現在社会人でありますが、自費で大学院に通っており、大学の先生と一緒に特許を思いついたので、特許調査をしてみると意外と先行特許が無く、大学のTLOに相談したのですが、「大学承継しない」と判断が下りました。
会社からですが、50件位出願し15件位特許を取った実績はあり、会社だとこの程度で出願し、権利化できているなあと思っているのですが、自社製品保護のための特許なので、ニッチさが出るので取れたのかなとも思っており、当初は個人で出願しようと思っていたのですが、だんだん決意が弱まってきました。
それでも特許出願してみたいのですが、個人出願する場合、皆さんはどういう決意で出願されるのでしょうか?特許が取れるまでどの位費用がかかったのでしょうか?よろしかったら、ご助言もしくは経験談をお聞かせ下さい。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
>会社の場合、研究者の特許出願に対する作業負担軽減と特許出願件数アップ・権利化率アップを狙って弁理士によるヒアリング制度が導入されました。
やっぱり「権利化率アップ」も含まれていますよね。そして、要するに、研究者がしっかりした明細書を書くための勉強を含めた時間を割くぐらいだったら次の発明をした方が会社のためになるという考え方じゃないでしょうか。
>だからなんとなく知っているのですが、なんとなくしか知っていないのですよ。もちろん会社で知財教育は受けていますが・・・。
完璧に知りたかったら、やはり特許法及び審査基準をしっかり勉強するしかありませんが、大変な労力を要することです。知財職を目指すのならまだしも、研究者さんはそんなことに煩わされずに研究に没頭した方がよろしいかと思います。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/kijun2 …
http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/tukuji …
>ネットで見ると発明協会に足しげく通った人もいるし、ただそういう書込みは美談が多いので、皆さんのご経験談やご知見、出したときの気持ちをお聞きしたかったところです。
研究開発の仕事をしているわけではない人が自力で出願した際の経験談より、50件も出願経験がおありのgn_driveさんの知識の方がはるかに上だと思いますよ。おそらく、ネットに経験談を書いている個人発明家100人中、gn_driveさんより知識・経験が豊富な人は、1人いるかいないかでしょう。
ただ、これだけじゃわざわざ回答する意味がないのでもうちょっとアドバイスさせていただくと、出願を決意するには、何を目指して出願するかをよく考えてみることだと思います。
ANo.5に書いた「高尚な理念に賛同して自己の発明を公表して産業の発達に寄与」できればいいというようなお考えでしたら、単に出願だけして審査請求しないという手もあります。特許を取らなくてもいいから(世界に向けた)研究発表の場が欲しいというような一種の“名声欲”も、これによって満たすことができます。(出願公開の代わりの「公開技報」という手もありますけど、認知度は段違いです。そして学会発表するよりははるかに気軽だと思いますし。)
でも、特許を取って多少なりとも収入源にしようとお考えでしたら、本当に収入にまでつながるのかどうか(商品化やライセンシー契約等の可能性)を検討することが大切でしょう。せっかく特許を取得しても、数十万円~百万円程度の先行投資も回収できる見込みがないようなものだったら、意味がないように思われます。費用対効果をご自身でよくご検討ください。その判断は、ここの回答者にはできません。
「そのアイデアの特許が取れなかったからといって今と比べて生活が変わる訳じゃない。」という考え方と、「後悔するぐらいだったら、失敗して100万近いお金を失ってもいいからチャレンジして一攫千金を夢見たい。」という考え方があると思います。どちらを選ぶかは、発明者の考え方や経済力次第です。
#閲覧者が勘違いしないように念のために付け加えておくと、gn_driveさんが企業にお勤めの上に大学院レベルの研究者さんだからこういうアドバイスになっていますが、“街の発明家さん”レベルだったら、特許取得も商品化もライセンシー契約もすべて困難でしょうから、こんなことは言わずに単に「やめておけ」と言います。
