羊かんをやるわけ。そこが違う。分配のやり方が違うんだ。大きい奴には"少しぐらい我慢しろ"と言えるけどね、生まれて三、四歳のは納まらないよ。そうでしょう。……それが自由経済というものだ」
(安広よしのり編著、『田中角栄・悪の語録』、一九八三年、日新報道刊)
「官公庁が発注する仕事は、一定のパーセンテージを中小企業に割り当てなければいけない」(官公需法) 「大型店の新規開業には地元の零細商店の合意を必要とする」(大店法) 「とにかく農民の生活水準を都市勤労者より低くしてはいけないのだから、生産者米価を上げるのに理屈は必要ない」(生産者米価の政治加算)と 全部「チョンチョンと切って、いちばんちっちゃいやつに、いちばんデッカイ羊かんをやる」という政策を有言実行しています。
角栄さんは、自分の政権奪取能力 政策遂行能力 利害調整能力に絶大な自信を持っていたようで、政治理念を宣伝して同志を募るという過程を省略し、たったひとりで革命的政策を成し遂げたようです。
有名な人心掌握のエピソード。
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元田中派のある議員がオンナの不始末で緊急に百万円が必要になったが、あいにく手元になかったことから、急遽田中のもとに電話を入れて百万円の借金を申し込んだ。 話半分まで聞いていた田中は「わかったッ」と一言、カネはすぐに届けさせると返事をした。 数十分後、この議員のもとには申し込みより多い三百万円の入った紙袋が届いたのだが、同封してあったのは一枚のメモ。
一、百万円で借金を返せ。
二、次の百万円でお前の不始末で苦労した人たちに美味いものでも食わせてやれ。
三、次の百万円は万が一の場合のために持っておけ。
四、以上 三百万は全額返済無用である。
------ (究極の人間洞察力―「角栄語録」の神髄)より
(故)デール・カーネギー氏の大ベストセラー自己啓発書の元祖と言われている『人を動かす』の「人を動かす三原則」「人を説得する十二原則」「人を変える九原則」を忠実に実行している感じがします。
ロッキード事件での5億円の授受は氷山の一角で あらゆる業界から、何百何千億の裏献金を受けて、あらゆる人を味方にするための政界の裏工作資金として使ったのではないかと思います。
角栄さんの時代は、魑魅魍魎が住むという政治の世界で 人を意のままに動かすためには お金は不可欠の潤滑油であったように思います。
角栄さんの政治手法について、功罪が様々に検証されていますが 日本が奇跡的スピードで高度経済成長できたのは角栄さんのお陰であり、総合的 俯瞰的 大局的に観て「罪」より「功」の方が遥かに大きいと思います。
政治資金力が無く ネクタイ一本も送り返したという お金にクリーンなイメージのある 小泉さんが総理大臣になれたのは、日本が危機的状況にあったことに対応すべく 時代の要請だったのかもしれません。
角栄さんの残した負の遺産を精算することは、破産的大借金を抱えている日本にとって急務の課題ですが、既得権益を簡単には手放すことは考えられませんので 出血多量覚悟の大手術が必要だと思います。
ありがとうございます。
やや脱線してしまいました。
No.14
- 回答日時:
また、ご訪問させていただきました。
ご質問者さまの書き込みがなかなかいいので、また、書きたくなりました。
今日、本屋で「ビートたけしは「財テク」の天才だった!」という本を見かけました。ご質問者さまと同じように「なぜ、武さんは芸能界でトップを走り続けられるのか?」ということを考察した本であるようです。(まだ読んでいません)
参考になるかもしれませんね。
後ひとつ、気がついたことがあります。ご質問者様が、「ヤクザヤさんにも人気があるようです」と書かれていますが、武さんは、浅草の芸人からスタートしてきた人なので、そちらのほうも関係もうまく乗り越えてきたのではないかと思うのです。逆に、私のほうの疑問ですが、「どのようにしてうまく関係を乗り越えてこれたのか?」ということがあります。その辺を知ると、芸能界でトップを維持し、さらに文化人として活躍している武さんの秘密(秘訣)がわかると思うのです。
回答にならなくてすみません。
ご回答者様を応援したい気持ちから、書かせていただきました。
この回答への補足
補足要求ありがとうございます。
>逆に、私のほうの疑問ですが、「(ヤクザヤさんと)どのようにしてうまく関係を乗り越えてこれたのか?」ということがあります。その辺を知ると、芸能界でトップを維持し、さらに文化人として活躍している武さんの秘密(秘訣)がわかると思うのです。
「ヤクザ」や「暴力団」という組織やその関連について論じる場合、その組織ができた時代背景や原因について詳細に検討し理解する必要があります。 一つの切り口だけを取り出して観察し論じることは 偏った結論に誘導する危険性がありますので注意が必要です。
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昭和中期の関西や北九州のの悲惨な現状のために、日本社会に「やくざとなるか土方になるか」しか、選択肢の無い若者が多く存在する事が やくざの温床である(猪野健治『やくざと日本人』)
