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ロボット自身の意志で動くロボットは開発可能なのでしょうか?もしそうだとしたら、どのようなプログラミングをするのでしょうか?
私は、ロボットであれ何であれ、何か目標がないとうんとも動かないのではないかと思います。何か目標があり続ける限り、その物体は動き、そうでなければ動かないだろうと感じます。しかし、人間を死ぬまで動かし続けるその”目標”がわかりません。それが分かれば何とかなるのではないかと思います。また、何か参考になる本があれば紹介していただくと幸いです。何か哲学的な話ですが、皆様の回答よろしくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
動物は目標がない限り動かないというのは一見そのように思えますが、そうではないという学者もかなりいるようですよ。
単に外界の刺戟に反応しているだけで、外界の刺戟がなくなると動物は動きを止めてしまうと言うのです。どちらが正しいのかは今のところ判定することは不可能でしょう。動物の正常な状態は意識を失って眠っている状態であり、植物のように自分で栄養を作り出す能力がないので已むなく目を醒まして食糧を漁りに出かけ、また子孫を増やす行為を行なうのであり、お腹がいっぱいになり欲望が満たされるとまた眠ってしまうというのです。全くやりきれない話ですが、残念ながらその説の方に歩がありそうな気がします。で、ロボットに意識を持たせることが可能かどうかということですが、それに似たようなものは近い未来に実現するのではないでしょうか。脳の働きがかなり解明され、意識というのは脳のどのような働きによって維持されているのかが分かれば、それをシミュレートすることは完全にではなくともある程度似たようなアウトプットできるシステムを作れる可能性が高いと思われるからです。ただ意識と無意識の境界をどこで引くかは難しい問題で、これは死と生を区別することにもなりますね。
返事遅れてすみません。動物の正常な状態が意識を失って眠っている状態で、外界の刺戟に反応して動いているのだとは知りませんでした。自分でただ考えるだけでは間違ったところに辿り着くだけということがよく分かりました。だから、もっと勉強をすべきだと感じました。本当に回答ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
No.5です。
私の考えは非常に単純で、意識というものは、人間が思っているほど不思議なものでも特別なものでもない、ということです。適当な条件を設定してやれば、コンピュータも意識を持つことは可能と考えます。たとえば、映画マトリックスのような仮想世界を作って、そこに「意識を持つように設定したコンピュータ」を接続して、仮想の体を持たせれば、その仮想世界の中では、人間と同じように考え行動すると考えます。
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No.7
- 回答日時:
再びお邪魔します。
No,4です。ddtddtddt様、ありがとうございます。
確かに前回書いた内容は、あくまで「考え方」なので、現実はそう簡単には行きません。
意味や行為を人間のように理解しているかと言われれば、仰る通りで本人に聞いてみるしかないです。
そしてshiara様の「個人的な見解」も、一歩踏み込んだ内容ですばらしいと思います。
二つの目標、本能、記憶そして、仮想現実。
私は簡単に「考え方」として質問者様に回答させていただきましたが、実際はこのように「人間の脳が人間の脳を考える」わけで、非常に複雑で困難な問題となります。
果たして本当に「プログラム」だけで行なえるものなのか?。
もっと別のパソコンで言うところの「ハードウェア」のようなものが必要になってくるのでは?。
などの疑問が出てきます。
その前に、パソコンと同じ考えを持ってもいいものだろうか?なども感じます。
私はどちらかと言うと、他からの知識や情報を元にした「固定観念」のようなものを持ちたくないと言う気持ちから、あまり専門書などを見ないので書籍の内容にはウトイですが、興味は当然ありますので、これを機に、一度読んでみようかなと思うようになりました。
しかし多少の知識はあるので、ddtddtddt様の回答のおしまい部分の問い掛けに対しての私の見解は、再現できないだろうと思います。
こう思う確かな根拠はないですが、「似たような」物はできると思いますが、本当の意味での「意識」とは違うと思います。
うまく例えられないのですが、同じ「写真」でも、「フィルム」で撮った写真と、「CCD」で撮った写真の違いのような感じがします。
人間の意識がフィルムを使った写真とすると、人工的に作った意識はCCDで作られた写真のような感じを受けます。
一見同じに見えますが、写真と言う結果に至るまでの工程がまったく違うために、途中で発生したエラーが全体に及ぼす影響が違ってくるので、この部分だけは単純な「条件分岐」の処理では不可能かと思います。