2度も丁寧に回答ありがとうございます。bambinoさんは特許の専門家なのですね。
一攫千金は夢にも出てこないかな。
特許が権利化できたとしても、個人発明の場合、起業するか企業と共同で製品を出すかどちらかになり、僕の会社で製品化は無いと思うので、正直、大学院の勉強を広義に解釈して、勉強の一環として特許出願して、論文に特開番号さえ書ければ良いかなと割り切り始めたところでした。その場合、たぶん審査請求はしないと思います。
ただ自社製品に無理にこじつけて会社から出すことは出来ないことはないので、会社に譲渡して会社から出すという案はありますので、その方が会社を通して実施可能な企業と契約出来る可能性が高くなり、アイデアを製品化して世に出すことは可能かなと。
もう少し考えてみます。ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
自分は自営業で、たまたま特許性のあることがらに携わってしまったため、自力で出願をしています。
本業の合間にやっていますが、プロに依頼すると相当の確率で、お金を失うことになるように思います。
そのような事情は特許庁も弁理士さんも理解してくれています。
質問者さんはすでに経験がおありのようなので、文章や図面を起すことは出きるのかなと思います。
一番困るのは、拒絶理由が到着してからの2ヶ月間だと思います。たまたまヒマならいいと思いますけど、忙しいときに当ってしまうと対応に苦労すると思います。
お金は審査請求できそうなら、特許庁に納めるお金が20万円くらいだと思います。大学とかだと半額免除とかあるように思います。
とりあえず書くだけ書いて出願してしまわないと、論文とかで発表してしまって新規性が無くなってしまうこともあるので、出願だけはしたほうがいいんじゃないでしょうか。
請求項と明細書をたくさん書けば、有効な発明なら権利は何らかの形でとれると思います。
僕はプロっぽい文章は書けないので、普通の言葉で書いています。それしか出来ません。権利は広くはとれないと思いますが、商売は始められると思います。
拒絶理由が届くまでに最長で5年くらいは掛かるとおもうので、その間にお金のことは考えられるんじゃないかなあと思います。僕はついほかりっぱなしにしてしまうようでお金だけが順に必要になってしまいます。
No.5
- 回答日時:
まず、特許の出願料は先月までは16000円でした。
そして、今月から15000円に値下がりしました。ただし、「50件位出願し15件位特許を取った実績」がおありのgn_driveさんはおそらくご存知のことと思いますが、出願しただけでは特許になりません。特許するに値する発明であるのかどうかを特許庁の審査官に審査してもらい、それにパスして初めて特許になります。その審査をしてくださいとお願いするためには、正常な経済状態にある大人(要するに、世の中で少なくとも最低限自立した生活ができる程度の収入がある人(ぶっちゃけて言えば、“プータロー”とか“すねかじり”とかの類ではない人))であれば、約17万円~のお金がかかります。従って、現在社会人のgn_driveさんはANo.1の最初の2行は無視しちゃってください。で、個人出願する場合の決意ですけど、忘れてはいけないのは、特許制度とは発明者個人がお金儲けをするための制度じゃないということです。優れた発明をした発明者がその技術を秘匿することなく世間に公開してくれて、それを基にしてまたみんなでその先の技術開発を進めて産業をさらに発達させ、多くの人にとって便利な世の中になるようにするための制度なんです。その高尚な理念に賛同して自己の発明を公表して産業の発達に寄与してくれる人には、一定期間その優れた発明を独占的に実施する権利を付与して優遇してあげましょうという制度です。
それでも、その発明が大ヒットすれば、左うちわで暮らせるようになるかも知れません。これは起業して成功した場合と似てますよね。起業して成功するためには、どの業界でも充分な準備と先行投資が必要です。その先行投資が特許制度の場合には出願から特許になるまでの費用で、特許の場合もこの先行投資が極めて重要です。失敗してお金を無駄に捨てるリスクを減らしたかったら、是非出願時から弁理士に依頼してください。(質問文中の「個人出願」とは、「出願人の名義を個人名として、要するに“自腹で”出願すること」であり、「特許事務所に依頼しないで出願すること」ではないですよね?)