マイノリティが暴力団員となるのは、差別により経済的な理由で学校に通えなかったり、就職差別で一般的な職に就くことができなかったりしたため、というケースが多い。暴力団員が多い、という理由でそのマイノリティが差別されることも多く、差別の悪循環に繋がっている。(慶應義塾大学教授 加藤久雄)
「関西に暴力団が10人おったら そのうち9人はマイノリティ」(「グリコ・森永事件 最重要参考人M」宮崎学 大谷昭宏 共著)
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(故)伊丹十三監督は、「ミンボーの女」という映画を撮りましたが、その直後に暴漢に襲われました。
伊丹十三監督の暴漢による殺人未遂事件に対して ある監督は、
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「彼は魂を売って裏切り者となった。この襲撃はわれわれ映画人がやるべきだった。 私を含め腰抜けになっていて情けない。 ヤクザの中には在日韓国人、被差別出身の人が多い。なぜヤクザになったか。いやヤクザにしかなれなかったか。
ヤクザだけが生きていく唯一の道なのに、なぜ差別されたか、それこそ問われなければならないのに、類型的に描いて馬鹿にした。 ヤクザならずとも怒るのは当然だ」 (伊丹監督襲撃事件のときの某映画監督のコメント)
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伊丹監督は、民事介入暴力について書かれた書籍と その内容を元に徹底的に取材して 事実に基づいたものを映画の題材にしていますが、「ヤクザ=悪 社会のお荷物(ダニ)」という構図で一方的に描いたため、ヤクザヤさんの生態を少しでも知っている方は、確実に 伊丹監督の生命に危険が及ぶ可能性が高いと考えたと思います。
「『やくざとは、弱いものには強いが、強いものにはまるっきり弱い』それがやくざだという。あんなにしゃべって怖くなかったんですかと訪ねるがミンボウの女は、『やくざが決して暴力を振るわないというのを知っているから』という、『暴力を振るえば裁判沙汰になり、裁判となれば費用が2千万近くかかる、そんな採算の合わないことを彼らがするわけが無いでしょう。』」(ミンボウの女 より)
その後、伊丹十三監督は不可解な死を遂げました。
伊丹十三監督の不可解な死は警察によって自殺として処理されていますが、私は、警察の捜査手法を熟知している 自殺などに見せかけて殺害するプロにより 自殺に見せかけて(リンチ後に窓から落とされて)殺害された可能性が高いと思っています。
北野監督が、伊丹十三監督の「ミンボーの女」のような映画を撮ったとしたら、「ヤクザ」や「暴力団」という組織ができた時代背景や原因を十分考慮して ヤクザヤさんのプライドを傷つけないように緻密な計算をして 作品に影響を与えないようにさりげなく配慮したと思います。 もっとも 脚本が大幅に書き換えられて 全く別の映画になると思いますが。
北野監督作品の「その男、凶暴につき」「HANA-BI」などを観ると ヤクザヤさんに対して プライドを傷つけないように配慮されているのがよく分かります。
あるお寺の高僧の方が、刑務所に慰問に行って説話をした時の導入部分の話。
「私は、皆さんの前で偉そうに話をしていますが、今でもいい女を見るとマラも立ちますし 旨そうなご馳走をみると涎が出ます。 その本性において皆さんも私も何ら変わりません。 ただ、私の方が少しだけ要領が良く みなさんがほんの少し要領が悪かっただけです。」
この短い話の中に 人間と人間が、うち解け合う際のエッセンスが凝縮されているように思います。
武さんは、このことを実社会での体験により経験的に知っており、人と接する際の基本的姿勢になっていると思います。
国際テロ組織アルカーイダのリーダーとされているオサマ・ビンラディン氏は、裕福な家庭に生まれ 人物も優秀でカリスマ性があり 約3億ドルもの個人資産を所有しており 一国の指導者になりうる資質を備えていたそうです。
アルカーイダのNo.2とされた(故)アイマン・ザワーヒリー氏は、極めて優秀な外科医で人望も高かったと言われています。
非常に優秀で人望も高かった理想主義者のポル・ポト氏は、彼の政権時に、「腐ったリンゴは、箱ごと捨てなくてはならない」と唱えて、政治的反対者を弾圧し 200万人以上を処刑しました。
武さんは、彼らを歴史上まれに見る凶悪なテロリストや狂信的指導者に変貌させた原因について 詳細に検討して、大量虐殺やテロ自体は赦されることではありませんが 一定の理解はしていると思います。
それは、「思い切り悪いことのできる奴は思い切りいいこともできる、思い切りバカなことのできる奴は思い切り真面目なこともできる」という彼の哲学から想像できると思います。
日本の著名な危機管理のスペシャリストによると、ヤクザや暴力団は、常に危機的状況に身を置いているため 危機管理能力やリーダーシップ能力においては、一般の方や机上の計算しかしたことのない制服組よりも 遥かに優れているそうです。
ありがとうございます。
No.13
- 回答日時:
大変面白く回答、その他補足拝読させていただきました。
心理学的アプローチは専門外なのでできないのですが、北野武氏の人気の理由は、「逆モラルパニック」であるいうことは考えられないでしょうか?
