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今年は子年ですが、「子は了と一からなり、終わり(了)と始まり(一)を表す」などと新年のあいさつでおっしゃる方がありますが、本当ですか。家庭用の漢和辞典によると、子はこどもの象形文字で一の部分は両腕を表しているようなのですが、はっきりしません。「儲」という字を「信と者」あるいは「人と言と者」に分解してしまうようなでたらめと同じ類のことのようにも思えますが、子の場合は妙に説得力があり気になります。ご存じの方、よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

「人という字は二人が支えあっている様子をあらわす」「「木」のそばに「立」って「見」ているのが「親」」というのと同類のものです。


話を面白くまた説得力を持たすために、特に上の者から下の者へ話すときに用いられる表現ですが、これらと字源を混同してはなりません。学校の教師で国語の授業でこういうことを言う人がたまにいるのが困りものです。多分それが字源だと信じているのでしょうが。
漢和辞典に書いているのが正解です。迷うことはありません。むしろ説得力がある表現ならかえって疑ってみた方がいいようです(「人」が「木」の下で「休」む、など)。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。「話を面白くまた説得力を持たすために」用いるのですね。ところで本題からは外れますが、「親」「休」の字源を教えていただけると幸いです。

お礼日時:2008/01/20 17:55

「子」は象形文字で「♀」のような形です。


御覧になった漢和辞典に書かれている通りです。
「完了」の「了」や数字の「一」はどこにも含まれていません。
「保」の右の「呆」はこれを両側から支える手が[/]と[\]の形になったものです。
この字も漢和辞典で御覧下さい。

「親」に「立(“たつ”)」は含まれていません。
左旁は[辛+木]ですが、この「辛」の一画目は短い横画です。
たしか『朝日新聞』の題字で「新」の左旁の横画が一本多いと話題になったことがあると思います。
現在の「親」「新」の左旁は、[一画目+二画目]をナベブタのように変形し、横画を一本減らしたものです。
要するに「親」という字は右旁の「見」が意味のカテゴリーを示し,
左旁の[辛+木]は「シン」という字音を表す発音記号です。
もともとの意味は“対象に近づいて見る”です。
そこから“近づく”、“近い”さらに“親しむ”、“親しい”となります。
市村正親さんの名は「まさちか」と読みますね。
昔の人で北畠親房(~ちかふさ)もあります。
つまり「親」=“ちかい”、“ちかづく”です。(≒close)

“他人に任せず、自分で対象に近づいて処理する”ということから“みずから”という意味に使うようになりました。(≒in person)

自分に“ちかい”ものは親類ですから、親類のことを「親(しん)」と言うようになりました。(≒a relative)
「大義 親(しん)を滅(めっ)す」の「親」はこの意味です。

さらに一番自分に近いのは両親ですから、「父親」、「母親」の用法が生まれました。(≒parents)

というわけで、「親」を“おや” の意味に使うのは末の末の用法なので、この漢字が出来たときには“おや”とは何の関わりもなかったわけです。

「休」は会意文字で「人」と「木」から成っています。
その解釈については、必ずしも一つではありませんが、『説文解字』に
 「人の木に依るに从(したが)ふ。」
とあり、あながちこじつけとも言い切れません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。詳しく説明していただきよくわかりました。それにしても字源は奥が深そうですね。

お礼日時:2008/01/20 19:38

>「親」「休」の字源



「新字源」では

「親」
意味をあらわすのは「見」、左側は「しん」という読みをあらわす。「目をひっつけて見る」から「親しい」という意味をあらわした。そこから「身内」「おや」へと意味が広がった。

「休」
意味をあらわすのは人偏、右は読みをあらわす。「木」は変化した形でもともとは別の字。「庇い」「幸い」から転じて「休む」へと変化した。

新字源では「人が木のそばで休む」も一説と書いていますが、他の辞典では民間語源であると切り捨てているものもあります。
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この回答へのお礼

追加の質問にも親切にご回答いただきありがとうござます。

お礼日時:2008/01/20 19:14

>「子は了と一からなり、終わり(了)と始まり(一)を表す」


少し強引過ぎて無理があるように思えますが・・・。
では他の干支文字はどう説明するのでしょう、その方は。
http://ww81.tiki.ne.jp/~nothing/kanji/zi3.html
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この回答へのお礼

早々のご回答ありがとうございます。URLとても参考になりました。

お礼日時:2008/01/20 17:50

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