出願時の明細書の記載は、拒絶理由通知に応答する際に極めて重要な“資料”となります。その明細書には、後から新規事項を追加するような補正はできません。この部分が最初からしっかり書かれていないと、反論するのも難しくなり、特許になる確率が下がります。実際、ANo.1のお礼欄を読むと、gn_driveさんの会社でも数年経験を積んだ後にやっぱり弁理士に依頼することになったと書かれています。経験を積んだからこそ(会社の方でも)その方が特許になる確率が高くなるとわかったんじゃありませんか?
特許事務所に依頼した場合、国内で特許を取るまでにかかる費用は、拒絶査定不服審判になった場合まで考慮に入れると、おおよそ50万~100万円になると考えてください。大金ですけど、特許事務所に依頼しない場合と比較すれば、特許になる確率は高くなり、つまらない失敗で拒絶査定になる確率は確実に減ります。(と言っても、元々優れた発明ではないものを弁理士の腕だけで有利な特許を取得するようなことはまず不可能です。優れた発明なのに出願時の明細書の書き方が悪かったり法律知識が足りないせいで拒絶理由通知にうまく対処できなかったり意見書の文章がヘタで審査官を納得させられなかったりして特許を取り損なうという失敗が防げるだけで、発明が優れたものであることが大前提です。)
なお、「個人出願」が「特許事務所に依頼しないで出願すること」を意味しているのだとしたら、そこまでのお金はかかりませんけど、最低限約20万円の出願+審査請求料金に加えて、拒絶査定になった際の審判請求料金も考えれば、やっぱり30万円程度はかかります。しかも、この質問中の文章を読むと、残念ながらgn_driveさんには論理的に明解な文章を書く能力の点で少々不足しているのではないかという疑念を抱かざるを得ません。(どこら辺からそう思うか理解できないようだったらなおさらのことです。)しっかりした明細書を書くことも、拒絶理由を解消できる適切な補正書を作成することも、そして審査官を納得させられる意見書を書くことも、決して簡単なことではありません。膨大で難解な特許法や審査基準に精通していなければなりません。50件も出願経験がおありのgn_driveさんであればヘタの回答者よりよっぽどご存知でしょうけど、学術論文を書ければいいというようなレベルではありませんよ。費用が少なくなっても特許を取れる確率がガクンと下がったのでは全く意味がないですよね。
出願時は自力でやって拒絶理由通知が届いてから弁理士に頼むというやり方もあるにはありますが、賛成できません。上の説明からわかるように、その段階で取り返しがつかなくなっている危険性が高いからです。そのくせ、個人の場合は不首尾に終わった時に弁理士のせいにされる危険性もあり、正当な根拠もないのにそれをあちこちで吹聴される恐れまであります。従って、まともな弁理士は、ほとんど“一見さん”のような個人の発明家の“尻ぬぐい”なんてものは受任したがりません。喜んで受任してくれるのは、できたばかりのちっぽけな事務所か、さもなければ下っ端所員にやらせるだけの事務所でしょう。(それでも、法の素人が応答するよりははるかにましだから気が付かないかも知れませんが。)しかも、中間段階からの受任の場合には通常より料金を上乗せするのが普通のやり方です。あんまり節約にならないのに、出願時のヘタな明細書のせいで特許になる確率が下がります。従って、このやり方も「やめた方がいいですよ」と言うしかありません。
いろいろ書いてきましたけど、要するに、“餅は餅屋”ということです。毎日のように特許出願手続(中間処理も含む)をやっているという人のレベルに達するには、5~10年間という膨大な時間が必要です。そんな時間をかけて努力するくらいだったら、素直にその分のお金を専門家に支払って自分は他の仕事でもしていた方がよっぽどお金の節約になりますよ。(こんな簡単なことに気が付かない人が世の中にはたくさんいるようですが。)
