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低信用住宅ローンを(サブプライムローン)を組まなくてはいけなかったその経緯を教えてください。

当時、このサブプライムローンを組む以外にアメリカの住宅市場を救済する方法はなかったのですか?

今思うと、リスクが高い、しかも落ち着いて考えるととんでもない方法に思えるのですが・・・。

A 回答 (7件)

 こんにちは。

No.6で回答した者です。丁寧なお礼をいただき、ありがとうございます。疑問にどこまで答えることができるかわかりませんが、もう少し書き加えてみることにします。
 AAA等の高格付けを有する債券といえども、不履行(デフォルト)の可能性は皆無ではありませんから、何らかのリスク回避措置を検討するべきというのはおっしゃるとおりです。最近よく耳にするCDS(Credit Default Swap)というのはまさにそのための手段の一つで、保有する債権を対象とするCDSを購入しておけば、借り手が破綻した場合でも保証を受けることができます。仮に百万円貸し付けてあるとし、元本について保証料率が1%であるとすれば、CDSを一万円購入することで、元本については完全に保証されることになります(利払いまで保証してくれるCDSがあるかどうかはわかりません)。
 CDSの興味深いところは、一般的な債務保証とよく似ているようですが、実は借り手と貸し手がまったく関知していなくても、商品が組成され、取引されることです。CDSの購入者はCDSが対象とする債権の関係者とは限らず、たとえば全くの第三者がある企業を対象とするCDSを購入し、その企業がまもなく倒産したとすれば、CDSの購入者は相当の利益を上げる可能性すらあります。こうなるとある企業が事業を継続していけるのか、それとも倒産してしまうのか、巷間で勝手に賭け合っているのと大して違わないのではないかという気もします(一頃のイギリスで盛んだった、著名人の生死に勝手に賭け合う「生命保険」を連想します)。
 CDSは一種の保険と見ることもできると思いますが、市況が激変して、保険者側が多大な支払請求に見舞われたときにどこまで機能するものなのか、地震保険に共通する問題を有しているようには思います。

 CDSにしろ他のリスク回避措置にしろそれ自身コストを要することですから、将来好ましくない状況が生起する可能性が幾分かはあるといっても、実際にこういった手立てを講じるかどうかは、社会経済状況、債権保有者自身の予想、リスク選好度に大きくよるであろうと思います。リスクを回避するためのコストが、リスクを負うことによって生ずる可能性のある利益をすべて食いつぶしてしまうとすれば、リスクはヘッジされないか、そもそも何もしないかどちらかでしょう。
 リスクのある商品をなぜ販売(購入)したか、との問いにはリスクのある分(たとえば国債などに比べて)利回りがよかったはずだ、と答えます。ハイリスク・ハイリターンの原則から言って、高利回りの金融商品については「リスクが高いのではないか」と覚悟するのが筋道です。格付け会社が与えた高い評価を信じたのにという投資家については、金融商品の担保になっている住宅ローンの性格を考慮することなく格付けを信じてしまう方が悪いと言ってやるべきです。そんなことは分からないし、調べることもできないではないかという人もいるでしょうが、それなら政府が全力で保護するといっている利子のつかない当座預金にでも預け入れるべきですし、政府の言うことなんか信用できるかというのならタンス預金です(政府を信用しない人間が、現金(信用通貨)は信用するというのは少し変ですが)。

 合衆国の不動産価格について、「いつまでも騰勢一方であることなどありえない、いつか下落する」ということはいろいろな時期に様々な人が発言していました。こういった「金言」を聞き入れて、利益の出ている状況で取引を手仕舞った投資家もいるはずですが、こういう人はたいてい黙っていて、「自分は儲かった」などとは決して言わないものです。また結局破綻に追い込まれたり、公的救済を受けることになった金融機関でもほんの数年前までは空前の利益を上げていたものです。そういった時期に大手金融機関の経営者が「サブプライムローンに関わる取引からは一切手を引く」と言うことができたか、あるいは発言したとして株主総会が終わった後でも経営者でいられたかどうか、自分が同じ立場にあったとして、大きな収益を現に上げている事業から撤退する決断ができるかどうか私には自信がありません(石油はいずれ枯渇する、だからトヨタやホンダは自動車事業からいつかは撤退するとしても、その「いつか」がいつなのか現時点で正確に予想できる人はいないでしょう)。

