アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

こんにちは、俳句、短歌を読むのがが好きなのですが、書くことがまったくできません。

書けるようになりたいと思っているだけではいつまでたっても、書けるようになれそうもないので、恥ずかしながら、このカテで練習しています。

短歌の背景:

オペラ劇場の清掃のバイトを2週間前から始めました。

オペラを実際に見にいくのは高くてまだ行っていないのですが、

その舞台、見るだけでも壮観なものでした。

しかし仕事は掃除。 毎日、舞台後に客が落とす、空きボトル等を見るたびに「ごみはゴミ箱に! 客席の下に隠すように置くでない!」と思っていました。

特に週末ともなると、ゴミの山、掃除の仕様が無く、残業確実です。

今日も週末、残業覚悟でバイトに行ったら、塵一つ落ちていません。

『昨日掃除したままじゃん。こ、これは、タイムスリップしちゃったの? 』

そう思わず叫びたくなるほど綺麗なオペラ劇場。

閑古鳥が今日は鳴いたようでした。

いつもは、ゴミの多さを嘆いていた私も、何故かゴミが無いと寂しい。

いや、この劇場に客が今日入らなかった事がさびしい。


「おらぁ~、この建物が大好きなんだ。 綺麗に磨いてくれ。」或る時現場監督つぶやいた言葉。 長年建物に関わると情が移るんだな~とその時は思ったけど、


今ではすっかり自分もこの建物に情が移っている事を感じました。

今日掃除するのは入り口からロビーに入りこんだ落ち葉だけか。

短歌:きのうから 塵無く豪華 歌劇場 ロビー前には ちらばる落ち葉

添削よろしくお願い致します。

A 回答 (15件中1~10件)

わたくしも初心者ですが、添削を試みるのも勉強になるかと思って


チャレンジしてみます。

「いつもは、ゴミの多さを嘆いていた私も、何故かゴミが無いと寂しい」
「いや、この劇場に客が今日入らなかった事がさびしい」
まさにこの辺りが歌の中心かな。味わい深い感慨だと思います。

劇場への愛着と、寂しい気がする、という点をうまく詠み込みたいですね。
愛着の匂わせ方が難しいですねえ・・・。

独断と偏見でかってに改作。
「豪華」「歌劇」「ロビー」「落ち葉」という辺りが説明的っぽい気がするので
思い切って省略してしまって(落ち葉は省略しすぎかな^^;)

・劇果てゝ席のかげより掻き出だすあるかなきかの塵のさびしさ
・かずかずの歌とひかりに賑はひし後の塵さへ今日はなつかし

昨日掃除したんじゃなくて公演が終わった後に独り掃除してる、
またロビーの落ち葉じゃなくて劇場内を掃除してる、
というシチュエーションに変えちゃいました。
表現のためにはその位のフィクションはたぶんアリでしょう。

・・・でも省略しすぎてワケわかんなくなっちゃったかも。

この回答への補足

わぁぁぁっぁあっぁぁ!! すいません、ちょっと驚き過ぎて! あ、ご回答ありがとうございます。

<わたくしも初心者ですが、添削を試みるのも勉強になるかと思って
チャレンジしてみます。>

初めにこんな事が書いてあったので、『素直な性格』の私は、おこがましくも、なさけなくも、「ちぇ!」と思ってしまいました。

<劇場への愛着と、寂しい気がする、という点をうまく詠み込みたいですね。
愛着の匂わせ方が難しいですねえ・・・。>

ここら辺から、妙にプロっぽいな~。あれ、私と同じ初心者じゃなかったの? と気づきはじめました。 

<独断と偏見でかってに改作。>

添削などとても仕様がない我が駄作。 本来なら、添削ではなくて、完全修正を願いしたいくらいです。 

<「豪華」「歌劇」「ロビー」「落ち葉」という辺りが説明的っぽい気がするので>

なるほど、説明ッポイ所を省略するんですね。 勉強になりました。(←さすがに、回答者様が初心者でない事にここいらで気がつきました。)

<・劇果てゝ席のかげより掻き出だすあるかなきかの塵のさびしさ>

をぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 大感動しました!

