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 ご自身ということばが、二人称代名詞として使用されることがありあす。昔でしたら、お手前様やそこもとというのに相当するのでしょうか。(その場合はもちろん、手前ども、というのとは反対ですね。)
 この、ご自身ということばや、お手前様などとということばは、二人称代名詞として、制限なく貴方、君というのと同じに使用できるものなのでしょうか。
 若い、才長けた女性の文章と存じますメール・マガジンは、一定範囲の不特定な人に配布されております。その中の言葉のことなのですが。
 読者は、その文章の中で一度も指示されてもいないし、登場もしてきていない。勿論、受け答えをする相手にもなってきていない。
 記者も一度も呼んでもいない。文章内容では相手として、登場させてはいない。
 そういう状況で、このご自身とか、お手前という語で、記者があくまで主観内でのみ想定している段階の読者を指示しても、自然であり唐突とはならないでしょうか。
 私は、文章上は未だ相手になってきていない読者を、ご自身と指示するのは唐突であり、無理なのではないかなと存じましたが。
 他の単語であれば、ある程度はどうでもいいのですが、二人称の指示代名詞は、コミュニケーション(他の方が質問でありますが)での、人間存在の意識(自分という意識と自分が他人に対する意識の問題)に関わり、たいへん重要なことだと存じ、気にかかっているのです。
 国語学的には如何なものか、どうかお教え下さい。

A 回答 (3件)

おはようございます。



「ご自身」は、おっしゃるとおり、関係が成立していない状況で使うのは唐突であり、不適です。
しかし、その前に、
「ご自身」は、単純に二人称を表しているわけではありません。
なぜならば、
「(沢山靴が並んでいる中で)このお靴が、ご自身のお靴ですか。」
「先日ご自身を街でお見かけしましたが、お買い物でしたか。」
という言い方はしないからです。

「ご自身」は、「あなた様自身」の略とまでは言いませんが、
相互に取替え可能であるとは言えます。
つまり、
「ご自身」=「あなた様自身」
であるということです。


次に、「お手前様」についてですが、
これは、(本来)自分と対等、若しくは、対等に準ずる相手に向かって言う言葉です。
若いお方が多数の人に同報するメールマガジンにおいては、使用するのは不適であると考えられます。

この回答への補足

 有難う御座いました。
 もう五日ほど前のメール・マガジンでのやりとりでしたが、やはりきになっていまして、お手数をおかけしました。
 もう少し、締め切らないで、開いておきたいと存じます。

 誤植(すみません)

 省略が利く場合と、そうはいかない場合はあると存じるしたいです。
 省略が利く場合と、そうはいかない場合はあると存じる次第です。

いたく経験してきているもおですから。
いたく経験してきているものですから。

 有難う御座いました。

補足日時:2008/03/29 10:39
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この回答へのお礼

 早速に胸のすく、明快なお言葉のご回答をなによりも先ず、感謝申しあげます。
 「あなた様自身」ということでは、「ご自身」との言い換えもできうる。というご説明もよく了解できます。省略が利く場合と、そうはいかない場合はあると存じるしたいです。
 そのメール・マガジンでは勿論、現代の若い方のご文章ですから、「お手前様」や、「其処許 そこもと」などとは使ってはいませんでしたが。
 とても遠慮がちに、老人は中々ことばの変化に追いつけないもので、・・・と、コメントを付加して、余計な意見を申しあげましたが、【コメント有難う御座います。とても勉強になりました。ことばの変化が感じられる事柄ですね。今後も美しい日本語ということを心がけていきます。】というご返事でした。
 超一流企業ですから、教養と才、社員教育のよさが感じられはしましたが、ご自身という言葉をそのメール・マガジンのように使うことの違和感は、ご理解してもらえなかったようです。私のことば感覚が古いのだというご判断のようでした。
 存在意識、他との関わりの意識が崩壊しているのでなければいいのですが。
 自分と他とのきちんとした関わり意識と判断がないと、自分もそして、関係する周囲も、いたくつらいことが生じるものだと、いたく経験してきているもおですから。
 