マスメディアの情報が多くの場合一方的である以上、民衆は逆モラルパニックに従うようになり、その結果盲目的に北野武氏を崇めてしまうという考えです。北野武氏に関する情報が、プラスであることが多いこともこれに拍車をかけていると思います。
ただ、その「プラスの情報」を作り出した根源に関してはわかりません。彼の生来の人間性かもしれませんし、彼の巧妙な目的的な演出かもしれません。あるいは彼のイメージを画策し作り上げた第三者の目論見なのかもしれません。
モラルパニックについてはwikiで検索してみてください。
怠慢な、そして憶測の混じった主観的な回答になってしまったことをお詫びしますが、参考になればと思います。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
>心理学的アプローチは専門外なのでできないのですが、北野武氏の人気の理由は、「逆モラルパニック」であるいうことは考えられないでしょうか?
>マスメディアの情報が多くの場合一方的である以上、民衆は逆モラルパニックに従うようになり、その結果盲目的に北野武氏を崇めてしまうという考えです。
>北野武氏に関する情報が、プラスであることが多いこともこれに拍車をかけていると思います。
「逆モラルパニック」を定義してイメージすることが私には困難です。 良く咀嚼して温めて発酵から熟成するのを待ちたいと思います。
>ただ、その「プラスの情報」を作り出した根源に関してはわかりません。彼の生来の人間性かもしれませんし、彼の巧妙な目的的な演出かもしれません。あるいは彼のイメージを画策し作り上げた第三者の目論見なのかもしれません。
一般的に 良い評判よりも悪い評判の方が蜜の味で、広まりやすいというのが一般論ですが、本人が(意識的か無意識的かは分かりませんが)露悪家を演じて 自ら人間的弱さを露呈するような言動や低俗さを自慢するような言動 自分の評価を下げるような言動をしている実態を考えると 日本人特有の謙譲の美学とは一線を画する 照れ屋の武さん特有の自己開示における逆説的方法論の一つの形かなと思っています。
武さんは、美輪明宏さんと交流があり、個人的に美輪さんの家に呼ばれて行ったことがあるようで、彼の言動において 少なからずスピリチュアルな影響を受けた可能性があると思います。
バイク事故で死にかけたことが人生の転機となり 自分が生かされていることを気づかされ 美輪さん風に述べると 武さんの性格が神様から好かれる様態であるため バイク事故の際 魂がより高段階の魂に生まれ変わった ということかも知れません。
タレントとして長生きするためにはイメージ戦略は重要ですので、例えばオフィス北野の社長の指示か自分自身が判断して 緻密な計算の上での言動か または、「思い切り悪いことのできる奴は思い切りいいこともできる、思い切りバカなことのできる奴は思い切り真面目なこともできる」という彼の独特の哲学を実践して、ある時はタレントビートたけしを またある時は世界の北野武監督を演じているのかも知れません。
人生が、監督 主役 観客が自分自身の 長い映画作品と考えることもできますが、武さんの場合 観客に神々を意識しているのかも知れません。
「逆モラルパニック」について 誰も使っていない用語やフレーズを考えることは、大きな冒険であり 大変な知的エネルギーを必要としますので 大変感謝しています。
ありがとうございます。
字数の関係で補足欄に記載しました。
No.12
- 回答日時:
またおじゃまさせていただきます。
このご質問者さまの質問と、あとから加えていただいた追加の書き込みがとても気に入ったものですから。
また、思いついたことがあります。
タケシさんと林屋三平さんに共通点があると思いついたのです。
私の知っている限りですが、林屋三平さんもタケシさんも、あまり面白くなかったと思うのです。(立川談志さんも、この二人ともおもしろくないと言っています。)
(タケシさんを面白くないというと、質問者様はがっかりされるかもしれませんが、そこはちょっと押さえておいてくださいね。)
「あまり面白くない」林屋三平さんもタケシさんもなぜか、抜群に人気があり、テレビにしょっちゅう出ています。
不思議なんです。
私なども、なぜかなー、と思っていたのです。
それで最近わかったことがあったのです。
両者に共通することがありました。
それは、二人とも「誰でも世話してしまう」という心の広さがあるんです。
有名な話ですが、林屋三平さんのご自宅は、門・玄関をいつも開けっ放しにしておいて誰でも出入り自由にしておいたそうです。
誰でもオーケーなんですね。
これって、すごい心が広いと思いませんか?
