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食べ過ぎは糖尿病の原因といわれていますが、食べ過ぎを続けていると脂肪細胞が、あまった糖をそれ以上ためられないほど脂肪にしてとりこんでしまって、それでもさらに糖が余った状態になると血液の中のグルコースが多くなった状態なのではないのでしょうか。いろいろネットで調べてもよくわからないので教えていただければ幸いです。

A 回答 (9件)

先ごろ、糖尿病患者は太っていないという研究結果が発表されました。


患者は医師から、食べ過ぎが糖尿病の原因で肥満のインスリン抵抗性
などの説明を受けてダイエットを始めます。
肥満している2型糖尿病患者の場合、ダイエット中は明らかにHbA1cが
下がり良い成績が続きますが、標準体重付近の体重を維持する段階に
なると、血糖値があがり、HbA1cが元の状態に戻ります。
つまり、ダイエット中は良かったのですが、痩せたら元の糖尿病に
戻ったのです。
このようですから、最近では肥満していない糖尿病患者の方が多い位
なのです。
これまでは、食べすぎや肥満こそが糖尿病の原因と考えられて
きましたが、そうでもなさそうなのです。

消費カロリーよりも摂取カロリーが多いと、あまった糖と脂肪が
脂肪細胞に蓄積されます。
質問者は脂肪細胞が満杯になり、溢れた状態が高血糖ではないかと
考えているようですが、それは違います。
脂肪細胞が、糖を脂肪に変換して蓄える能力は、速度が非常に遅く
1日に最大で200g程度ですが、時間を何日もかけることができれば
膨大な量を蓄えることができます。

糖尿病の高血糖と、食べ過ぎのときの高血糖は異なるのですが、
質問者の疑問に答えるとすると、次ぎのようなことだと思います。

糖は脳のエネルギーとして、肝臓に蓄えられます。
肝臓のタンク容量は100gで、脳は1時間に6gのブドウ糖を消費します。
ブドウ糖はほかに全身の細胞1時間に1.5gの割合で消費します。
つまり、肝臓は脳のエネルギーを約半日分蓄えることができます。
ですから、日本人は400年ほど前までは、朝夕の2食性でした。

ところが、江戸時代になり、朝昼夕の3食制になると、肝臓内の
ブドウ糖タンクが空っぽになっていないのに昼食を食べるように
なると、タンクに入りきれないブドウ糖が血液中に長時間滞留する
ようになりました。
先述のように脂肪組織の処理能力は遅いので、一度に糖を大量に
食べると高血糖が長く続きます。

ところが、これは食べ過ぎの結果起こる場合もありますが、
主に空腹でないのに食べると起こります。
同じ消費カロリー、同じ摂取量でも空腹を感じてから食べる
食習慣の人では決して溢れませんし、
現代人のように空腹を嫌がって、空腹になる前に食べる食習慣
の人は、同じ消費カロリー、同じ摂取量でも肝臓タンクから糖が
溢れて、血液中に糖が滞留します。

質問者は食べ過ぎの逆の意味で、この点に気づいたのではないかと
思うのですが、どうでしょうか?

一方、糖尿病患者は健常者とは逆に空腹時に血糖があがってきます
から、これは食べすぎによる場合とは違うものです。

この回答への補足

私は全くの素人なので、個人ができる予防法としては食べ過ぎないことと運動をして筋肉を少しでも活性化するくらいかと思っていました。空腹感というのは血液中の糖の濃度(空腹センサーを流れる血液の?)がある程度低くなると感じるものではないかと思っていますが、ご教示は大変勉強になりました。筋肉の大きな働きを強調している専門家もいますが、このあたりはどうなのでしょうか。

補足日時:2008/12/27 15:59
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以前は脂肪細胞は単に栄養素のたくわえの目的と考えられていましたが、最近メタボ、メタボとよく話を聞くと思いますが、実は脂肪細胞は栄養の保存だけでなく、全身に影響を与えるようなサイトカインという細胞同士の伝令を分泌することがわかってきました。


 肥満から来るサイトカインの影響は、前からお話しているように、血糖のコントロール異常を起こし、血圧を上げ、また高脂血症にもつながるといういわゆるメタボリックシンドロームにつながるということがわかってきて、脂肪細胞は一躍脚光を浴びる様になりました。


 それから体質によっては食べすぎや糖分の取りすぎは、慢性的なインスリン分泌を促進し、低血糖症(候群)を招く恐れがあります。
 運動選手にとっても極端に吸収の早い糖質のとりすぎはかえって体力の低下を招くようになります。
 低血糖症候群は精神の不安定を招いて、いわゆるキレやすい方も、隠れ低血糖症があるかもしれません。

 アメリカの研究では放火犯を調べたら、実に50%近くが甘いもの大好きの低血糖症候群による精神不安定だったということです。
 ドカ食い甘いもののとりすぎによる病気があるとしたら、低血糖症候群から来る精神不安定と私は思っています。
 また研究してみてください。
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この回答へのお礼

該博な知識をご披露いただき感謝いたします。勉強させていただきます。

お礼日時:2008/12/30 03:37

インスリン抵抗性が生じる原因は一番最初に話したように、脂肪細胞の発するサイトカインの影響です。


 アディボネクチンはインスリンの働きを助けていますが、肥満してくると分泌が少なくなります。またTNF-αはインスリンの働きをブロックして、インスリン抵抗性の主な原因と言われますが、肥満でこれが増えてくるのです。