 
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この回答へのお礼

有難うございました。
最後の、例えも良くわかりました。

資本主義というシステムそのものが、リスクを回避する能力が完全ではないのですね・・・。
利益を追求して拡大し続けなければ行けないと言うテーゼに、現実との矛盾があるのでしょうか?

お礼日時:2011/05/03 03:32

こんにちは。


 No.3の回答者の方が答えていらっしゃるように、合衆国の住宅市場救済のために所謂サブプライムローンのような金融商品が開発されたわけではないでしょう。
 今仮に質問者の方は金融業を営んでいらっしゃるとしましょう。主な運用法は、住宅を購入する人に購入資金を貸し付けることであるとします。貸す側としては、高収入で過去の信用履歴も問題のない人に貸したいわけですが、金融業者間の競争が厳しく、債務履行に問題のなさそうな融資相手を獲得するのは難しいでしょうし、うまく契約に持ち込めたとしても、貸す側に有利な金利は設定できそうにありません。金融業を続けていくためには、他の業者が二の足を踏むような
 所得が低く、収入に占める返済額の割合が高くなってしまう人々
 過去に破産した経験があったり、債務返済において延滞歴がある等、信用リスクが高いとみなされる人々(ですからサブプライムローンの借り手が全て低所得者というわけではありません。合衆国では、過去の信用履歴から個人の信用度が指標化されているそうです。)
 と取引してゆくことを考えなければなりません。債務履行に不安のある借り手に融資する場合には、最優遇(プライム)金利にリスクプレミアムを上乗せした金利を要求するのが一般的ですが、それではなかなか借りてくれない。数年前まで合衆国の住宅市場は騰勢が続いていましたから、そういった状況を生かした金融商品はないものかということで考案されたのが所謂サブプライムローンなのだと思います。
 「サブプライムローン」というのは上記のような信用リスクが高いと見なされる人々を主な対象にした各種金融商品の総称ですが、代表的なものとして、最初の数年間は金利が低く、その後金利が跳ね上がるものがよく知られているようです。金利負担が低い数年のうちに購入した住宅の資産価値が上がるのを待ち、高金利に移行する前に価格が上昇し担保能力が増した住宅を抵当として差し入れることで、金利が長期間低いまま固定されるなど、より条件のよいローンに借り替えることを狙うわけです。また初期の金利負担が小さい時期に利払い(もしくは元利払い)を約定通りに行うことで、借り手の信用評価が回復することもあったそうです。貸す側からすれば商機を拡大できる、借りる側は相対的に低い負担でマイホームを購入できる、「素晴らしい」金融商品だったわけです。合衆国の住宅価格が上昇し続ける限りは。

 貸し倒れのリスクが高い融資を証券化して世界中の投資家に売るというのは「無茶」に思えるわけですが、証券化する際に一工夫あるのです。サブプライムローンを切り分けて証券化する際に、元になるローンの元利払いが滞った際にまず最初に償還が中止されるグループの証券、次に影響を受けるグループ、…というように序列化しておくのです。元利払いが最も優先されるグル-プの証券は、AAAなどの高い格付けを得て、世界中の投資家に購入されることになったわけです。
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この回答へのお礼

なるほど、ありがとうございました。
しかし、アメリカでは、MBAなど企業経営学が非常に盛んに研究されており、その中にリスクヘッジマネジメントと言う理論があったように思うのですが・・・。

貸し倒れそうなリスクははじめからわかっていた訳で、それをリスクヘッジさせてから投資しようと言うのが、一般的なリスクヘッジの手法に思えます。

また、アメリカの地価が下がると言うリスクを予想し得なかったのでしょうか?
だとしたら、エリート集団の経営上層部が組織的に何らかの麻痺を起こしていたのではないかと思います。