特に、「あるかなきかの塵のさびしさ」という文句を拝読した時には、もう、「これじゃ! これが短歌なんじゃ!」と叫びたくなりました。

<・かずかずの歌とひかりに賑はひし後の塵さへ今日はなつかし>

これもキタァァァァァァ!

「かずかずの歌とひかりに賑はひし」

こういう言葉はどうやって編み出すんですか! あ~! スゴ~イ。

「後の塵さへ今日はなつかし」

これです、こういう言葉を自分もかいて見たいのです。
そうなんです塵さへ今日は懐かしいんです。

なんか、ちょっと、興奮気味なので、まともな返信ができているのか分かりません。

お礼欄に、改めて落ち着いてから返信します。

ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。

補足日時:2008/10/06 06:28
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「混み合わん? ごみ掃除した? 小宮山か? 昨夜の名残(なごり) 影も無し」





前半の「こみ、ごみ、こみ」との頭韻の連続と、「?」の連発で、読者には後半に否が応でも秋の風情を過度に期待させつつも、後半は、さり気なく、いとも見事にその期待をうっちゃる作者の諧謔のセンスに拍手を送りたい。ナイト・シフトの小宮山君との友情を育む作者の優しい心根にも読者は賞賛の拍手を惜しまない。。。

ついでに、俳句と川柳バージョンも、、、、、、、、、、、、、、、、、

俳句版
秋風の イタズラなんだ これでヨシ   

バイト作業に淡泊な作者の心情をこれまた淡泊に見事に秋風の如く描写した。。。


川柳版
そうなんだ 昨夜の不入り パンフ散る


ゴミは出ない 不思議だな でも パンフだけ散らかっている よほど 出し物が悪かったんだろうな、、、、、、 

この回答への補足

毎度ご回答ありがとうございます。

<混み合わん? ごみ掃除した? 小宮山か? 昨夜の名残(なごり) 影も無し>

キョトンとした雰囲気が伝わってきます。

<俳句版
秋風の イタズラなんだ これでヨシ   >

これでは、完全に必殺仕事人じゃないですか!

淡白じゃの~。

<そうなんだ 昨夜の不入り パンフ散る>

なんだか悲しさが伝わってきます。 「パンフが散る」意外な情緒あふれる言葉勉強になりました。

ところで、沢山ご回答いただきありがとうございます。

今日中には、とても全てに返信できませんが、明日、明後日までにはできると思います。

ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。

補足日時:2008/10/07 17:34
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都々逸版 (七・七・七・五)で決めてみました。





寒きオペラに 昨夜の名残り 寒さに消えし 我がjobは

凡作でした(大泣)


いつの日か いっかな不入り 如何にせん ゴミの始末仕事も 吹けば飛ぶ 

いっかな 鳥取弁
《品詞》副詞
《標準語》(後に否定語を伴い)まったく・・ない、いっこうに・・ない、全然・・ない
《用例》「魚、いっかな釣れなんだ」(魚はまったく釣れなかった)。
《用例》「うちの子は、いっかな、親の言うことをきかん」(うちの子は、全然親の言うことを聞かない)。

「い」の頭韻、鳥取弁と、ゴミと吹けば飛ぶを掛けてバイト仕事の無情さを描写しているところなんぞ憎いね、って鳥取のバーちゃんが言ってました。





都々逸版で大人のお色気バージョン(強・柔あります)をご所望ならその旨お書き添え下さい。未だ考えてないけど。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。 前回の返信では大変失礼な返信をしました。

<寒きオペラに 昨夜の名残り 寒さに消えし 我がjobは>
なんだからしくない、作品ですね。 もうちょっと、こう、いつもの、ああ、とつい叫びたくなるような、作品を持って、、、

<いつの日か いっかな不入り 如何にせん ゴミの始末仕事も 吹けば飛ぶ >

方言を交えることで、情緒を加えるとは、邪道なり~~!~!(←誰がそんなこと決めた)

しかし、我輩は感動いたした。 お見事、やっと、調子がでてきたようですね!

ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。

補足日時:2008/10/07 19:40
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極めて真面目に、、、、バイト先の劇場に着いた時点で呟く様に詠めし。



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さんざめく 宴の後の ロビー前 吹き忘れたる 枯れ葉舞う
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秋風も吹き始め 心寂しい このロビー前 いざ仕事をはせむと
ロビーへ向かいしも 其処には 枯れ葉数枚 さては一陣の秋風
が吹き飛ばし忘れたのか、、、、、秋だなー、、、、と感慨深く頷く作者、、、
がひとり佇む。


ロビーを通り、客席に着いてからはいきなり突然何の前置きもなく突如として作者の作風ががらりと変わり、、、、腹減ったので、ちょっと吉野家の牛丼食べてくる。。。。 

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。

<さんざめく 宴の後の ロビー前 吹き忘れたる 枯れ葉舞う>

秋ですね~この風情は!

なぜか焼き芋が食べたくなりました。

<腹減ったので、ちょっと吉野家の牛丼食べてくる。。。。 >

ご多忙の中ご回答ありがとうございます。

補足日時:2008/10/08 18:16
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極めて真面目に、、、、バイト先の劇場の中に入ってサー仕事しようか呟く様を詠めし。



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血飛沫(しぶき)と 愛憎の果て 歌劇観し 紳士淑女が Bravoの投げ跡
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ロビーを通り、客席に着いてからはいきなり突然何の前置きもなく突如として作者の作風ががらりと変わり、、、、歌劇を見るのは紳士淑女だと それなりに公衆道徳は 高いはずだと思っていた 作者のひとかたならぬ落胆を描く一方 昨夜の歌曲の すごさと高まりも Bravoの僅かひと単語に匂わせて サー仕事しようか と思わず呟くさまを詠みたる秋作

この回答への補足

こんにちは、ご回答ありがとうございます。

<バイト先の劇場の中に入ってサー仕事しようか呟く様を詠めし。>

残念ながら、拙者仕事しよーかーと思って仕事した試しなし!

このバイトの前は、大農園でバイトしていました。

と言いますのも、「ハルとナツ 届かなかった手紙」というNHKのドラマ(昭和初期にブラジルに移民した一家の、ブラジル双方での苦難の歴史を描いたもの)を見て以来、どれくらい大農園で働くのが苦労なのか知りたくなったのです。

こんなアホな事を考えるのは私だけだと思っていたのですが、意外や意外! 日本人の女の子がごろごろしておりました。

なにはともあれ、その夢は果たしました。

その後私は、中学生時代に読んだモモという児童小説にでてきた「掃除夫のおじさん」(名前は忘れた)が時間泥棒とやらにさらわれたモモを取り返すにはモップがけを人一倍がんばるしかないという妄想に取り付かれて、一心不乱にモップがけをするシーンをみて以来、『外国でモップがけ』をしたくてしょうがなくなり・・・。

バイトはファンタジーの世界なのじゃ! 

<血飛沫(しぶき)と 愛憎の果て 歌劇観し 紳士淑女が Bravoの投げ跡>

血飛沫飛びませんってば! なんだか、歌舞伎か浄瑠璃の後みたいな気が。

なんだか、「血飛沫(しぶき)と 愛憎の果て 歌劇観し 紳士淑女が」までで、一気に盛り上げて、「Bravoの投げ跡」で一気に落胆というのが、面白くていいですね!

ところで、流石に相撲観戦中に横綱が負けた時のように、物が飛ぶことは有りません。

ただ、「座席の下にボトルを置く出ない」といつも思っています。

ところで、インドアサーキットのような車の下に掃除機がついた乗り物がありまして、それを乗り回すのが、結構楽しいです。(←脱線し過ぎ)

ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。

補足日時:2008/10/08 18:35
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正真正銘、紛れもなく、これぞという、正統派の、これでも食らえ的、これしかないワ、本格的、空前絶後、森羅万象、真実一路、俳句一句を、、、、感動のあまり小便ちびっても責任は取り切らん、えっ、なんやて、「課題は短歌です」って、、、、、、それを早く言わんかい、えっ、言ってますよ、、初めから、、、そりゃ済まんかった。






