性格悪い人が優勝

貨幣需要が増大すると、LM曲線は左にシフトする。

これは公務員試験の勉強中に遭遇した、ごく基本的な命題だと思いますが
私はこれを右シフトするものだと考えていました。
どなたか理由をお教え願えないでしょうか?

ちなみに私の理解は、
経済が拡大したために貨幣需要が増大するとすれば、LM曲線も
Yを増大させるように動きそうだな、というところです。

A 回答 (3件)

1.マクロモデルを扱うときに大切なのは、内生変数と外生変数とを区別することです。

モデルを図示した曲線(LM曲線はその一例)をシフトさせるのは外生変数の変化です。内生変数の変化は曲線上の移動であり、曲線自体は動きません。
2.LM曲線の場合、外生変数は実質貨幣供給M/P(それのみ)で、内生変数は国民所得Yと利子率rです。Yを横軸、rを縦軸にとって図示したのがLM曲線ですが、これをシフトさせるのはM/Pの変化のみです。M/Pが大きくなれば曲線は右下(右はYの増加、下はrの減少)にシフトすることになります。逆なら逆です。
3.貨幣需要が増大したときに(Y,r)面でどういう変化が生ずるかは、需要変化の内容によります。例えばYの増加により取引需要が増大したとすると、貨幣供給が変わらなければ需給均衡点がLM曲線上を右に移動し、Yと共にrが増加する変化となります。Yの増加と共に貨幣供給が増加する場合は、LM曲線は右下にシフトし、新しい均衡点はシフトしたLM曲線上の一点に移ります。
4.「貨幣需要が増大すると、LM曲線は左にシフトする。」現象は絶対ないとは言えないかもしれませんが、極めて非現実的と考えます。
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この回答へのお礼

詳しい説明をありがとうございます。
外生or内生変数に関して不勉強でした。理解が深められた気がします。

お礼日時:2008/04/03 09:10

LM式は


M/P=L(y,r)
で表されます.
(M:マネーサプライ,P:物価水準,y:実質国民所得,r:実質利子率)
左辺のM/Pは実質貨幣需要を表し,右辺は実質の貨幣供給を表します.

ただし,以下の仮定がされています.
(1)∂L/∂y>0
(2)∂L/∂r<0

換言すれば,
(1)yが上がれば(下がれば),L(貨幣需要)は上がる(下がる)
(2)rが上がれば(下がれば),Lは下がる(上がる)
となります.

つまり,貨幣需要が何らかの原因で増大してしまった場合,
貨幣市場は超過需要です.
供給は外生変数なので,右辺のy,rをいじって需要を減らさなければなりません.
ここで,需要を減らすには…
(1)を用いて yを下げる
(2)を用いて rを上げる
という2つの経路があることがわかります.
この二つはどちらもLM曲線を左シフトさせる要因ですね.
(グラフを書いて確認してみましょう)
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この回答へのお礼

解説ありがとうございます。イメージが掴めました。

お礼日時:2008/04/03 09:11

簡単にIS-LMをおさらいすると、


IS:Y = C + I(r) + G + NX
LM:M/P = L(Y, r)
となります。

貨幣の需給均衡をしめす LM 曲線は、
1.Y があがると貨幣需要は増える(取引に必要な貨幣量が増えるため)
2.利子率が上がると貨幣需要が減る(貨幣ではなく資本で資産を持つ、言い換えれば手元に置く貨幣量が減るため)
という性質があるので、実質貨幣量 M/P が一定のとき、Y と r は一方があがるともう一方もあがる形になり、結局右上がりの曲線として描くことになります。

さて。

> 貨幣需要が増大すると、LM曲線は左にシフトする。

貨幣需要が増大するということは、金融市場が均衡する Y と r の組み合わせが、同じ r で評価すればより低い Y で均衡する、ということになります。一般に、IS-LM 曲線は縦軸に利子率 r をとりますので、より低い Y をとるということで、左にシフトするわけです。
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この回答へのお礼

お礼が遅れました、説明ありがとうございます。

お礼日時:2008/04/03 09:12

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