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かなり細かいことですが文体についての問題です!

曲線とガラスからなる現代的な新建築が今後、パリのブランリー岸を美しくするだろう
Un nouveau batiment moderne, fait de courbes et de verre, embellit desormais le quai Branly, a Paris,

語注:
le quai Branly=ブランリー岸

faitは同格形容詞、もしくは過去分詞の節ですが、
その後のde courbes et de verreと
複数形と単数形で気持ちが悪いなと…
誤植でverresなのではと思っているんですが!

もう一つ文体上の問題があります!!

単純で控えめだが、とても審美的なその建造物はそのインテリアの探検へといざなってくれる
Simple, discret, l'edifice, tres esthetique, invite a la decouverte de son interieur.

Simple, discret,tres esthetiqueは同格形容詞ですが、
tres esthetiqueだけが主語のl'edificeに分離されていて気持ち悪いなと…
仏語の形容詞は長くなると限定修飾の場合、前置のものも後置にすることがあるので、その場合は不思議に思いませんが、コンマで分離して同格ならなぜか奇妙に思います!

両方とも「奇妙に思うか、どうか」だけでもコメントいただけるとありがたいです!!

A 回答 (3件)

こんにちは。



ご質問1:
<de courbes et de verreと~誤植でverresなのではと思っているんですが!>

1.verreは誤植ではありません。

2.むしろcourbesがcourbeの誤植とも考えられます。ただ、courbeは加算名詞なので、courbesが複数形でも文法的に間違っているわけではありません。

3.de verreのdeは「材料」を表す前置詞で、ここでは「ガラスでできた」=「ガラス製の」という意味になります。

4.verre「ガラス」は物質名詞ですから、不可算になります。従って、複数のsをつけることはできないのです。

5.ちなみに、眼鏡のことをdes lunettesまたはdes verresといいます。verreが複数形になるのは、ガラスが両目2枚で1つの眼鏡になるからです。

6.de courbesのdeは「特徴」を表す前置詞で、ここでは「曲線の特徴のある」=「曲線の」という意味になります。

7.建物全体のカーブを表すなら、courbeは単数でいいと思います。しかし、建物のあちこち、エントランスや柱など、にカープの技法が取られているという意味で、複数形を使うこともできます。

8.ご質問文の建物は、Bir-Hakeimにある日本文化会館のことだと思われますので、この建物の総曲面の外観を考えれば、courbeが複数になってもその外観の特徴をうまく表現していると思います。


ご質問2:
<tres esthetiqueだけが主語のl'edificeに分離されていて気持ち悪い>

恐らく、主語のl'edificeの語源に関わりがあると思われます。

1.Edificeは動詞edifierから派生した名詞ですが、「特性や宗教心を養う」という意味があります。

2.そこから、「教化」という意味に転意し、「築く」→「建築する」に発展したものです。

3.従って、その名詞edificeが「建築物」として使われる場合、主に社会(貢献)的な意味を含む建築物に使われます。
例:
edifices publics「公共建築物」

4.ご質問の建物は日本文化会館という公共建築物ですから、edificeという語は要を得た単語ということになります。

5.さて、それが何故tres esthetiqueの前に置かれているか、ということですが、元々「特性や宗教心を養う」「教化」といった意味を持つedificeは、simple、discret「単純で控え目」という形容は相応しいですが、tres esthetiqueは「特性や宗教心を養う」には不要な特徴です。

6.従って、simple, discret, l'edificeまではこの3語が自然で常識的な流れの形容になっているところに、tres esthetique「装飾的な」「華美な」というl'edificeには違和感のある形容詞が登場したため、一種の譲歩的なニュアンスで「,コンマ」を入れて挿入句としたと想像できます。

7.従って、この部分をそのニュアンスを踏まえて訳すと
「単純で控えめ、とはいえあまりにも装飾を凝らしたその建物は~」
となります。

実際、日本文化会館は全面がガラス張りの総曲面で、ルーブルのピラミッド同様、賛否両論があったようで、登場した時はパリジャンは度肝を抜かれたようです。

ちなみに、この建物の土地は当時パリ市長だった日本びいきのシラク前大統領が無料でプレゼントしてくれたものです。たまに足を運びますが、いつも仏人で盛況です。

以上ご参考までに。

この回答への補足

長くなったので続きです!

正当に評価する立場にはないのですが、なんだかなあと思います

これに興味を持って

憂い顔の「星の王子さま」

という、本を今日立ち読みしてきました
この本は、フランス語の代名詞でもあるサンテグジュペリの代表作の翻訳の有無を検証したものです

「原文に忠実に訳そう」
というのが著者の主張ですね
想像力を膨らませて訳すのはよくないと!