前回「可能」だと書いた内容は、あくまで限りなく「擬似的」なものであると言うことを付け加えたいと思います。
そしてもう一つ。
仮に本当の「生命」と同じ、又はそれを超えるものができる技術が確立されても、人間はそれを作ってはならないと思います。
自然界の「生命」の尊厳は侵してはならないと思います。
またきてくれて有難うございます。"自然界の「生命」の尊厳は侵してはならない"という意見には私も大賛成です。あまり奥に踏み込まないほうが良いのかもしれませんね。
No.6
- 回答日時:
かなり迷いました。
でも感想を述べたいと思います。#3です。#4さんや#5さんの意見には、現実的理解として本当に大賛成です。
>人間を介護すると言う条件分岐を持ち、センシング技術が進歩すれば、「介護する」と言う意思を持ったロボットはそう遠くない時代に実現する(#4さんより)
実現すると思いますし、現実的なプログラムとしては、そのようになると自分も思います(私もプログラマーです)。ただペンローズが問題にするのは、その時ロボットは、「介護する」という意味や行為を、人間のように本当に「理解する(意識する)」のだろうか?、と問いかける点です。これは「本人に聞いてみる」しかないですよね?。そこで#5さんです。
>意思を持つロボットとは、そのロボットにとって最良の行動を決定するようなシミュレーションの能力を持つロボット、ということになります
この線で行くと、意思を持つロボットとは、自分のイメージでは「自分自身をシミュレーションできる能力を持つロボット」となります(それが自意識?)。
矮小な例ですが昔、親指を叩いたとき、なぜ親指が痛いのだろう?と考えた事があります。刺激を受けたのは親指ですが、それを「感じた」のは脳なのだから、なんで頭は痛まないの?、というしょうもない疑問です。結論として、脳は自分の体に対する仮想現実を持っている、が考え出せた答えでした。
こういう状態のまま、その後ペンローズを読んでしまいました。彼は言います。人間は現行のコンピュータには到達不可能な理解力を持っており、具体的に言うと、ゲーデルの不完全性定理を越える能力があると。それが意識・意志・理解力の本質ではないかと(現状では奇説です)。しかし、その結論の一つはこうです。一般には余り注目されていませんが、
現行の量子コンピュータが実用化されたところで、それは超並列化されたノイマン型コンピュータを一歩も出るものではないから(不完全性定理の限界内にあるから)、やっぱり意識は再現できないだろう.
と。皆さん、どう思われますか?。
意識しているかを確かめるには、本人に聞いてみるしかないということに対しては賛成です。厳密には、意識のあるロボットは開発できないのかもしれないということが分かりました。回答有難うございました。
No.5
- 回答日時:
以下は、私の個人的な見解です。
すべての生物は、(1)自分を維持しようとすること、(2)自分の分身を残そうとすること、の2つの目標を持っています。というより、この2つの目標を持った有機物が生物と言えるでしょう。この2つの目標を達成するために、生物はいろいろな機能を身につけてきました。餌をとりやすいように体型を変化させたりしました。また、自分にとって有利な行動パターンをとるための本能が備わりました。このようにして、生物は自分自身と子孫を維持してきた訳ですが、これらの機能だけでは、突然の環境の変化に対応しきれません。餌が急に少なくなったときに、それに応じて行動パターンを変えることができなければ、餌をとれなくなって種が途絶えてしまいます。突然の環境の変化に対応できるようにするため、生物は、状況に応じて行動パターンを変えることができるように進化してきました。まず、記憶という能力を獲得し、次に、環境に応じて適切と思われる行動パターンを選択できるようになりました。この選択をより適切に行うため、事前にシミュレーションする能力を獲得しました。これにより、自分が取るべき最良の行動を決定することができるようになったのです。このシミュレーションは、脳の中に仮想現実を作り出し、そこに自分自身を投影させた個体を登場させ、いろいろな行動をとらせて、自分が持っている判断条件に照らし合わせて、自分にとって最も都合のよい結果となる行動を決定します。このようなシミュレーションが、自分自身という意識を作り出しているものと考えます。つまり、仮想現実の中の自分と現実の自分を同一視することで、自分という意識を持つのではないかと考えます。
このように考えると、意思を持つロボットとは、そのロボットにとって最良の行動を決定するようなシミュレーションの能力を持つロボット、ということになります。その「最良」の行動が何なのかは、どのような判断条件を設定するかによって変わります。人間ならば、大人に成長する過程において、自分にとって何が都合がよいのか、というのを学んで、判断条件を作り上げていきます。これがいわゆる性格と呼ばれるものになります。ロボットの場合も、自分で判断条件を作り上げていくように設定することもできるでしょうし、あるいは、判断条件を人間が設定することで、いろいろな性格をもったロボットを作ることもできると考えます。