どう考えても、この金融製品ははじめから考えて対策が未完結過ぎるように思うのですが・・・。

お礼日時:2008/10/14 14:14

 サブがあればプライムもあります。


低所得者向けに販売された住宅ローンです。
数年間は低金利でそれ以降は金利が跳ね上がる、そのときは
住宅を売りローンを返済しこのローンができた時は住宅バブル真っ最中で住宅の転売で低所得者が利益を得る状況だったのです。
 だからローンがいきずまる発想がなかったといってもいいでしょう。
住宅ローンも4~5種類あって高所得者向けのプライムローンも危なくなっているのがアメリカ住宅ローンの近況だそうです。
 日本でも5年間位は安い金利でその後金利がジャンプし支払いがとどこうり住宅を手放すひとが増えました。バブルの崩壊なんて予想しなかった人たちです。
 金融関係者が低所得者むけに金融商品を開発しバブルがほじけて
回収不能のなった、その債権を大勢の人が購入し日本の金融機関も例外ではなく対岸の火事とはいえないのが実態です。

この回答への補足

なるほど、当時は住宅バブルだったんですね!
では、なぜ、アメリカの住宅市場は飽和してしかもバブルになったんでしょうか?

補足日時:2008/10/05 17:05
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>当時、このサブプライムローンを組む以外にアメリカの住宅市場を


>救済する方法はなかったのですか?

 アメリカの不動産価格を維持しようと思えば
 最後には「サブプライムローン」のようなものに
 頼らなくてはいけなかったのでしょうね。

>今思うと、リスクが高い、しかも落ち着いて考えると
>とんでもない方法に思えるのですが・・・。

 みんなバブルが弾けると「あれはおかしかった」と
 思うんですね。日本の不動産価格や10年近く前のITバブルなど
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この回答へのお礼

確かに、仰られるとおりですね・・・。
赤信号、みんなで渡れば、赤信号だと忘れてしまうのですかね・・・。

お礼日時:2011/05/03 03:23

別に組む必要は無かったというか、様々な金融商品があったのですが、その中から色々選べるようにしてたわけです。



救済?
 様々なローン(金融商品)がありましたよ。

何かを救済する為に作られた金融商品ではありません。

当時はよく考えられた金融商品だったわけです。

質問者さんはサブプライムローンがどういう物か知らないみたいですね(^_^;

この回答への補足

すみません。もう一度復習しました・・・。
低所得者向け住宅ローンを金融商品化することは、アメリカの場合証券会社の自由であり法的規制はなかったのでしょうか?

商品としてはかなりリスクのある無茶な製品で、それを金融商品化して世界中の金融会社が販売したということが信じなれないのですが・・・。

補足日時:2008/10/05 16:45
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日本の土地バブルと同じく


金融機関が(間接的に)土地を買いあさり、地価上昇を仕組み
貧乏人(日本では地上げ屋)を利用して、バブルを形成しました。

バブル崩壊前に、自分達だけは逃げられると信じ込んでいたようですが
破綻してしまい、その関係者が(今までアブク銭を稼いでいた代償として)負担せざるを得なくなっただけですね。
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この回答へのお礼

自分たちだけは逃げられると言う、ことで人のことはお構いなし人間だけが要は集まってしまったと言うことですね。

自分だけは逃げられる人間が皆で足を引っ張ってって言うと、中国で満員バスに我先に押し入ろうとする、烏合の衆理論と言うことですね。

よく理解できました。

お礼日時:2009/01/26 15:49

貧乏人に長期のローンを組ませて家を購入させて長期に渡って


搾り取ろうとしたが、貧乏人が結局金を払わず破産したり逃げたのが原因。
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この回答へのお礼

有難うございました。
結局、そこまでしないともう開発する市場がなかった・・・。アメリカ市場の行き詰まりですかね?

お礼日時:2009/01/26 15:43

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