
木造築90年 玉石基礎 市の耐震診断(簡易・精密とも済み 総合評点0.29)で、できれば壊しての建替え新築でなく、補強で後代まで残したいと考えています。
建物自体は壁補強や追加、柱同士の接合補強で何とかなるのではと素人考えで思っているのですが、問題は基礎です。
耐震ではコンクリートの基礎の場合強化方法がいろいろあるようですが、玉石の場合は家を持ち上げて基礎を打ち直す(新築並みに費用がかかるらしい)とききました。
なにかいい方法はないかと探しています。経験者の方、建築関係の方、さまざまの手法の紹介・アドバイスお願いします。
(家の外に鉄骨を立てて強化する方法もあるとテレビで紹介されていましたが、ネットで検索してもでてきません。番組名忘れてしまったので・・・)
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
木造90年、嬉しい建物が残っています。
おそらく、いや確実に耐震診断を行えば0.29という評点は出るでしょう。
現在の木造建物は突っ張る建物です。金物で、筋違で、火打ちで、あるいは合板で耐震性を高める、というようにガンガンに造るのが主流で、樫派と云えます。
筋違は明治時代に始めて使われた、とのこと。それ以前には太い柱、太い横架材を使い、通し貫を使って耐震性を高めていたそうです。地震が来れば礎石から建物がはずれて地震力を逃がす、という考え方で、柳派ともいえるものでした。はずれた建物は元へ戻すために曳家という手法もありました。
新築の場合どちらが良いのかは難しいと思いますが、既存の建物の場合、敢えて現在の工法に修正するのはいかがなものか、と私は思います。
建物を持ち上げて基礎を作るとなると相当な金額になりますから、玉石はそのままで良いのではないでしょうか。
90年といえば大正時代でしょうし、90年程度で廃棄するには惜しいような、かなりの良材が使われていると推測できます。
悪くなった部材だけを交換すれば、まだまだ使用可能な資材、建物ではないかと、希望を込めて推測します。
ただ、誰でも出来るというわけでもありませんので、修復が可能かどうかを判断できる大工棟梁 (工務店ではありません) を探して、相談してみたらいかがでしょう。貴地がどちらかわかりませんが、近辺に必ず存在すると思います。
木や大工について判る本があります。故西岡常一氏の「木の命、木の心(草思社)」といいますが、修復についてヒントがあると思います。
ご検討をお祈りします。
この回答への補足
ありがとうございます。私の育った家で古く愛着があるので建替えたくないのです。妻も旧家から嫁に来ていますので古く広い家を当然と考えてくれており、なんとか残したいと希望しています。
古い木造建築は考えかたが違うのですね。市の精密診断では仮の例として壁追加による強化が提案されていただけで基礎については別とのこと、また市派遣の診断士さんが来たとき、玉石だと評価を1.0以上にするのは難しいようなことを言っていました。
我が家は曽祖父が、当時まだ十代後半だった祖父と一緒に立てたものだそうです。私が生まれる前に曽祖父は亡くなっており祖父も私が青年時代に、父も五年前に亡くなりました。父の代に内外装のリフレッシュを二回ほどと、屋根瓦の葺き替え(屋根土の除去含む)を一回やりましたが基本構造は昔のままです。
部材のことですが、曽祖父は前に同じ土地に建っていた家を壊してその部材を多用しています。ですからあちこちに前の家の木組みの穴や切り欠きがあります。部材がいつ切り出した木なのかはもうわかりません。二百年近く過ぎているかもしれません。以前リフォームのとき私も屋根裏の掃除などしましたが梁などはとても太く上に父と私が同時に登って歩けました。
No.7
- 回答日時:
今の耐震診断基準は改訂が数年前にありました。
その前は基礎の評価も点数になっていたのですがそれは改訂後なくなり、軸組部分だけがくずれないという方向の診断と改修になっています。
これは、おそらく基礎の改修が大規模で既存改修には現実的でなく、それをやらないと評点があがらないような診断では改修が進まないし、軸が崩れなければとりあえず命は助かるという考え方のもとに変更があったのではないかと想像しています。
つまり、玉石から上がまず崩壊しない事が一番で、あとは玉石からの浮き上がりによる建物のズレがあまり大きく発生しないように工夫をする方法もあるのではないかと思います。例えば建物が飛び上がっても横にずれない添え壁のような構造があってもいいかなあ、免震装置がはさめるかなあなどと想像しますが。
