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株価が下落すると、その会社の価値が下がることと同じ意味であり正常な運営がなされない危険な状態に陥りやすいというのは理解できます。
しかし、それがなぜなのかわかりません。
例えば株価が、企業が銀行等より資金を調達する際の信頼の指標として使われている場合、株価が下がり資金を借り入れにくくなるというなら理解できます。
しかし企業が株を発行する場合、資金を調達する目的で行われるため、その発行された株券が投資家に買われ企業が自由に使用できるお金が手に入った段階で、その「株券を発行した」という役割を全うするのではないでしょうか。
つまり、企業が手にするお金はその株券をいくらで発行したかという過去の時点での価値に基づき、現在その価値が下がったとしても企業が株券発行により手にできる金額は過去に発行したときの金額であるため、現在の株券の価値が下がったとしてもすでにお金を手にしてしまっている以上あまり影響を受けないような気がします。
今後、発行する株券があるとすれば、それは下落した価格での発行となり受け取れる金額が株価が高かったときよりも少なくなり、資金調達が苦しくなることは想像できます。
どなたか、このあたりの事情に詳しい方がおられましたら、「なぜ株価が下がると企業の正常な運営に支障をきたすのか」、教えていただきたくお願いします。

A 回答 (4件)

こんばんは。



まず、企業が資金調達するにあたって大まかに2通りあります。
(1)投資家から投資してもらう代わりに株券を発行する。
(2)投資家から資金を調達する為に社債を発行する。
2点の違いは(1)の場合は会社が倒産してもお金を返さないで良い方法で(2)は必ず投資家にお金を返さなければならない方法です。いわゆる(2)は借金ですね。
では、本題の(1)で株価が下落すると企業が倒産しやすいと言う説明に入ります。
株券と言うものはそもそも、企業を経営するにあたってお金を寄付してください。その代わりにお金や借用書ではなく、株券を発行するのです。その株券を元に資本化して、金融機関から融資を受け、新商品の開発や業績上昇に努めるわけです。また、外資系証券会社(合衆国では当たり前ですが)では株券を担保にお金を借りることが出来るわけです。

株価が上昇し続けると融資枠が緩和されますが、株価が下がり続けると金融機関は貸し渋ります。これは金融機関のリスク回避のためです。
分かりやすく簡単にしますと
時価総額1000億 現在株価2000円 融資枠500億
時価総額 500億 現在株価1000円 融資枠250億
と極端な例ですがこのようになります。例えば株を担保に入れて融資を受けた場合では、
借り入れ時 株価2000円 担保数10万株 融資金額10億
現在時   株価1000円 担保数10万株 融資金額10億
というわけで株の追加担保もしくは融資の半分の返金を迫られる訳です。
まっ実際にはシビアな数字になるでしょうが、ご愛嬌と言う事で(笑)

結論から言いますと、株価が下がれば資本が下がり資金を調達しにくくなるので正常な運営に支障をきたすのです。
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この回答へのお礼

なるほど、確かに解散してしまったリーマンブラザーズもライブドアがフジテレビ株を買い進めるために株を担保にして資金を融資していましたね。
あの時も、リーマンはライブドア株は上昇すると踏んでいたため資金融資をしたのでしょうし。
資本低下が資金調達を難しくさせるのですね。
わかりやすい説明を頂きありがとうございました。

お礼日時:2008/11/12 14:55

会社のオーナーが誰かと考えると分かりやすいかと思います。



会社のオーナーは株主です。彼らは会社の所有権の一部をある金額を出して買っています。なぜお金を出しているかというと、その会社が利益を出して自分にリターンをもたらすことを要求しているからです。そのために株主は社長や経営陣を雇っています。極端に言うと「株価を上げてくれること」その1点のみが株主の望みです。
自分の資産を資産運用のプロに預けているのと同じ構図です。


そして、株価が下がるとオーナーである株主は損を抱えます。オーナーからすればたまったものではありません。自分のお金を増やすために社長などを雇っているのに、どんどん資産が減っていきます。そうしたら、何が起こるかというと、まず考えられるのは無能な経営陣のやり方が否定されます。場合によっては株主が指定する取締役を送り込んできたりします。それが進むと経営陣の交換になります。または、「もういい、やめた。資産運用終了。会社解散でおしまい。」という指示が出るか知れません。


資産運用のプロを報酬を払って雇って、資産を減らされたら同じようなことを要求しますよね。

このように【株価が下がると企業の正常な運営に支障をきたす】と言えるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

なるほどですね。
資産とはお金のみでなく、お金と同じ価値を持ったものであるわけで
その価値が下がると単純に投資家の資産価値が下がると言うわけですね。
新たに、資産とはなんだろうかという疑問がわいてきました。
ご回答有難うございました。

お礼日時:2008/10/29 01:33

・株価が下がったら株主から文句が出ます。

経営陣の解任要求がしょっちゅう出るかもしれません。株主総会で議案が通らないような状況に陥ると安定した企業運営どころではなくなります。
・会社の持っている資産価値に比べて株価が安い状況だと、絶好の乗っ取りチャンスですね。過半数を握れなくても多くの株式を抑えれば議決権も手に入りますし、役員も送り込めますし、外部の立場の人間が経営をコントロールできるようになります。株を買い占めるのに大量の資金を使っても、乗っ取った会社の資産を全部売り払うと差し引きで大もうけなんてことも…

とても危険だと思いませんか?
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この回答へのお礼

ご回答いただきありがとうございます。
正に村上ファンドがやっていた手口ですね。
Tobin's qを使い、市場価値より資産の売却の方が上回っていると、その会社は買いとられて売り飛ばされると。
確かに恐ろしい話です・・・。

お礼日時:2008/10/28 15:01

こんにちは



すべての疑問に答えられないですが

例えば、株価下がる、もしくは下がりそうということになると
企業は転換社債の発行が難しくなり、もしくは株へ転換する可能性が低くなり
結果として、社債として返還しなといけないとなると
企業は本来開発などに使うキャッシュを返金にせざるを得なくなってきます

またご指摘の株券発行による資金調達ですが、ご指摘の通り
今後の発行に支障が出てきます
将来下落しそうな株券発行やIPO株を買う人はいないですよね

ということで株価が下落すると少なくとも資金調達という側面から
企業にお金が入ってこなくなります

なので企業経営に支障をきたすということになります

そういう資金調達を行っていない場合は
「直接的には」株価下落は影響ありません

ただしその会社の株を購入している株主にとっては
企業の成長を見込んで株を買っているので下落した場合は
株主総会が荒れる可能性はあります

あと他の会社の株を購入している、いわゆる持合みたいな場合等は
当然決算に影響があります。決算処理で評価損みたいな形で
会社経営に支障が出てきます

ご参考になれば幸いです
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この回答へのお礼

なるほど、転換社債では確かに株価が下がっていては単なる社債ですから利子や返金義務が生じてきますね。
それであれば、企業が株価暴落で悩む理由もわかります。
ご回答いただきありがとうございました。

お礼日時:2008/10/28 15:06

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