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擬音語、擬態語について、日本語は同じ音の繰り返しが多いですが、英語では後の音を少し変えているようなものが多いような気がします。

ジグザグ(zig-zag)、時計の音チクタク(tick tack)、鐘の音(ding dong)がそうです。
日本語ならば「くねくね」、「カチカチ」、「ゴーン、ゴーン」と同じ音を繰り返すのですが、イギリス人はどうして少し変えるんでしょうか。

A 回答 (5件)

英語は抽象概念が多い言葉です。


音に聴き入り、音真似をするという日本人の感性に比べ、
英語では、音について、もっと正体を名づけるような、決まった概念を獲得するといいます。

そのため、音だとは思っていない、概念だと思っている、という状況が引き起こされます。
日本人が蝉の音、こおろぎの声としてミンミンやカナカナや
チンチロリンを思い浮かべるようには、イギリス人は音を想像しませんね。

英語のオノマトペは、単語として機能します。
汽車の音は、chug chug...と書くことはあっても
a chugというひとつの名詞、あるいはchugという動詞であることが歴然としてあります。
zig, tick, ding, snip, pitter, これらはそれぞれ音の概念で、名詞または動詞です。
ここに zag, tack, dong, snap, patter を、お愛想でつけただけ、
つまりリズミカルにして遊んだだけです。

日本語には万葉集の時代から擬音語擬態語が非常に多いですが、
音を重ねるのは強意であろうと思います。
古語で意味のある動詞から派生した擬態語を重ねることが、修辞となって定着したのではないかと思われます。
現代語ではもはや単一では意味をとらえがたいものも多いです。
麦をかつ、などというような、打つ動作や音を、
かつかつ、かちかち、から思い出すことはできません。

こうして、英語と日本語には、
語の用法の変遷に違いがあり、
修辞法のセンスの違いがあり、
また口に発音しやすい音の違いというのもある、というところでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
>英語では、音について、もっと正体を名づけるような、決まった概念を獲得するといいます。
・・・たしかにそんな感じがするように思います。難しいですが。
私は「搗つ」は音からきていると思います。

お礼日時:2008/03/22 06:57

まず、ほぼ同じ意味の文でも、英語より日本語の方が音節数が多くなります。


英語では strings のように、子音が5つというように、1音節に多くの情報が
入っているように、音節の重みが違います。また、アクセントのある音節は
母音が多彩で特に重みが大きくなります。擬音語・擬態語では、繰り返しの
二番目にも第二アクセントを置き、同じ反復音では、くどく感じるようです。
名犬リンティンティン Rin-tin-tin は、アクセントが前で反復部はアクセントが
ないのでくどさは感じられないようです。
母音の長音でも口の開きの小さいイー(ee)、ウー(oo)はともかく、 アー、オー、
エーよりも、アイ、オウ、エイがよく使われるようになってます。同じ名詞は、
極力避けられ代名詞にされます。

日本語でもカサコソ、ガタゴトなどもありますが、まだ、同音反復が多いと。
呼び鈴や卓球は、ピンポンですが、ピンピンやポンポンは違いますよね。
肩たたきの歌のタントンは、タンタンやトントンとの感覚の違いは何ですか。
グチャグチャとメチャクチャの音の違いは何ですか。
雨雨ふれふれのピッチピッチチャップチャップはピッチだけチャップだけ
では、動作の違いを無視しても音感の違いはどうですか。
日本語でも同じ音で、単調に感じられることでしょう。
掛け算の九九でニニ、サンサン、ハチハチ→ニニン、サザン、ハッパ。
意味のある九九でさえもリズムで変化させてますよね。
3ブロック以上の繰り返しでは、ジャンジャジャーン、ダダダダーン、
ララララーィ とか、全く同じ要素の単調な繰り返しは、使われないですね。

詩の韻でも、英語では、一音節で十分ですが、日本語では、二音節程度
ないと韻らしく感じられないようです。

反復音で心地よいものと少し変化をつけたくなる境界が言語によって違う
方が当たり前でしょう。ヨーロッパの言語でも日本語との違いほどではあり
ませんが、少しずつ違います。たとえば、犬の鳴き声は、英語 bow-wow、
ドイツ語 haff-haff / wau-wau、イタリア語 bau-bau と英語だけが同音では
ないですね。
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この回答へのお礼

