レポートの課題で「錯体生成における安定度定数とはどういうものか?」というのがあり、いろいろ調べていて二つの有力な説明を見つけました。
『キレートの安定度定数とは金属キレートのできやすさを表すもので、金属イオンとキレート化合物から金属キレートができる程度を表す指標である。
例えば、マグネシウムとEDTA(通常、Yと表現する)の場合は、
Mg2+ + Y4- ←→ MgY2-
K=[MgY2-]/[Mg2+][Y4-]
このKが、安定度定数である。』
というのと、
『分析化学の世界ではM + n X = MXnという反応の平衡を考えるときに、1段ごとの錯生成( MXi + X = MXi+1)を考え、その錯生成定数Ki=[MXi+1]/{[MXi] [X]}を定義します。
このとき安定度定数βnはすべての錯生成定数の積、βn = K1*K2...Knで定義されていて、この値が大きいほど錯体を作る方に平衡が傾いていることを表します。』
という二つです。
一つ目の説明はわかるのですが、二つ目の説明は「分析化学の世界では…」と述べられている点で課題に即しているのか不安があり、二つの式(M + n X = MXnとMXi + X = MXi+1)が用いられている点に理解できません。この二つの式がどうつながっているのかがわかりません。
どなたかわかる方、詳しく教えてください。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
通常錯化剤を過剰に用いるので、と言うかキレート滴定での終点直後で指示薬が変色する領域では錯化剤が目的金属に対し「過剰」に存在するので、初めの方の説明で構いません。
後の方の説明は科学的にはより「厳密」であり、例えば中間的な錯体に「異性体」がある場合など、こちらの説明の方を利用しなければなりません。
ただし、お分かりのように、錯化剤過剰条件ではどちらの定義でも同じ結果が得られますので、あまり気にする必要はありません。
レポートなら両者書いて、さらに例を挙げて説明すれば120点。
期末考査の点がかさ上げされるかも知れません。^o^
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