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閑古鳥 残せしゴミが 秋数葉
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残してゴミと>残してゴミの>残したゴミの>残せるゴミが>残ったゴミが>、、、、、、、、、これで三時間半位悩んだぞ、、、、、、
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

<感動のあまり小便ちびっても責任は取り切らん、>

ご心配いただくなくても、拙者はオムツをつけているから大丈夫でござる、「おむつ、おむつ、おむつ。」時たま急にこの言葉を叫びたくなる、あ~すっきりした。

<閑古鳥 残せしゴミが 秋数葉>

しっとり、していますね。 

「秋数葉」という表現がいいですね。

秋枯葉では、変だし、ここはやはり、キッパリ枯葉と言わずに、秋の葉で、落ち葉と、間接的に言うことが極意という事ですね。

がってん承知のすけで、ござる。

<残してゴミと>残してゴミの>残したゴミの>残せるゴミが>残ったゴミが>、、、、、、、、、これで三時間半位悩んだぞ、、、、、、>

私も、何時間も悩んだ末に、俳句、短歌を書いているのですが、

まだまだ、無念にして、これといった作品ができません。

ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。」

お礼日時:2008/10/09 15:57

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喝采の 散る客の跡 枯れ葉舞う
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まるで「ちあきなおみ」がわしの目の前で歌ってくれているのか、、、「か、か、か」と、「いつもの様に 幕が開き 恋の歌 歌う私に、、、、届いた知らせは、、、、」


えっ、短歌ですって、今日は、俳句と違いますって、何度言ったら判るんですか、この呆け老人が、、、
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

<喝采の 散る客の跡 枯れ葉舞う>

やっぱり、枯れ葉は使ってよかったんですね。 なんだか、順番に見ながら返信をしているので、気がつきませんでした。

ところで、さすがです。 見事に、場面を描写されています。

ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/10/09 16:26

正統派のアラララ派の短歌です、ご照覧笑覧あれ



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今日も又 重ねし歌曲へ 不入りの舞台 座席巡りつ 落ち葉舞う
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いつもいつも同じような出し物で 不入りの舞台 演出家も、役者も元気がない バイトの君も 座席の下 ゴミ掃除しようとすれば 開いている窓から 落ち葉舞いこみ 暫ししんみりの時間

この回答への補足

本日は、お足もとも悪い中、お集まりいただき、ご回答ありがとうございます。

<今日も又 重ねし歌曲へ 不入りの舞台 座席巡りつ 落ち葉舞う>

「今日も又 重ねし歌曲へ」までは、流石! 流石!と思っていたのですが、 

「不入りの舞台」や、せつない。 「座席巡りつ」も、なにか、文学的になにか、欠けている用に感じます。

あの、「紅葉と 見比べたる 宴跡」のような上品にして美しい作品が出てこないのが残念!

流石に、拙者が連続質問し過ぎたのが原因と思われます。

拙者も、俳句、短歌にする題材がこのところ、無いので少しこの手の質問はお休みしようと思います。

それとも、拙者の読解力の足りなさなのか?

なんか、どうも、違うでしょ! いつもの、あの、なんというか、こんな言葉あったんだな! う~ん流石! というやつが、、、。

いや、これはこれで素晴らしい作品なのですが。

贅沢を言ってすみません。

お忙しい中、ご回答ありがとうございます。

補足日時:2008/10/10 06:27
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こんにちは。