そして、実は、タケシさんも同じように、誰でもオーケーで、どんどんといろんな人を世話していますよね。
ここが共通していまると思いました。
この心の広さ、誰でも分け隔てなく世話してしまう器の大きさ、これがこのお二人の人気の秘密なのではないでしょうか。
いかが思いますか?
また、思い出しましたので、書かせていただきました。
この回答への補足
度々アドバイスありがとうございます。
>このご質問者さまの質問と、あとから加えていただいた追加の書き込みがとても気に入ったものですから。
褒められるのは 嫌いな方ではないので嬉しく思います。 稚拙な内容ですが、気に入っていただき ありがとうございます。
> 私の知っている限りですが、林屋三平さんもタケシさんも、あまり面白くなかったと思うのです。(立川談志さんも、この二人ともおもしろくないと言っています。)
立川談志さんは、照れ屋で逆説的にものを言いますので けなすときは褒めているのだ思います。
>(タケシさんを面白くないというと、質問者様はがっかりされるかもしれませんが、そこはちょっと押さえておいてくださいね。)
ツービートの漫才は、その当時 誰もやらなかった過激なネタを勇気を持って もちネタにしたことに感心した程度で 特別好きというわけではありません。 好みの漫才師は、ダウンタウンの 松本さんのよく訳の分からないボケと 浜田さんの軽妙で厳しい突っ込みの掛け合いがいい感じです。 あと、村上ショージさんや間寛平さんの ナンセンスなギャグが、以外と好みです。
>「あまり面白くない」林屋三平さんもタケシさんもなぜか、抜群に人気があり、テレビにしょっちゅう出ています。
林家三平さんは、客いじりやアドリブの天才だったようです。 現在活躍されている方では、ダウンタウンの松本人志さんや明石家さんまさんが、アドリブの天才のように思います。
人気者で毒舌家と言えば、田中真紀子さんや綾小路きみまろさんが 根強い人気があるとおもいます。 選挙などで 田中真紀子さんの演説を聴きますと、彼女が 政治家と言うよりも 毒舌政治漫談家に思えて仕方ありません。(ごめんなさい)
中高年の星と言われている 綾小路きみまろ さんの話のネタは まー酷い毒舌ですが、中高年に非常に人気があります。
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「たけしの誰でもピカソ」の出演に際し、売れない時期に同じ舞台で出演していたビートたけしと楽屋で久し振りの対面を果たす。「きみまろさんってあの時のきみまろさん…」とたけしが語りかけ、お互いに涙を流して抱き合い、その後のきみまろのネタを収録する時にも感極まり、途中声が出なかった場面があった。
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武さんは、彼の実力を認めていて、実力があるのになぜか売れなくて 気の毒に思っていたようです。 人生 どこにチャンスが転がっているのか分かりません。
>有名な話ですが、林屋三平さんのご自宅は、門・玄関をいつも開けっ放しにしておいて誰でも出入り自由にしておいたそうです。 誰でもオーケーなんですね。 これって、すごい心が広いと思いませんか?
泥棒さんにも平気で物をあげる勢いがあるように思います。 なにか被害にあったことはないのでしょうか。 そちらの方が気になります。
>そして、実は、タケシさんも同じように、誰でもオーケーで、どんどんといろんな人を世話していますよね。
>この心の広さ、誰でも分け隔てなく世話してしまう器の大きさ、これがこのお二人の人気の秘密なのではないでしょうか。
たけしさんが世話好きなのは、最初の師匠である 深見千三郎 さんの影響が大きいように思います。 深見千三郎 さんは、芸人仲間に対して 非常に面倒見が良かったそうです。 それほど裕福でもないにも拘わらず 金銭面などあらゆる相談に乗り 面倒を見たそうです。 なんの見返りも求めずに 内心の欲求に答えるように ごく自然に世話をしていることが素晴らしいと思います。 できそうで中々できないことだと思います。
有名人の方が、テレビカメラの前で 慈善団体などに寄付することがありますが、なにか違和感を覚えます。 寄付は、匿名でするべきもので名前をだすべきではないと思います。 売名行為か、世間の人に良い人間と思われたいがために寄付行為をしている と考えるのは私だけでしょうか。
【エピソード3】
「最後の弟子」ビートたけし
深見が最後に取った弟子がビートたけしで、「たけしは長いからタケだ」と言って非常に可愛がった。
当初フランス座のエレベーターボーイだったたけしは、エレベーター内で深見に弟子入りを直訴。「お前何か芸が出来るのか?」と問う深見に返事できないでいると、深見はその場でタップを踏み始め、「こういうのでも練習するんだな」と弟子入りを許した。その余りの格好良さに、たけしは感動したという。
たけしは深見からの薫陶と影響を深く受けて、周囲から「まるで生き写し」と言われた事もあったという。深見が「芸人・ビートたけし」の基礎を作ったと言っても過言ではない。後にたけし自身も「芸人としての心意気・感覚すべてピッタリだった。自分はその心意気を継いでいる。」と語っている。
