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赤外分光法(IR)を用いて生成物の同定を行う際、得られる情報は何ですか??
また、この手法のよる測定が得意または不得意とする試料は何ですか??

A 回答 (1件)

赤外線分光は、


1.得られる情報量が多い、
2.構造の小さな違いで明確なスペクトルの差異が生ずるので、特に「指紋領域」と言われる波長範囲で帰属・同定には非常に有力、
3.装置が簡単で維持管理が容易である、
4.莫大な過去の蓄積がある、
5.有機・無機・生物、気体・液体・固体を選ばない
等の長所がある一方、
7.得られた情報から構造を特定し難い、
8.莫大な電子計算をしないとそれぞれの吸収の意味が分らない。
9.「初心者は」NH、OH、C=Oなど誰が見ても容易に帰属できる官能基の同定以外には「使わない方が安全」、
といった難点があります。
特に有機化合物でFTnmrで1Hと13Cの二次元スペクトルが容易に測定できるようになり、有機物の同定の手段としては寄与が極めて小さくなりました。
また質量分析の精度も向上して、原子団(分子の分画)の組成分析(Cが6、Hが10…など)が簡単になり、デジタルに組成を推定できるようになりました。
そのため、学生実験以外、赤外を多用するのは「追い詰められた」場合に限られるようになっています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!!

お礼日時:2008/12/07 10:44

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