いつもご丁寧なお返事を有難うございます。

ご質問1:
<書けるようになりたいと思っている>

好きこそものの上手なれです。そうなりたい、と思っていれば必ず書けるようになりますよ。


ご質問2:
<いつまでたっても、書けるようになれそうもないので>

俳句や短歌をいろいろ詠んで、馴染まれるといいと思います。

そうすることで、自然と季語や言い回しのテクも身につきます。


ご質問3:
<~ゴミが無いと寂しい。いや、この劇場に客が今日入らなかった事がさびしい。~自分もこの建物に情が移っている事を感じました。>

1.寂しさは、直接的に訴えるより、効果的な語句を俳句の舞台装置として使うことで、「寂しさ」を演出することができます。

2.例えば、この場面なら、その舞台装置になるのは
「枯葉」「塵ひとつ落ちていない劇場」「静けさ」
などとなるでしょうか。


ご質問4:
<きのうから 塵無く豪華 歌劇場 ロビー前には ちらばる落ち葉~添削よろしくお願い致します。>

1.きのうから:
具体的な時間を表す「昨日」はここでは無用です。「昨日」を漠然とした過去を表す名詞として使う場合は効果的ですが。

2.塵無く豪華 歌劇場:
直接的すぎてやや情緒に欠けます。豪華さを表すには「豪華」というそのものの単語ではなく、換喩・暗喩などの比喩表現を舞台装置として用いて、間接的に表すのがテクニックです。
例:
「喝采」「輝き」「光」「ざわめき」「拍手」

3.ロビー前には ちらばる落ち葉:
直接的すぎます。「ちらばる」も情緒的ではありません。

短歌は「文学的」な響きを必要とします。「散らばる」を情緒的にするなら「舞う」「舞い散る」などを使って、「ロビー前に、舞う落ち葉(枯葉)」などと表します。


ご質問5:
<添削よろしくお願い致します。>

下記の愚作を参考に作り方の手順のコツをつかんでいただけたらと思います。

1.初級レベル1:
例:
「枯葉舞う ロビーの奥より 聞こゆるは 過ぎし舞台の アンコール」

(1)時間が「現在」から「過去」へと流れて行きます。

(2)と同時に、「枯葉舞うロビー」から、扉を開けて「舞台」へと視点が空間的に移動します。

(3)「静かな現在」から「華やかな過去」へ視点を移し、クライマックスに「華やかさ」を持ってくることで、「現在の静けさ・寂しさ」を逆説的に強調する技法になっているのです。

2.初級レベル2:
例:
「足音の 響き渡りて 塵もなし いずこやきたらん 枯葉舞う」

(1)静けさのみを強調した句です。

(2)「響き渡る足音」ががらんとした客席の静かさを連想させます。

(3)「塵一つ無い」整然さが、「枯葉」と結びつくことで「寂しさ」を醸し出します。

(4)つまり、「寂しい」の代弁を「足音」「枯葉」が効果的に演じているのです。

3.初級レベル3:
例:
「喝采と 光に埋もれし 過ぎし日の 夢の跡さえ 塵と消ゆ」

(1)「塵と消ゆ」の「と」は、本来比喩を表す格助詞で、「~のように」という意味です。
例:「塵のように消える」

(2)しかし、ここでは「塵(人為的なごみ)と共に消える」の意味も重複していると考えると、今は塵の無い整然とした劇場であること、と同時に寂しさも醸し出すことができます。

4.初級レベル(4):
例:
「まばゆけき スターダストに 覆われし 舞台のすそに 枯葉舞う」

(1)「スターダスト」(星の屑)といった外来語を使うと、ややこなれた俳句に仕上がり、慣れを感じさせます。

(2)ここでも「覆われし」の「し」で過去を、「舞う」で現在といった、時間の対照を出しています。

(3)つまり、和歌には古文の文法知識も多少は必要になります。


以上、プロではありませんが、ご参考になれば、、、。
以下、前回の締め切られた補足質問にお答えします。

ご質問1:
<葱坊主と玉葱ヘアー>

失礼しました。完全に誤解しておりました。ただ、先日偶然「玉葱ヘアー?」と思しき髪型の男性を電車の中で見たので、こういう髪型なのかな?と想像しました。


ご質問2:
<アニメ専門用語>

前回の御礼にありました、アニメ専門用語は全くわかりません。「萌え」の意味さえわからない素人で、アニメにそれほど関心があるわけではないのです。すみません。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。 返信が遅れて申し訳ありません。