深見は漫才を軽演劇より一段下に見ていたようで、たけしが「漫才で勝負したい」と申し出た時も激怒し、破門を言い渡している。ただ漫才云々と言うよりも、気に入りの弟子が去っていく事の寂しさの方が大きかったと言われている。しかし漫才でメキメキ頭角を現していく姿を喜び、たけしの出演するテレビに見入っていたという。
たけしが久しぶりにフランス座を訪れた時、深見は「何しに来やがった馬鹿野郎この野郎、元気か?」、「来るなって言ったろう馬鹿野郎、腹減ってないか?ラーメンでも食うか?」と照れと嬉しさが入り交じった態度で迎えた。
破門を説かれたたけしも忙しい合間に深見をたびたび訪問するようになる。「まるで実の親子のようだ」と言う人もいた。
たけしが1982年度の日本放送演芸大賞を受賞した際、「小遣いだ」と言って賞金を全て深見に渡した。深見は馴染みの飲み屋で「タケの野郎がよ、生意気によ、小遣いだなんて言ってよ」と何度も嬉しそうに語っていたという。失火で亡くなる1ヶ月前の事である。
たけしはテレビ局の楽屋で深見の訃報を聞いた。しばし絶句した後たけしは、壁に向かい俯きながら無言でタップを踏み始めたという。
深見の葬儀の後、たけしは札幌での仕事へ向かうため羽田空港へ向かった。待ち合わせていた高田文夫に「深見のおとっつぁんもバカだよな。死んだら人が焼いてくれるのに、自分で焼いちめぇやんの」と師匠譲りの毒交じりの一言を口にしたという。上記のタップと併せて、芸人らしい師匠への手向けであった。
No.11
- 回答日時:
いえいえ、ごく個人的な見解ですから、あまりお気になさらずに。
>なぜ、ハマコーさんに好かれると 人間性が低俗であると判断できるのか 具体的な理由を教えていただけますか
ハマコーも武も同類だと思うからです。
この間、ハマコーが日本全国に高速をバンバン通せば国は豊かになるなんじゃぁあと力説してました。いつの時代の話じゃぁあ!
確信的な人って怖いです。
この回答への補足
アドバイスありがとうございます。
>ハマコーも武も同類だと思うからです。
明確で客観的な理由が明示されていませんので、主観による決め付け ということになり、失礼ながら 「嫌いなものは嫌い」と言う ○才の子供と変わらないことになります。
前後の行間から推察すると 単に ハマコーさんと武さんが意気投合しているから 「同類」という「個人的な見解」に至ったと考えることができると思います。
そうすると、武さんと意気投合した (故)黒沢監督や東京都知事 小泉元総理を含む多くの方が、「同類」つまり「人間性が低俗(な人種)」ということになります。 こういった理解で宜しいでしょうか。
それとも mintowall2 さんは、何か目的があって危険球を放り「悪者」を演じているのでしょうか。
>この間、ハマコーが日本全国に高速をバンバン通せば国は豊かになるなんじゃぁあと力説してました。
「日本全国に高速をバンバン通せば国は豊かになる」と考えている方が、「人間性が低俗」であるということでしょうか。
No.9
- 回答日時:
思い出したことがありますので、また書かせていただきます。
県知事になっている東国原氏が、タケシさんとゴルフに行ったとき、タケシさんの金で無断でゴルフクラブ一式を買ったことがあるそうです。いわば、親分をだまして親分の金をこっそり自分のために使ったというわけです。当然、タケシさんはそのことを知っているわけです。しかし、何のとがめもなく、そのまま許しているようです。
こういうのを聞くにつれ、タケシさんの人気の原因は、「大きな器」「人間としての大きさ」にあるのではないかと思うのです。
ご質問者様も書いておられましたが、「TVタックル」で、あのハマコーさんが、またたく間にタケシさんの子分のようになってしまいましたね。これはやはり、タケシさんの人物の大きさを物語っていると思います。
さらに例を挙げれば、写民主党国会議員との不倫騒動で騒がれた山本モナさんをさっそく救い上げて活躍させていますね。
かつては、裏口入学で問題となったナベヤカンさんも救い上げて活躍させていました。
こういう動きを見ていると、やはり、人間の器が大きい、と思うのです。
この辺が、人気の秘密かな、と感じています。
再度のアドバイスありがとうございます。
>県知事になっている東国原氏が、タケシさんとゴルフに行ったとき、タケシさんの金で無断でゴルフクラブ一式を買ったことがあるそうです。いわば、親分をだまして親分の金何のとがめもなく、そのまま許しているようです。
エピソードのご報告ありがとうございます。
フライデー事件で弟子達に迷惑をかけたことが、根底にあるように思います。
同じような話で、武さんのマンションの金庫からお金がなくなった際、たけし軍団で犯人探しをしようとしたところ 「そんな事する暇あるなら芸を磨け」と怒ったそうです。
>こういうのを聞くにつれ、タケシさんの人気の原因は、「大きな器」「人間としての大きさ」にあるのではないかと思うのです。