 有難う御座いました。

お礼日時:2008/03/29 10:35

「自」という漢字は、鼻を象形したもので、転じて「自己、おのれ」を意味するようになったものです。

反対語は「他」となります。「自身」は「わが身、自分」という意味でしかありません。「ご自身」を自分自身に使うことはありませんから、主として漢語の名詞などに付いて、尊敬の意を表すしたり、丁寧・上品にいう時に使う「ご」をつけること→相手を指す誤用だと言えます。意図的な誤用(ある社会独特の言い回しなど)なのか、そうでないのかは興味があります。個人的想像としては、公家社会や大奥など特殊社会のなかでつかわれていたとするとおもしろいなと思います。「オタク、おたく」という言葉も、「自分の家」の意(転じて、妻が他人に対して自分の夫をいうのにも使われるが)だが、「お」をつけることによって、二人称に転じていますしね。

この回答への補足

 ポイントのお礼が、貴兄様にまで届きませんことをどうかお許し下さい。
 有難う御座いました。

補足日時:2008/03/29 16:36
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この回答へのお礼

 まことに仰せの通りであります。
 有難う御座います。
 一人称と二人称というものをことばでは、共通のものを使うことがあるのを気付きとても面白いと存じました。
 該博なご薀蓄に心よりお礼申しあげます。

お礼日時:2008/03/29 16:34

こんにちは。

2/2の英語のご質問ではご丁寧なお礼のお返事を有難うございました。

ご質問1:
<ご自身ということばや、お手前様などとということばは、二人称代名詞として、制限なく貴方、君というのと同じに使用できるものなのでしょうか。>

両方とも敬語法の点からは、あまりいい語法とは言えません。

1.ご自身:

(1)これは省略語です。

(2)「自身」は普通の名詞で「自体」「みずから」という意味しかありません。

(3)これが人称代名詞「私」「あなた」などと合わさって、「私自身」「あなた自身」という代名詞を特定するの強調表現になります。

(4)「ご自身」の「ご」は尊敬の接頭語になります。そこから、「ご自身」は話し相手である客体に対して用いられていることがわかります。

(5)つまりこの語は「あなたご自身」の省略になるのです。

(6)敬語法の観点からいい語法とは言えない、というのは、「ご」を使って敬意を表しているのに、「あなた」という敬称を省略するのは不自然だからです。

手抜きの敬語、と映ります。


2.お手前様:

(1)これは造語です。

(2)「手前」は一人称、二人称の用法があります。

(3)一人称では「私」の謙譲語になり、へりくだって使います。

(4)二人称では「お前」という、上から目線の言い方になり、通常は目下の者に使う語です。

(5)「お手前」の「お」は尊敬の接頭語です。従ってこの語法は二人称の用法になります。

(6)二人称の「手前」が目下の者に使う表現でしたから、それに尊敬の接頭語「お」をつけると、相手の位は上がりますが、せいぜい「話し手と同等の位置」になるだけです。つまり、「お手前」は話し手と同等の相手に対して使われる二人称です。

(7)ご質問ではそれにさらに「様」という敬称を使うことで、相手の位を上げる敬語の効果を計ったものと思われます。

(8)しかし、「お手前様」の「様」は便宜上つけたもので、正しい語法として慣例化するにはまだ違和感のある語です。

これは「あなた様」もあまりきれいな語法とうつらないのと同じ感覚です。特に「お手前様」の方は、「お手前」自体が敬称ではなく同等の相手に使われる語ですから、「お手前様」を現代語にすれば「君様」「あんた様」といった語感になります。

さらに、語源が「手前」でその派生語と考えると、敬語としてはふさわしい表現ではありません。敬語法の観点からいい語法とは言えない、というの以上の理由からです。


ご質問2:
<私は、文章上は未だ相手になってきていない読者を、ご自身と指示するのは唐突であり、無理なのではないかなと存じましたが。>

おっしゃる通りです。

問題の文章を読んでないので、内容はわかりませんが、以下の点で不適切だと思われます。

1.ご自身、お手前は二人称で使われているようですが、具体的な客体がいない場面、不特定の相手に対して使われるべき呼称ではありません。

2.さらに、これらの呼称は通常客体は単数の場合に使われますから、不特定多数の相手に対して使われる呼称ではありません。その場合は、「皆様」「あなた方」と複数を示唆する表現になります。

ただ、読者ひとりひとりに話し掛ける口調で「あなた」「きみ」といった二人称は使われます。

3.最後にご質問1で説明したような、「敬語法」の誤用から、知らない相手に語りかける語としては不適切です。


以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

 詳細を極め、理に亘ったご説明、ご教示は洵に自分の思うことを裏付けてくださることに為っていてありがたいきわみです
 心よりお礼申しあげます。

お礼日時:2008/03/29 16:31

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