ところで、このご回答を頂いた晩、奇妙な夢を見ました。
 
その前にちょっと説明しておきますと、

私は高校生時代に書道部に所属していました。私のイメージの中の書道の世界は弘法大師や、王 羲之等だったので、なんとなく入部したのでしたが、なんと私は、『ただ一人の男子部員だった』のでした、、、。 何故かショックで、、、

それは、トラウマ的出来事でした、

夢の中で、なんと私はまた高校生に戻っていたのでした。 そして、俳句、短歌部というものに所属しているのです。なんとそこも私以外全員女性。 ショックで戦慄いていると、、何故か夢の中で同級生になっているパリマダム様をみてさらにビックリ。(という馬鹿げた夢です)

閑話休題。

パリマダム様がバカンスに出かける前にご回答をいただけて『ワッホ~イ』と喜んでいます。

<1.寂しさは、直接的に訴えるより、効果的な語句を俳句の舞台装置として使うことで、「寂しさ」を演出することができます。>

実は、何回かこのカテで質問している内に、
http://okwave.jp/qa4338219.html

「句全体で表現すべし!」との助言をいただいた事があり、私もそれを心がけているのですが、意外と、難しいです。 効果的な語句というのがスッっと直ぐでてきたら、一人前なんでしょうね。

<2.例えば、この場面なら、その舞台装置になるのは
「枯葉」「塵ひとつ落ちていない劇場」「静けさ」
などとなるでしょうか。>

なるほど。 この舞台装置を探すことが俳句短歌を作るときの第一作業なのですね。 今までは、訳もわからず作っていたので、苦労しました。

<2.塵無く豪華 歌劇場:
直接的すぎてやや情緒に欠けます。豪華さを表すには「豪華」というそのものの単語ではなく、換喩・暗喩などの比喩表現を舞台装置として用いて、間接的に表すのがテクニックです。
例:
「喝采」「輝き」「光」「ざわめき」「拍手」>

暗喩、比喩。 なるほど確かに、俳句、短歌の傑作と言われて入るものは、直接的に言っていませんね。 こんな事にも今まで気がつかなかった。 無念! しかし、今気がつけて良かったです。

<短歌は「文学的」な響きを必要とします。「散らばる」を情緒的にするなら「舞う」「舞い散る」などを使って、「ロビー前に、舞う落ち葉(枯葉)」などと表します。>

あ、、、、、、。 たったこれだけでも、かなり雰囲気が変わりますね。

NHKの俳句、短歌という番組で有名な俳句、短歌の先生が素人の作った俳句、短歌をちょこっと変えるだけで、びっくり仰天、名俳句に変える、という信じられない事をやってのける番組があるのですが、パリマダム様はその先生のような事ができるんですね! 

<「枯葉舞う ロビーの奥より 聞こゆるは 過ぎし舞台の アンコール」>

すごいですね~。 実は日本を出る前に、私はNHKの俳句、短歌という番組を見ていた時にも気がついたのですが古典の俳句よりも、私は現代の俳句、短歌の方が好きなようです。 古典では松尾芭蕉、ほか数人しか気に入った俳人がいないのですが、実はNHKの俳句の番組にでてくる先生方の俳句はほぼ全部気に入っています。

この俳句も、私にとっては松尾芭蕉の俳句を読んだときと同じくらいの感動があります。

どうやったら、こんな短歌が書けるのでしょうか? 

<(1)時間が「現在」から「過去」へと流れて行きます。>

流れています。 

<(2)と同時に、「枯葉舞うロビー」から、扉を開けて「舞台」へと視点が空間的に移動します。>

まさに神業ですね!