人間としての器(スケール)が大きい ということばをよく耳にしますが、私の人生経験が浅くて 人間性が未熟なせいか 抽象的で明確にイメージすることができません。 包容力があるという言い方もよく耳にしますが、 無条件に全てを赦すことができる ということでしょうか。
>さらに例を挙げれば、写民主党国会議員との不倫騒動で騒がれた山本モナさんをさっそく救い上げて活躍させていますね。
>かつては、裏口入学で問題となったナベヤカンさんも救い上げて活躍させていました。
野村監督が、成績が奮わない選手を指導して復活させる 通称 野村再生工場の 芸能人版 北野再生工場というところでしょうか。
貴重な時間を割いて回答していただき感謝いたします。
ありがとうございます。
No.8
- 回答日時:
実は、私も、なぜ人気があるのか、非常に知りたかったのです。
ご質問者様のこの問いかけは、非常に気に入りました。
私の素人考えですが、芸はあまり面白くないのですが、人間性のすばらしさにみんな惹かれているのではないかと思うのです。
誰でも世話をしてしまう「器の大きさ」があると思います。
ご質問者様の追加の解説がいいですね。
私もおっしゃっておられることは大賛成です。
ハマコーもタケシさんの弟子のようになってしまうほど、人物が大きいのではないでしょうか。
『TAKESHIS'』に出演していたある女優は、タケシ監督の話になると、涙を流さんばかりの感動で語っていました。
近くで一緒に仕事している人たちは、「すごさ」を感じているのではないでしょうか。
人物が大きいのだと思います。
(ただし、以上は私の推定です。
実は、テレビ画面では、人物のすごさがわからないのです。)
映画の芸術性は高いと思います。
ここで一言、素人談義をします。
タケシ監督の映画は難解だといわれますが、私の場合は、逆に、「このシーンは自分にも予想がつく」というシーンが多いのです。年代が近いことと、生まれ育ちの環境が近いことが理由かもしれません。何回ではなく、予想できるシーンになってしまうのです。
回答にはなっていないかもしれませんが、ご質問者さまへ応援する気持ちを込めて書きました。
この回答への補足
アドバイスありがとうございます。
>私の素人考えですが、芸はあまり面白くないのですが、人間性のすばらしさにみんな惹かれているのではないかと思うのです。
彼の毒舌ネタは、誰もやらなかったので、非常にインパクトがあった反面 教育関係者などから痛烈な非難を受けました。 「赤信号みんなで渡れば恐くない」という標語ネタについて 猛烈な非難する評論家がいる一方で、それは、逆説であって、その程度の逆説を判断できずに 赤信号を渡る人はいるはずがない と賛否が分かれていました。
私も 彼の毒舌にも拘わらず いまだに高い人気を維持できているのは、人間性が評価されているため だと思います。
>誰でも世話をしてしまう「器の大きさ」があると思います。
武さんが、「紳助は、俺なんかより ずっと テレビ業界向きの才能がある。 ただ 残念なことに一般常識を知らなすぎる。 一般常識をかじったらテレビ業界を席巻すると思う。」という発言をしたことがあるように記憶していますが、これを聞いた紳助さんは、猛勉強したようです。 現在の伸助さんの活躍を拝見しますと、武さんの影響を受けているのかなあという感じがします。 それにしても、紳助さんの あのカミソリのように鋭利でするどくて的確な突っ込みは 天才としか言いようがありません。
山本モナさん(現在 オフィス北野 所属)の不倫騒動後の復帰のシナリオを描いたのは、武さんのようです。 山本モナさんが、お笑い番組で スイカのかぶりものをして司会をしていたのを見ましたが、タケシ軍団他お笑いの方々が、泥と埃まみれで お笑いの仕事をしている様を 目の前で見せることで 芸能界の厳しさを教えようとしたのでしょうか。
他の番組で あっけらかんと自己開示しているのを 見たことがありますが、もともと才色兼備でスタートに恵まれていましたので 挫折を味わった後に 厳しい別の世界を見せつけられて ふっきれて 活躍している様を拝見すると 応援したくなります。
>ハマコーもタケシさんの弟子のようになってしまうほど、人物が大きいのではないでしょうか。
私の予想ですが、ハマコーさんと初対面のとき 「どうも、前科一犯の たけしです」とギャグをかましたような気がします。 普通の人は、自分の評判が落ちるようなことは自分から言わないのですが、武さんの場合(お笑いの方はほとんどそうかもしれません。)は、自虐ネタとして成立しているのだと思います。
ハマコーさんは、若い頃 喧嘩で相手を刺してしまい(故意ではなかったようです)懲役1年の実刑判決を受けていますし、自らもそれを公言しています。
どんな人に対しても、先入観や噂 評判で判断せずに 自分の目で見極めて 一定の尊敬の念を以て接しているのかなあ という感じがします。
>『TAKESHIS'』に出演していたある女優は、タケシ監督の話になると、涙を流さんばかりの感動で語っていました。
北野監督の作品に出演したいという俳優さんが多いそうです。 演技についてほとんど文句をいわないそうです。 監督の中には、怒鳴り散らす方もいるようです。