現在の耐震基準は伝統工法には合わないところがおおすぎるとは思いますが、限界耐力計算で安全を確かめれば基準を満たすと思われます。
伝統工法はこれで安全を確認するしかなく、私はまだまだ未勉強ですが、数年前に建築士会でもそういう講習があり、参加できなかった事があります。限界耐力計算が出来る建築士が必要だと思います。
建築士は仕事をする時は必ず建築士事務所にはいっています。
時折、古民家再生など限界耐力計算で確認申請を取ったという話も聞きますからそういう建築士や建築士事務所に会えるといいと思います。
ありがとうございます。
建築士会というのがあるのですか。そこに尋ねれば、古民家再生で耐震に強い方とか紹介してもらえるのでしょうか。
ここをお借りして 改めて回答くださった皆さん、ありがとうございました。
継続した質問をしておりますので、もし一言ありましたらそちらに書き込んでいただけると嬉しいです。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3995784.html
No.6
- 回答日時:
#4です
地元の建築士会や建築家協会にお問い合わせされても良いと思います。
精査されたのでしたら、
その業務を行った建築士に聞いてみるとか
(営業活動をしてはいけないのでしたっけ)
ネットですと古民家 再生 等で検索を。。
経験の多い人は限られてくると思いますが
良い人と巡り合う事をお祈りしております
http://www.minka.gr.jp/
http://www.kominka.ne.jp/ko_top/ko_5.html
http://www.kyoto.zaq.ne.jp/araki/
No.5
- 回答日時:
ANO.1です。
木造を愛するものにとって永年使われている建物を知るのはとても励みになります。
100年の木は100年以上、千年の木は千年以上もつ、と云われていますが、時折そのような建物を目にすると納得できます。
40年ほど前私の伯父が田舎で建替えしましたが、数年かけて近在を廻って立ち木を買い、それから数年自然乾燥していました。そんなことが当たり前、というのが当時のやり方だったように思います。たくまずして永持ちの家であり、環境にも寄与していたと感じられます。
貴方のお住まいもまさにそうなのでは、と考えられます。そのような行為は今では望むべきものではなくなってしまいましたが、せっかく今にある建物でしたら、出来る限り使い続けていただきたいと希望します。
昔の家は今の工法と異なり柔構造です。ANO.3のご回答のように、修復さえキチンと出来ればまだまだ住み続けられます。愛着がある、とのことですが住まいにはこの愛着がとても大事で文章を見ても嬉しい限りです。
不便さは多少あるかもしれませんが、愛着には勝てません。
これを機会に仕口や継ぎ手など、往古の素晴らしい技術を写真などで保存したらいかがでしょう。
再度の回答ありがとうございます。
家をいじる際には、表装を剥いだ時点で撮影しておくのがいいかもしれませんね。ちなみにもともとが蚕室づくりで、二階の半分以上は蚕室構造のままです。もちろん今はかいこを飼っていないので物置になってますけど、太い梁も柱も屋根の裏面も丸々見えています。ここは剥ぐものもなく常に見ることが出来ます。梁にも登れますがさすがにここ二十年以上登ってませんけど。(蚕室作りの特徴である煙出しは過去の父の屋根葺き替えと土落としのときに撤去してしまいましたが。)
実はつい最近耐震診断とは別に無料シロアリ診断をしてもらったところ、床下にシロアリが出ているが、材が丈夫なためたいした被害にはなっていない、防虫剤埋め込みだけでよく、換気装置等はまた何年か様子を見て考えればよいとのことでした。当面耐震工事のことがありますので、決まるまではうかつに処理できませんが。
これまでシロアリは家を建てて以来90年間、風呂場以外に出たことがなかった(その後風呂場はいちど床下まで材を取り替えてある)ですから、90年分でその程度の被害なら丈夫なんだろうな、と理解しています。
もちろん放っとくわけにはいかないので、工事のとき一緒に処置することになるとは思いますが。(新築にする場合除き。)
ただ、仕口や継ぎ手など、専門用語はよく知りませんし、どんな部分か、どこが大事かもわかっていません。子供のころ登ってみて釘一本使ってないことだけは知ってますけど。
(後に手を入れた箇所はごく一部だが釘や鉄ボルトが入っています)
No.4
- 回答日時:
昔の建物は
基礎と上屋を緊結してないので
地震力を上屋に伝えないというメリットもあります。
長年の知恵で、一種の免震構造ですな