<(3)「静かな現在」から「華やかな過去」へ視点を移し、クライマックスに「華やかさ」を持ってくることで、「現在の静けさ・寂しさ」を逆説的に強調する技法になっているのです。>

この逆説的技法! なんとかして極めてみたいです! なるほどこういう仕掛けだったんですか! 教えていただかないと、どうして静けさを感じられたのか分かりませんでした! 本当に毎回分かりやすいご解説をありがとうございます。

文字数制限がありますので、お礼欄、No10の補足欄へと続きます。

ところで、私のブラジル人の女性が彼女だった頃、彼女から度々詩的恋文を貰いました。 それに対して私は、ご覧のとおり詩的才能は無いので、満足な返事が書けずにいました。 そんな私に彼女はいつも不満だったのですが、友達に戻ってから、ある日大喧嘩した後に、私が「もはやお前とは一緒にいられん」という気持ちで書いた「I love you but I can't stay with you, because I love you too much.」が何故か彼女は大いに気に入り、、、。 また恋人に戻ろうと言っています、、、。 

ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。

補足日時:2008/10/10 07:56
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。 捕捉欄からの続きです。

<「足音の 響き渡りて 塵もなし いずこやきたらん 枯葉舞う」>

なんだか、無料Q&Aサイトとは信じられない、大傑作をいただき、「はて?ここは何処?」状態で拝読しています。

<(1)静けさのみを強調した句です。
(2)「響き渡る足音」ががらんとした客席の静かさを連想させます。>

ご解説いただいて、初めて何故誰もいない客席が思い浮かぶのか分かりました。

<(3)「塵一つ無い」整然さが、「枯葉」と結びつくことで「寂しさ」を醸し出します。
(4)つまり、「寂しい」の代弁を「足音」「枯葉」が効果的に演じているのです。>

頭では理解できましたが、こんな比喩、暗喩が出てくるようになるには相当の修行が必要なだと思います。

<「喝采と 光に埋もれし 過ぎし日の 夢の跡さえ 塵と消ゆ」>

これが一番個人的には気に入りました。言葉ではとても言い表せないと思っていた、なんでこんな事まで言葉は言い表す事ができるのだろうか?そういえば、英語カテでも、パリマダム様は「魔法の言葉」の数々を伝授していただきありがとうございます。 あの時は英語の達人だからあのようなスゴイ事ができるのかと思っていたのっですが、言葉の芸術を極めていたのですね! 

「塵と消ゆ」の「と」の使い方も、「と」一つでこんなに色々と言い表せるなんて、もう信じられません。

たった一文字でここまで言い表すなんて、もう短歌、俳句の世界を超えて、神秘の世界です。そういえば弘法大師が書いた吽字義という本で吽字一つで全てを表している事が書かれていましたが、、、この「と」を拝見して初めてそういうものもあるのかも知れないと思うようになりました。

本当に、深い、深いですね~。

文字数制限がそろそろきますので、No10の捕捉欄へと続きます。

ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/10/10 19:10

No.9です。

コピーし忘れましたので、下記の一文を加えて下さい。

質問4
(4)また、スターダストのダストdustには、光の屑と同時に、観客の出す人為的なゴミをかけた、「かけことば(掛詞)」にもなっています。

2度手間になり失礼しました。

この回答への補足

こんにちは、返信が遅れて申し訳ありません。

<「まばゆけき スターダストに 覆われし 舞台のすそに 枯葉舞う」>

ところで、不思議でしょうがないのですが、短歌とはどうして書かれている事以上の事を感じさせる事ができるんでしょうね?

と、書いてから気が付いたんですが、そうではなく、そこまで計算して書かれているんですね。

不思議な魅力が短歌や俳句にはありますね。

ところで、私はすごいな~と感動すると、腹が痛くなるという訳の分からない体をしています。

今回okwaveを始めて初めて腹が痛くなってしまいました。

なんで、なんでこんな事が言葉にはできるの? そんな気持ちです。

そういえば気が付いたことがあるのですが、私には年の離れた姉がおりまして、30代です。姉と同じ年代だったのですね・・・。

となるともしかしたら、私の親と世代は同じかも知れませんね。

私の親の世代では、日本でも大学の講義は全て英語でした(学部によるかもしれませんが)。いまでも、時々医者で英語のカルテを書く老人がいますね(都会ではいないかも?)、その世代です。

以前、何回か、パリマダム様からご回答をいただいた後に私は、『む、ここまで質問文から私の心を読むとは、、、もしや親と一緒で専門は英語じゃないけど、英語が出来る人?』と思い、勝手に『ならば心理学の専門家?』と思い込んでいました。