基本的に、このサイト(又はネットの世界)に出没する個人の発明者さんの発明はほとんどの場合日用品の単なる改良を思いついただけのもの(即ち特許法で言う発明になり得ないもの)だと思いますが、gn_driveさんは大学院での研究成果についての出願をお考えのようなので、多少表現的にキツイ部分はあるかも知れませんが真摯に回答させていただいたことをご理解いただければ幸いです。
ご丁寧な回答ありがとうございます。
会社の場合、研究者の特許出願に対する作業負担軽減と特許出願件数アップ・権利化率アップを狙って弁理士によるヒアリング制度が導入されました。
ですので、アイデアをフォームに従って要旨を的確に書けば、あとは特許事務所が明細書を書いてくれるので担当者(発明者)がチェックして終わり。だから50件位出すのはわけないことなんですよ。費用のこと気にしなくても良いし。だから年に10件位出した年もあり。でもこういう年のあとは、拒絶理由通知もどっと来るので、本当に大変でしたけど、その苦労を経ると5件権利化できた年もあるのですが。
だからなんとなく知っているのですが、なんとなくしか知っていないのですよ。もちろん会社で知財教育は受けていますが・・・。
先日も会社から会社が負担している費用に関する目安が配布されてきて、これまでかかった費用を計算したところです。
ただ個人の場合は当然会社から教育されないし全く経験がないので、ネットで見ると発明協会に足しげく通った人もいるし、ただそういう書込みは美談が多いので、皆さんのご経験談やご知見、出したときの気持ちをお聞きしたかったところです。参考にします。ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
#1です。
費用を節約するために日本国内特許の場合はできるだけ自分で書いていますが、外国出願となると現地の弁理士を立てることが必要ですので、国内の弁理士を通してお願いしています。費用は5~60万です。
質問者は理系の大学院生のようですので当然論文は書けると思います。
論文が書けるのであれば、勉強すれば特許は書けるようになります。
チャレンジしてください。
>特許調査をしてみると意外と先行特許が無く・・・
これは往々にして素人の陥る錯覚です。次の理由が考えられます。
1.世界中の誰も思いつかなかったまったく新規で最先端技術である場合。
2.誰かが考えていたが、特許を取るほどの技術でもないので出願しなかった。
たいていは2.ですけど。参考までに。
回答ありがとうございます。
海外は考えてません。PCTで出願し日本に先ず出すということも考えましたが、基本的に発見するのが大変ですし、万が一侵害されても訴訟するのも大変と聞き、個人ですので、日本だけで考えてます。
でも良い経験されてますね。今回の場合は、2.です。
あと過去の経験からすると、昭和の期限切れ特許で思いっきりそのままズバリがあって、見つからなかったというのがあります。
No.2
- 回答日時:
回答ありがとうございます。
個人で出すには起業する気があるかどうかが重要なのですね。
そりゃそうですね。特許出す以上一攫千金の夢を追いかける・・・。
会社で出していると義務感と権利化できた満足感以外感じていなく、夢という観点でもう少し悩んでみます。
No.1
- 回答日時:
私の場合は全て自分で書き出願しています。
ですから、研究・開発費を除けば出願費用(21000)だけです。
ただ出願した90%以上に拒絶理由がきますので、意見書だけは弁理士先生にお願いしています。
一回の費用は10万以下ですが、意見書も2回くらいは書きます。
ただ、自分で出願するといっても慣れていないとしんどいです。
回答ありがとうございます。
入社数年位は自分たちで明細書まで書かされていたのですが、最近はヒアリングで弁理士に書いてもらっており、貴方が書かれているしんどさがなんとなく想像できます。
まあそういうのが思い浮かぶものですから、決意が弱まってきていると思っています。
もう少し悩んでみます。
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