長文のご回答わざわざありがとうございました。

お礼日時:2008/03/24 08:46

No.2です。

お返事を有難うございます。補足質問にお答えします。

なお、国語カテの擬態語についてのご回答も興味深く拝読させていただきました。

ご質問:
<ご回答は「そんなことはない、日本語も英語も同じだ」ということでしょうか。>

つまるところは、そういうことです。

ただ、英語の方が、反復する音に微妙に変化を持たせている分、複雑で高度な音感、といえるかもしれません。

母音だけをとっても、英語の母音の方が多様で、長母音、2重母音など複雑な発音もあります。

日本語の発音がそうであるように、「音」に関しては日本人の方が単純なのかもしれません。西洋音楽と邦楽、西洋楽器と和楽器を比べてもそれは明瞭です。

ご参考までに。
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この回答へのお礼

二度もご回答いただきましてありがとうございます。
専門家の方に口答えをして恐縮ですが、私はやっぱり「日本語は同じ音の繰り返しが多いですが、英語では後の音を少し変えているようなものが多い」と思います。数の勘定をしたことはありませんが。

お礼日時:2008/03/22 06:35

はじめまして。



ご質問1:
<イギリス人はどうして少し変えるんでしょうか。>

実際同じ音に聞えないからだと思います。

1.鐘の音をdingと聞える人もいれば、dongと聞える人もいます。

2.また、鐘の音は振り子ですから、往復で聞える音が違う場合もあります。往でding、復でdongと聞えるのかもしれません。

2.また、鐘の種類や場所によっては、dingと高音に聞えたり、dongと鈍音に聞えることもあります。

3.多様な選択の幅を広げるために、ding dongという2音節にしていると考えられます。


ご質問2:
<日本語ならば「くねくね」、「カチカチ」、「ゴーン、ゴーン」と同じ音を繰り返すのです>

1.日本語の擬音語でも繰り返さないものもあります。
例:
「ピンポーン」(インタホンの音)
「ピーポー」(救急車のサイレン)
「パラリラ」(暴走族車のクラクション)

2.これらは、例えばサイレンの音が「ピーピー」ではなく、実際「ピーポー」と聞えるので、ピーの反復ではなく、別の音韻を使って2音節にしているのです。

3.もし、「ピーポー」は「ピーポーピーポー」、「パラリラ」は「パラリラパラリラ」と繰り返すのでは?というつっこみがあるならば、ding dongやtick tackも同じように、ding dong ding dong、tick tack tick tackと繰り返しになります。

4.従って、英語の擬音語には同じ音の繰り返しがないのではなく、後の音を少し変えて2音節にし、その音節を繰り返す、という語法をとっているのでしょう。

5.もちろん英語にも、同じ音の繰り返しの擬音語もあります。
例:
zinzin(ジンジン)


ご質問3:
<擬態語>

1.ご質問にあるzigzagで言えば、zigとzagでは方向が転換しますから、その違いを語感で表すために、音韻を変えているのでしょう。

2.日本語でも「ジグザグ」になりますし、このように統一性のないものは、音韻を変えることでその様子を表していると思われます。
例:
「ちぐはぐ」
「めちゃくちゃ」
「どたばた」

3.なお、日本語の擬態語は、状態・様子が、持続的なものであれば、そのニュアンスを出すために、同じ音を反復させます。
例:
「彼に会ってドキドキした」
「ばれないかとビクビクした」
「旅行のことを考えるとワクワクする」

これらは、その時の状態が一瞬ではなく、一時的であれ、しばらく続く場合に使われます。同じ音を反復させることで、その持続感がでます。

4.一方、擬態語にも、同じ音が2回連続しない用法があります。
例:
「彼を見てドキッとした」
「彼を見てキュンとなった」
「彼を見てギクッと驚いた」

これらは、その瞬間のみの状態であって、その動作が続くものではありません。従って、反復しないで単独で用いることで、その瞬間のイメージを表しているのです。

5.英語も同じように、擬音語・擬態語も、状況によっては連続しないで単一音韻のものもあれば、違う音韻からなる2音節のもの、同じ音韻の連続など、その場の状況や様子で使い分けることができるのです。

以上ご参考までに。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
>2.また、鐘の音は振り子ですから、往復で聞える音が違う場合もあります。往でding、復でdongと聞えるのかもしれません。
・・・これは大変参考になりました。

私は質問で「日本語は同じ音の繰り返しが多いですが、英語では後の音を少し変えているようなものが多い」といっていますが、ご回答は「そんなことはない、日本語も英語も同じだ」ということでしょうか。

補足日時:2008/03/21 06:06
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日本語については、中国語の影響かと感じています。


英語については、子音字+i+子音字+子音字+a+子音字のように、i - a の形の組み合わせが多いと聞いた覚えがあります。
母音交代の例として、iからa と言うのは多いのだと思います。sing-sang,
sit-sat, begin-began など、数多くの例があります。
ただ、なぜか、と言うのは、分かりません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/03/20 12:41

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