今でも、30代だと言う事をカミグアウトされていなければ、『なんと、これは、もしかして、専門は歌人であったか!』と思ってしまいます。

本当に、沢山極めていらっしゃいますね! まだまだ他にも極めたものがあるんでしょうね。

閑話休題。

<(2)ここでも「覆われし」の「し」で過去を、「舞う」で現在といった、時間の対照を出しています。

(3)つまり、和歌には古文の文法知識も多少は必要になります。>

今回もたった一文字でここまで芸術を作り出していますね。

文語文法の本なんて持ってきていません(どうやって勉強しなおそう)、、でも、、もしかしたら、、大学の図書館にあるかも、、。

そういえば、大学図書館の日本文学コーナーには、芭蕉のみならず、数々の俳人の俳句、短歌が収められているのですが、書き方の本は無いなーとずっと私は思ってきました。

ところが、なんと、日本語学習コーナーに、俵万智さんが書いた、「短歌をよむ」という本があったのです。(短歌の読み方と書き方の本です。)

こんな所におかないでも、、、短歌の蔵書の隣に置いておけば、、と私は思ったのですが、、、。

と、話が脱線してしまいました。 失礼しました。

<(4)また、スターダストのダストdustには、光の屑と同時に、観客の出す人為的なゴミをかけた、「かけことば(掛詞)」にもなっています。>

ここまで理解して読んでいませんでした。

改めて読み直してみると、『わぁ~、飛び出してくる。』と叫びたくなるほど、読んだだけで、様々な映像が浮びあがる大傑作である事が分かりました。

もはや、芸術の域を超えて、奇跡ですね!

P.S. バカンスをゆっくり楽しんでください。 1ヶ月後にまたお会いできる事を楽しみにしています。

バカンスの準備も忙しい中、ご回答ありがとうございます、なんとか修行の道筋が見えてきました。

補足日時:2008/10/14 17:35
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この回答へのお礼

こんにちは、、

<ご質問2:
<アニメ専門用語>

前回の御礼にありました、アニメ専門用語は全くわかりません。「萌え」の意味さえわからない素人で、アニメにそれほど関心があるわけではないのです。すみません。>

ブラジル人の元彼女、今は一応友達に、最近上達しつつあるポルトガル語で携帯メールを打っていたら、Ti voglio tanto bene.というメッセージが届きました。 知らないポルトガル語の単語だと思って図書館に行って辞書を引けども引けども、出てこない。 スペルミスか? と思ってインターネットで、検索してみたら『イタリア語で、I like you very much.』と出てきました。 ズッコケつつ早速電話して、「イタリア語なんて分からないよ。」と言うと、「ワハハ、私はイタリア系ブラジル人だからイタリア語も喋れるのだ!!!」と至って気楽。 要するに、自分は日本語難しくて、勉強する気になれないけど、私がポル語を段々喋りだしたので、、「負けてないもんね! 私には、イタリア語がある!」という他愛もない理由だったようです。

何が言いたいのかと言いますと、、、(←ここまで遠まわしだと分かりにくいですね)

超人パリマダム様に、絶対通じない、、、いや分からない言葉をなんとなくか使って見たくなっただけです。

ところで、、、驚きの出来事がありました!

図書館で日本語の本を読んでいたら、、気品と知性が滲み出つつも、ユーモアたっぷりの面白い本がありました。

あまりの面白さに、たった1時間で読みきってしまった程です。

読み終えて、気品と知性とユーモアが溢れる、この文体はどっかで見たことが、、、と考える事、0,1秒、、「まさかパリマダム様???」と思いつつ、著者を見ると、、そこには著者近影の写真が!

欧州在住の女性でメチャクチャ外人顔でした。 

まさか、パリマダム様と思う今日この頃です。

では、引き続き、よいバカンスを!

P.S.短歌、俳句は修行を続けつつも、中々レベルアップしていませんので、バカンス後、、国語カテであいからず小学生レベルの添削質問を見ても、驚かないで、引き続きよろしくお願い致します。

お礼日時:2008/11/20 17:29

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