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電車などで人が密集すると車内が暑くなることがありますが、この主な原因は体温であると思っていました。
しかし、この現象に体温はほとんど関係なく、人がはく息の熱が原因であると聞きました。
でもどうしても信じられません。
実際はどちらが主な原因なんでしょうか??

A 回答 (2件)

ご質問は、実は同じことを比較されているように思えます。

以前は理科と保健で小・中学校で習っていたんですが。。。最近は教科書の内容を削りすぎです。。。

空気は熱伝導が悪いもののひとつです。ガスレンジの上に手をかざすと熱いですが、同じ距離で横からかざしても放射熱は感じても空気自信はあまり熱く感じません。空気が対流する方向しか熱くないんですね。
どんなに寒いところでも空気を体の周りの纏わる仕組みを作ると体の熱はほとんど逃げません。セーターを着ると暖かい原理ですね。
熱いものを熱いまま、冷たいモノを冷たいまま取っておくには、空気をたくさん含む布を巻いておくと良いのも同じ原理です。

人は体内でどんどん熱を作っていますから、熱を外に出さないとゆだって死んでしまいます。熱を外に出す仕掛けをいくつか持っています。

ひとつは、気化熱。犬が舌を出しているのと同じ原理で、汗などの体表面の液体が蒸発するときの熱です。湿度計と同じ原理ですね。この方法では、周囲の湿度は上がりますが、気温はさほど上がりません。
ただし、湿度が上がるとこの気化熱での体温低下がしにくくなり、思った以上に体感温度は高くなったように感じます。

ひとつは、排出物で熱を捨てる方法。厳寒のところでオシッコをすると体温が下がって危なくなるというのと同様の原理ですね。冷たいモノを食べると体温が下がるのと同様かと。
ただ、暑い日に冷たいお水よりも熱いお茶を飲んだ方が涼しく感じるというのは、直接冷たいモノを飲んで汗を引かせるよりも、汗をかいたまま水分を補給した方がより汗をかいて涼しく感じるということのようですね。

そして、もっとも効率的なのが呼吸です。

体の構造は、体内、主に肝臓で熱を作り、血流に乗って体内に熱が伝わる仕組みです。体温を効率的に下げるには大きな血管が体表に近いところで、血流の温度を効率的に下げれば良く、首筋、脇の下、股の付け根などですね。ここを氷などに当てておくと1時間と掛からずに低体温症などで危ない状況になるくらい、人間の急所です。電車の中で外にむき出しにしているのは首くらいですよね。
これに例外があって、肺では多くの血管が集まっていて、呼吸で空気も絶えず入れ替わっていますから、効果的なラジエータの役割を果たして、熱を外に出す仕掛けとして働いています。ちなみに、肺の中は、体の外なんですよ。また、酸素・二酸化炭素を効率的に交換するために肺の表面積はとても広く、体表面よりも大きいんですよ。
肺では、直接的な熱交換も行われていますし、先に書いた気化熱での熱交換も行われています。(吐く息は周りの空気よりも湿度が高いです)

で、回答になりますが、
人が集まったところで熱くなる原因で、一番大きいのは、ご質問にあるとおり、呼気によるものですが、呼気の熱もモトは体温で、体温(体内の熱)をもっとも効率的に外に出す方法が呼気によるものということに過ぎません。
ということになるかと思います。
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この回答へのお礼

とてもわかりやすかったです!
呼吸は体の熱を放出する機能もあったんですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/05 17:46

体内に吸い込まれた空気が体温で暖められて吐き出されると言う点では人のはく息の熱も体温が原因かと思います。



体の回りの空気が体表面の体温で暖まるより呼吸する空気の量のほうが多く効率がいいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

確かに空気量を考えると呼吸のほうが効率がいいように思えますね。
ありがとうございました!

お礼日時:2008/08/05 17:48

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