>実は、テレビ画面では、人物のすごさがわからないのです。
テレビ番組は、特にバラエティーの場合 それぞれ役割分担があって、それぞれのキャラクターを演じているので仕方のないことだと思います。 私は、武さんが、照れ隠しやキャラクターのために 露悪家を演じているのは普通に理解できるのですが、いまだに 5歳の子供のような悪戯をしたり、時には、下半身を出してモザイクをかけたりしているのが、すごいなと感心しています。 なぜ そこまでするのでしょうか。弟子に対する気配りなのでしょうか。 理由が思い浮かびません。
>タケシ監督の映画は難解だといわれますが、私の場合は、逆に、「このシーンは自分にも予想がつく」というシーンが多いのです。年代が近いことと、生まれ育ちの環境が近いことが理由かもしれません。何回ではなく、予想できるシーンになってしまうのです。
武さんの少年時代の 貧乏な生活と、暖かい家族に恵まれていたことが、性格形成に良い影響を与えていると思います。 若い頃の苦労は買ってでもせよ という言葉がありますが、足るを知る ことを学ぶには、貧乏は大変良い教材だと思います。
様々な視点で考察することができ、大変参考になりました。
共感いただき ありがとうございます。
字数の関係で補足欄に記載しました。
No.7
- 回答日時:
不思議と北野氏に関して嫉妬 面と向っての批判を聞きません(ただ知らないだけか。
ネットではあるのでしょうか。。。)なにせ「世界の北野」ですから
本業の映画監督からも一目置かれているか(パッチギ の監督が批判したとか?)面白く思ってない方や
嫉妬してる方もいるでしようが。。。
去年だったかカンヌで チョンマゲのズラ姿を拝見した時
は「「痛いなぁ」という印象でしたが(海外ではサービスのつもりでしょうが温度差が。。。)だれも苦言を言う人がいなかったような。。
ここ何年かの北野氏は安定?した指定席に居る感じで
間違って長生きした日には勲章ものですね。
個人的には「世界の北野」を自ら破壊してもらいたいですね。
漫才ブームの時 本来の漫才のスタイルを
破壊して登場した時のように。無理でしょうか
談志師匠が 「たけし落ち目だから」と発言してました。
これも愛情の裏返しであり嫉妬かな?
無類の映画好きでもあるし
最近落ち着いてつまんねーぞって事なんでしようか。。。笑
もうひとつ
田原総一郎が北野氏にオファー(対談)しても
会ってくれないらしいです。
田原氏の挑発に乗るぐらいの余裕が欲しいのですが。。。
お約束で。
回答になってません。。。すいません。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
>去年だったかカンヌで チョンマゲのズラ姿を拝見した時
>は「「痛いなぁ」という印象でしたが(海外ではサービスのつもりでしょうが温度差が。。。)だれも苦言を言う人がいなかったような。。
芸人の遺伝子が組み込まれているのでしょうか。 サービス精神からか、何かやらないと気が済まないのだと思います。 見てる方も何かやるかもと 期待していると思います。
>ここ何年かの北野氏は安定?した指定席に居る感じで間違って長生きした日には勲章ものですね。
タモリさんがMCを務めるお昼の番組は、当初 武さんに依頼したものの、武さんは断ったそうです。 確実に視聴率がとれるので、引っ張り凧 状態が続いている という印象を受けます。 健康には注意してほしいと思います。 明治大学を除籍となっていましたが、のちに明治大学特別卒業認定者となっています。 現在、東京芸術大学 大学院映像研究科の教授および映画専攻長に就任しています。 科の人気がすごいそうです。 将来的には、文化勲章を親授されると思います。
>個人的には「世界の北野」を自ら破壊してもらいたいですね。
「TAKESHIS'」で自ら「世界の北野」を破壊したのかな と思います。
ピカソの抽象画を見てるようで 意味不明 理解不能 なにこれ という感じです。
自分の評価を下げるための 過激で勇気のある実験という感じがします。
作品に対する異常な人気はバブルだと 冷めた目で自己分析しているのだと思います。
期待に押しつぶされないように あえて駄作(と私は思っています)を発表して人気の熱を冷ますという方法論のような気がします。
>漫才ブームの時 本来の漫才のスタイルを破壊して登場した時のように。無理でしょうか
ツービートの漫才は 浅草の舞台では非常に人気があったようですが ネタが過激過ぎて放送できないため 世に出るのが後れたそうです。 ツービートが漫才を始めると(他の芸人が観に行くので)楽屋が空っぽになると評判になったそうです。
テレビで放送された漫才も十分過激でした。
「注意一秒ケガ一生、車に飛び込め元気な子」「気をつけよう、ブスが痴漢を待っている」「寝る前にきちんと絞めよう親の首」「赤信号みんなで渡れば恐くない」
この放送を見た視聴者から 抗議の電話が殺到したそうです。
それに対して武さんは、「いちいち 漫才師のネタに反応する 単なるバカ」とばっさり。
>談志師匠が 「たけし落ち目だから」と発言してました。
>これも愛情の裏返しであり嫉妬かな?