http://besthouse.cc/02sizensozai/06jisin.html
鉄骨ですっぽり覆う工法は私も雑誌で見ましたが
費用を考えると余り現実的でないと思いました。
古家の修復・保存に詳しい建築士もおられます。
是非ご相談なさってください。
大事に住んでくださいね~
ありがとうございます。
やっぱり愛着あるんです。私は一人っ子で祖父母にかなりの部分を育てられましたし。
父は亡くなりましたが父の姉妹三人(存命の私のおば達)もこの家は残してほしいんじゃないか、なんて思ってます。直接は聞いてないですけどね。
私の母は嫁に来た立場ですから愛着は少なく、新築の住み心地のいい家に住みたい希望もあるようです。でも三、四十年しか持たない建築に財産を投げ打つのには抵抗あるようです。父と母が一生かけて用意した貯金ですから当然ですね。私自身は甲斐性がなくて自分の財布で家をいじるとなったら後先考えず貯金を全てはたいて最低限の改修が出来るかどうか、といったところです。新築や基礎のうち直しなど出来ません、その点は母に甘えようと思っており、母も了解はしてくれているのでなおさら失敗できんのです。
幸いにも前に書いたように妻も旧家でこだわらない性格に育ちまして、母と違って新築希望や今の古い家に対する不満はあまりないようですし。
古民家(うちはそんな立派なもんじゃないですけど。)に詳しい建築士さんはどうやって探せばいいんでしょうかね。
No.3
- 回答日時:
私もANo.1の回答を支持します。
私の家は、昭和27年に、(祖父+父=大工)完成し、幼心に、棟上の鏡餅を、父と一緒に二階から、蒔いた記憶があります、もう56年前です、貴方のお家は、築90年いいですね。
昭和25年に建築基準法が施行され我が家も、基礎はコンクリートの布基礎です、妻の家は、貴方の家と同じ玉石の上に、建っています、棟木を見ると、明治弐拾六年拾壱月棟上と棟バサミに有りました、妻の家は今も使用しています、屋根は藁屋根ノ上にトタンを葺いて、外部の建具はASです、床は何回もやり直しをしています。台所はカマドノママ、風呂は五右衛門、WCはそのまま、
今の課題は、トイレを水洗+ウォシュレットに変えるだけです。無論耐震診断などする考えも、全くアリマセン。∵昭和21年の南海地震+台風は毎年来てもなんともアリマセン。
基本的にお金を賭けた家は、大工さんがシッカリ建てていますので、大丈夫です。私(一級建築士)の考えですが、参考までに
回答ありがとうございます。
古い家はいい、という御意見をお聞きすると嬉しいです。
No2の方にも書きましたが、建築士か設計事務所か伝統工法のできる大工さんか、誰に相談すればいいのでしょう。いい探し方はあるでしょうか。
私としては現在の安全基準にこだわらず、一番として、玉石でも「つぶれて死ななきゃいい」のです。そういう診断および、補強方法とそれが出来る人を知りたいんです。もちろん家が壊れないほうがいいに決まっていますし、最初はよくても余震でつぶれるというのもあまり嬉しくないです。しかしそれを防ぐだけのために工法というか思想を変えた改造をし、それで新築と同じかそれ以上お金がかかり、寿命も短い、では困るのです。
No.2
- 回答日時:
伝統工法を保有耐力診断法で診断したという事でしょうか。
評点をいくつ上げられるかはわかりませんが、伝統工法なら評点のポイントをひとつずつ検討してはどうでしょう。
無開口壁の耐力
たれ壁つき独立柱の耐力
剛性率による係数
偏心率
床の仕様
などを向上させ保有耐力をあげることが必要なのですから、調査結果から改修できて評点を上げられる効果的なポイントを見つけ出すしかありません。
また、劣化よって下がった評点を上げるのはもちろん材の交換ですし、床はどうしても仕様変更が出来ないならば無開口壁の耐力を上げようとか、それは建物と結果を考察しないとでてこないでしょう。
素人考えで簡単に判断できる事ではありません。
最終的に出来るだけ効果のある出来るだけ単純な改修方法を設計するのが建築士の仕事です。だからこそ、改修方法は最終的には単純に見えるだけなのです。費用を払って専門家に改修設計させるべきです。
回答ありがとうございます。
建築士か設計事務所か伝統工法のできる大工さんか、誰に相談すればいいのでしょう。知人に建築関係はいませんし、どうも伝統工法と、今の耐震基準で言う「地震で壊れる古い住宅」は違っているような気がしますので。いい探し方はあるでしょうか。
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