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『消えし世の跡問ふ松の末かけて、名のみ千歳の秋の月影』
阿古耶の松に関連する歌です。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

なるほど、それで了解しました。


「消え」たのは、阿古耶の夫であった老松の精霊、または老松そのものだったのですね。

とすると、

あなたの姿、お命が消えた後の世に、あなたを弔うために私が植えたこの松、これが千年の寿命を全うして枯れ果てるまで、ずっと末永く、千歳山という名前の通り、千回巡ってくる秋に月の光が射すように、あなたの亡き後の菩提を祈り続けるでしょう

くらいの意味でしょう。

・「跡問ふ」とは、死者の亡き後を弔う、成仏を願う、というような意味です。
・「かけて」は、その期間ずっと、という意味です。
・「千歳」は、千歳山という地名と、千歳の松とを掛けた言葉です。松は長寿の象徴とされ、千年生きると言われ、「千」という数は待つと縁の深い数です。

「秋の月影」にはもう少し突っ込んだ意味がありそうに思われるのですが、今ちょっとピンと来ません。
「消ゆ」の縁語で「影」というのもない気がするし・・・
松の葉末の露、みたいなものをもってくれば、「松露」で情景描写的にも美しいし、露に阿古耶の涙も象徴できるし、「消ゆ」の縁語で「露」と、上品にまとまるし、歌として完璧なのですけどね・・・
なんでここで「秋の月影」なのか・・・
今一腑に落ちません、まだ何か隠しエピソードがないものかと思います(どうしても秋の月の光を出さないと具合の悪い事情が)。
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この回答へのお礼

わかりやすく、丁寧な説明ありがとうございます。

秋の月影のエピソードは、いろいろ探してみましたが、見つかりませんでした。ただ単に季節が秋だということだけなのかなぁと、素人的に考えています。

本当にありがとうございました。

お礼日時:2008/02/04 00:09

この和歌の詠まれた背景、バックエピソードが分かれば、ある程度のご助言が可能かと思います。


詞書か何かなかったですか。
それとも、歌物語の一節ならば、大まかな筋か、前後の文脈だけでも補足していただければ、できる限り協力させていただきます。

阿古耶(屋)は「千歳山」の異称で、松の名所ということは分かりますが、「消えし世」と言っている、何が消えたのか分からないんですよね。
そこがこの歌のポイントのはずなのですが。

歌だけ切り取って無理矢理解釈すれば、「千歳山」が「消え」たことになってしまうので(えwww)、こうなります。
    ↓
「千歳山は消えてしまったが、その山の跡を偲ぶ、この松の名所に今でも生えている松の枯れる千年先までずっと、その山の名前だけが千歳山、と残っていることであるよ、そしてその松に秋の月の光がさやけくも煌々と射しているのだった」
おおむねそんな情景ですが、詠歌の事情が分からない限り、解釈はできない種類の歌だと思います。

この回答への補足

ありがとうございます。

歌物語というか、伝説の類のものです。

http://www.ne.jp/asahi/titoseyama/akoya/akoyahim …

http://nire.main.jp/rouman/fudoki/06yama04.htm

阿古耶姫の詠んだ作品として伝えられています。

よろしくお願いします。

補足日時:2008/02/02 23:21
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