武さんは、談志師匠の門下生で 立川錦之助という高座名をもっています。
談志師匠は、照れ屋で逆説的なものの言い方をしますので、けなすときは、褒めていると解釈しています。 談志師匠は、若い頃 天才の名をほしいままにしていましたので、天才同士で波長が合うのだと思います。
爆笑問題の太田さんも談志師匠に心酔しているようですが、談志師匠は、「爆笑問題はもうじき消える」と酷いことを言っておりました。
>田原総一郎が北野氏にオファー(対談)しても
>会ってくれないらしいです。
ぜひ、対談をしてほしいと思います。
ジャーナリストの鋭い質問にどう答えるか、田原さんをどうやって笑わせるか。。。
貴重な情報ありがとうございます。
【エピソード2】
[たけしの新人芸人に対する気遣いの話]
たけしが番組の収録が終わって、「お疲れ~」といいながらスタジオを出た。
あるスタッフがたけしの楽屋方向に用事があり、何メートルか遅れてたけしの後をついていった。
するとたけしは楽屋につながる廊下の曲がり角の所で急に立ち止まり、何か思い出したように来た廊下を戻り始めた。
スタッフがどうしたんだと不思議に思い、たけしを追いかけるとスタジオ近くのベンチでタバコを吸い始めた。
スタッフが「どうしたんですか?」と尋ねたら、たけしは「いやなんでもないよ」と答えた。
スタッフはたけしに挨拶をして、用事を済ませようとまた廊下を歩いて、たけしが立ち止まった曲がり角を曲がると、若手コンビがネタ合わせの練習をしていた。
「おはようございますっ!」と若手コンビが練習を止めてスタッフに挨拶をした。
その時スタッフは、たけしが若手コンビを気遣い、ネタ練習の邪魔を自分がしないように戻ったんだとわかった。
[たけし軍団のラッシャー板前が引っ越した際のはなし]
ラッシャーは、長年住んでいたアパートからマンションに引っ越すことにした。
するとその話を聞きつけた師匠であるたけしは、「引っ越し祝い何がいんだよ?」
とラッシャー板前に尋ねた。するとラッシャーは、「洗濯機が欲しいです!最新式のやつが!」とこたえた。
引っ越しを終えた次の日、家のチャイムが鳴った。
玄関のドアを開けると宅急便の人が大きな荷物を持って立っていた。
「お届け物です」
届いた大きな荷物の差出人は『北野武』。(やったー、洗濯機だ!)と感激しながら、しかし随分荷物が軽い。(最新式だからか)と自分で納得して荷物をその場で開けるとそこに入っていたのは 『洗濯板とたらい』 (やられたな~)と思いながら、それでもやはり嬉しいラッシャー。
荷物を奥に運ぼうとしたら、洗濯板の裏に何か貼り付いているのに気がついた。
それは封筒だった。 封筒の中には、ピン札で百万円が入っていた。
[先輩芸人へのさりげない恩返しの話]
売れない頃のビートたけしは、ポール牧に公私共に世話になり、仕事の紹介をしてもらったり、御飯をごちそうしてもらったりしていた。
その後、たけしが売れはじめて立場が逆転。
古い芸人タイプのポール牧はテレビで活躍できる場がなかった。
それを感じたたけしは、「こんばんは、ポール牧です」「ばかやろう!オマエはポール牧か!」 「なんだその格好は?ポール牧の衣装か!?」などと さかんにポール牧の名前をテレビで口にし、認知度を一気に高めた。
その効果があってポール牧にもテレビ出演の仕事が来るようになった。
たけしなりの恩返しだった。ある時番組で共演し、その後の飲み会でたけしがお代を払おうとすると 「たけちゃん、それはまだ10年早いよ」と言って、ポール牧は自分で二人分払ってたけしをタクシーに乗せた。
そのタクシーの中でたけしが作ったのが名曲「浅草キッド」だという。
(以上 敬称略)
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