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_11.png?e8efa67)
No.4
- 回答日時:
難しい言葉で説明したり、難しい書籍を紹介したりするよりも、とりあえず理解し易いような「考え方」を説明します。
優秀と言われるコンピュータも、中身はただの「計算機」です。
人間の脳も神経細胞の繋がりで処理しています。
非常に大雑把な書き方をしていますが、基本は両方とも同じです。
1か0、あるない、プラスマイナスです。
どちらに行くかは「条件」によって決められます。
その「条件」も、結果として出てくるまでに無数の条件分岐を経て辿り付きます。
アナログ的な活動をしている「生命」も、大元は「デジタル」なのです。
コンピュータのプログラムも直接文字を入力しますが、内部的には2進数で処理しています。(ご存知かと思います)
質問者様のように我々人間が「目標」と感じているのは、あくまで人間が感じて理解できるようにした、言わば「プログラム」のようなものなのです。
「目標」と言われるようなプログラムの出発点は、他の方も書かれていますが、「外界刺激」、「経験」、「記憶」、「他の条件からの刺激」など、様々な要素から条件分岐が始まり、次の条件分岐でも様々な要素からの刺激を受けて分岐の判断材料としているわけです。そんなのが無数に連鎖し合い、又それぞれに影響を与えることで最終的な行動となるわけです。
生物の一つの動作を見ても、「無数の条件分岐」による結果として考えることができるわけです。
ヒトの脳もいろいろな領域に分かれており、それぞれ役割が決まっています。つまり、その役割に対しての条件を専門に扱い、途中の条件分岐の結果や最終的な条件分岐の結果などが、それぞれの役割をする部分にいろいろな形で影響を与えて、微妙な差を動作や言語として出力しているわけです。
今のロボットは、人間で言う「意思」、「意識」の部分がないわけで、プログラムで言うと、始めから終わりまでの90パーセント以上が無く、複雑な条件分岐のほとんどは人間が判断させ、ほとんど結果と言える動きをロボットにさせるようにスイッチを操作させているだけなんです。
少しだけロボット自身で判断して動くものもありますが、それらは少しだけ条件分岐させることができるプログラムが入っていて、人間が取り付けたセンサからの情報を読み取って、あらかじめ人間によって作られた条件分岐の条件を使って分岐させているだけなのです。
完全にロボット自身の判断で動くようにするには、これらの条件分岐させるための条件を、いろいろ関連付けて回路を組み、または学習することで回路を自己増殖させるようにするような条件分岐を作る必要があり、非常にと書くとある程度可能なような言葉に聞こえますが、大変非常に困難なことになります。
ですから特定の動作をさせるためのロボットとして、極限られたセンサの条件を読み取り、専用のロボットとしてはこの世にたくさん出ています。
すべての動きをロボット自身で判断して動いたり喋ったりするのは、技術的には不可能ではないと思います。
今でも莫大なお金と莫大な時間を、無制限に与えることができれば製作可能と思います。
もう少し時間が経てば、難しい理論を簡単に解決する方法を発見したり発明したりして、必ず前進してより可能性は高くなると思います。
私もかなり高度な自動機械を作っていますが、プログラムとしては基本的に条件分岐に当たるプログラムが無数にあります。もちろん単純なものから非常に複雑なものまであります。
明るいと動作A。暗いと動作Bのような形ですが、この「明るい」と「暗い」は今は人間が判断して境界を決めてデータとしてプログラムの中に入れて固定していますが、この判断を他のいろいろな刺激を与えて、条件分岐の際の判断材料にして行けば、曇りでくらいのか、日没前で暗いのかの判断ができます。
まぁこのように判断させる材料に、様々な要素を付け加えて行けば、どんどん意思のようなものが与えられるわけです。
究極が生命なわけです。
人間を介護すると言う条件分岐を持ち、センシング技術が進歩すれば、「介護する」と言う意思を持ったロボットはそう遠くない時代に実現すると思います。
No.3
- 回答日時:
微妙な話なので、立場により千差万別の意見になると思います。
ここでは、意志=意識=理解力としておきます。これに関しては、ロジャー・ペンローズという人が、面白い本を書いてます(数学者でホーキングの共同研究者)。ペンローズは数学者なので、議論はやっぱりそっち系になり、たぶん今のところ奇説の部類に属しますが、「なるほどぉ~」と思わせるところは、確かにあります。もちろんチューリングについても(嫌というほど)語ってくれます。心の影I・II,ロジャー・ペンローズ,みすず書房.
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