今日は、おまけとしてこういう話を書きました☆

ついでに、
私のほうも文中に誤記があります…
どことは申し上げないですが、すいません!

補足日時:2008/06/12 02:29
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この回答へのお礼

ありがとうございます!!
本日、二問に答えていただいてなんと言ったらよいのやら…

フランス語で書かれている建物とは、日本文化会館のことです
インターネットで画像を見たんですが、確かに曲線とガラスが印象的だと思いました!!

可算か非可算というのは難しいです…
総称用法もあって、う~ん、となってしまうんですが、慣れで頑張ります…
「材料」を表す前置詞、「特徴」を表す前置詞と二つ用法が違ったんですね
この辺は感覚で読んでいるので用法は意識していないですが、読みこなすうちにわかってくるのかとも思っています

はい!、l'edificeの問題は、複数形容詞がある時に、etを持ってくるか、そのまま繋げるかの違いに似ていますね

最近は、こういう細かいことに興味がるのですいません

せっかくなので日本のフランス語での話題でも…
『赤と黒』誤訳論争が今盛んなようです

長いですが引用します
文中の野崎とは野崎歓で東京大学大学文学部仏文科准教授を指します

「2007年に出版された野崎の訳書『赤と黒――十九世紀年代記』に対し、誤訳が多すぎるとの批判がなされ、論争となっている。

立命館大学文学部教授の下川茂は「前代未聞の欠陥翻訳で、日本におけるスタンダール受容史・研究史に載せることも憚られる駄本」としたうえで「仏文学関係の出版物でこれほど誤訳の多い翻訳を見たことがない」と指摘し「まるで誤訳博覧会」と主張している。2008年3月付の第3刷で同書は19ヶ所を訂正したが、下川は「2月末に野崎には誤訳個所のリストの一部が伝わっている。今回の訂正はそこで指摘された箇所だけを訂正したものと思われる」と批判したうえで、誤訳の例を列挙し「誤訳は数百箇所に上る」と指摘している。下川は、いったん絶版として改訳するよう要請する書簡を野崎宛てに送付した。

しかし、光文社文芸編集部の編集長は「読者からの反応はほとんどすべてが好意的ですし、読みやすく瑞々しい新訳でスタンダールの魅力がわかったという喜びの声だけが届いております。当編集部としましては些末な誤訳論争に与(くみ)する気はまったくありません」と反論している。」

お礼日時:2008/06/12 02:29

No.1です。

タイプミスがあります。
5行目の「加算名詞」は「可算名詞」の変換ミスです。
失礼しました。
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この回答へのお礼

訂正わざわざありがとうございます☆

お礼日時:2008/06/12 02:46

ikumigo-go さん こんにちは



前半は、そっと想像力に一針刺激
後半は、軽妙さを賞味出来る香文

シラク大統領の肝いりの建物
 
そのガラス(verre)が、時間の推移で作り出す
光(lumieres)と陰(ombres)の戯れ(jeux)は
複数形でしょうが、素材としてのガラスは単数
同様事例で、de bois, de beton などなどがある
(verresですと、この文脈ではありえないことだが
視力矯正用のレンズをふと思ってしまい勝ち)

一方曲線(courbes)を曲線とあたかも一本でしか
ないような訳では、工夫不足ではないでしょうか
sのお陰で、そこには、各種の曲線群があると想像
つまり、其処にcontre-courbesなども脳裏に想起

形容詞の例文では、ご自身でお答えを出しています
それは、単純で控えめだ-が-です これが趣旨だ

三つも形容詞を単純に並べるのは、芸に欠けるので
この対比を、軽やかだが、起伏をたたみこみながら
筆を、その走りの音を楽しみながら、進めていると

無論、三つ目を
l'edifice, plein de qualites esthetiques とする
変化もありでしょう でも洒脱さが欠落では。。。
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この回答へのお礼

anapaultoleさんも本日二回目で、ありがとうございます!!

単数にするか複数にするかは大きな悩みです…
部分冠詞を通常使うものでも総称では定冠詞もあるし、たまに不定冠詞を使う場合があるので!

視力矯正用のレンズと辞書に記載があったんですが、
辞書どうりに必ずしも複数形になれば、その意味にならないのではという期待がありました

そうですね、plein de qualites esthetiquesだとリズムがよくないように私にも思えます

今回もありがとうございました!!
参考になりました☆

お礼日時:2008/06/12 02:45

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