この回答への補足

肥満というのは脂肪細胞がグルコースを脂肪にかえて細胞の中に蓄える結果脂肪細胞が大きく膨らんで全体としていわゆる脂肪太りになるのだと思いますが、貴方のおっしゃっていることは肥満(永年の食べ過ぎによる)もまた糖尿病の原因になっているということではないでしょうか。私はサイトカインなどの難しいことは分かりませんが、インスリンが出過ぎていることも悪いことのようなので、勉強したいと思っています。

補足日時:2008/12/29 04:08
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 ホルモンは細胞に対する命令物質ですから、どれだけ食後すぐであろうが、過剰に糖分を摂取したとしても正常な状態であればインスリンが出れば細胞はブドウ糖を受け入れなければならないという義務をもっています。

ブドウ糖が多いとインスリンの必要ない神経細胞などが障害を受けますので、血糖値を緊急に下げないといけない時にはインスリンが多く分泌され、そのお上の命令は絶対です。これは血液から栄養をもらって生活している細胞の義務です。
血糖のコントロールが悪くなる原因はあくまでも食べすぎとかの一過性のものによるものではなく、病的な原因があるのです。

それと前の方のいわれるやせている人の糖尿病について一言。
 2型糖尿病にも肥満によるインスリン抵抗性から来るものと、1型のように完全にベータ細胞が破壊されているわけではないが、遺伝的な原因によりインスリンが少なくなっているタイプがあります。後者の方は前の方の言われるように、ダイエットしても効果がないということになります。しかし前者の糖尿病の方はしっかりインスリンが出ているわけですので、ダイエットによってインスリン抵抗性が改善されると治癒していくタイプです。

参考URL:http://d.hatena.ne.jp/kabaya/20080930

この回答への補足

インスリンで血糖が下がるのは肝臓や筋肉や脂肪細胞がグルコースをグリコーゲンや脂肪に変えるためと書いてある専門書があります。インスリン抵抗性というのはこれらの臓器の備蓄能の限界あるいは崩壊の結果生じるのではないでしょうか。

補足日時:2008/12/28 05:56
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糖尿病の原因についての話でしたよね。

原因には食べ過ぎの結果、肥満が原因であってギャル曽根のように太らない人にとっては糖尿病の原因にはならないということです。
勿論糖尿病になってしまった人は血糖のコントロールができなくなっているわけですから、甘いものもよくありませんし、当然食べすぎもダメです。

この回答への補足

必要以上のカロリー(糖)を摂取しているとはじめは肝臓や筋肉や脂肪細胞に取り込まれて備蓄されるそうです。肥満してくるというのは脂肪細胞の備蓄能力が満杯の状態で、それでも糖を余分にとっていると血液の中の糖がいつも濃い状態になり、いろいろな障害が出てくるのが糖尿病だとすると肥満は目印であって本当の原因は食べ過ぎではないのでしょうか。ギャル曽根嬢は例外中の例外ではありませんでしょうか。また太っている力士でも激しいけいこで筋肉を鍛えている人は糖尿病にならないということです。運動不足というのは余分の糖を消費できないからというより筋肉の処理能力が低下している状態も良くないということみたいです。

補足日時:2008/12/27 06:35
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 糖尿病の原因は一番大きいのは肥満でしょう。

それと、年齢的な機能低下を起こすと、血糖のコントロールが悪くなります。また子供にも2型の糖尿病が増えてきているといわれますが、これは肥満と栄養不足かもしれません。ファーストフードなど栄養価の乏しい食事を取っていると、老化と同じような機能低下の原因になります。

 肥満になると脂肪細胞が出すサイトカインの影響によってインスリンの効き目が悪くなります。
 おそらくあなたの予想通り、これ以上ブドウ糖はいらないとする脂肪細胞のシグナルなのかもしれません。しかしそのサイトカインの影響は全身に作用し、行き場を失ったブドウ糖が血中にあふれるようになります。インスリンは何も細胞に対してのブドウ糖の受け入れだけの作用ではありません。肝臓ではグリコーゲンを作るようになり、さらに中性脂肪を作るように促進させます。
 糖尿病になり、インスリン抵抗性が現れるようになり、インスリンの量が増えてくると、インスリンに対する感受性の高い肝臓で中性脂肪の産生がふえて、血中でも中性脂肪値が高くなります。
 食べすぎとか、甘いものを食べたとかは余り関係なく、食べた結果肥満になったら、リスクが増えるということでしょう。

 2型糖尿病の原因は
1肥満
2老化
3遺伝
4栄養不足(微量ミネラルなど)

この回答への補足

文面のご説明は理路整然としていると感服させられましたが、何となく気になるのは、食べ過ぎてもかまわないような印象が残ることです。私としてご説明の中で個人が気をつけられるのは食べ過ぎないこと(食べ過ぎる人は栄養不足にはならないと思います)しかないと思うことです。食べすぎとか、甘いものを食べたとかはあまり関係がないというご意見は、現に糖尿病(2型)の人が油断することにはつながらないでしょうか。

補足日時:2008/12/25 06:58
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No.2です



補足させていただきます。回答でも述べました通り、その点が誤解されやすい部分です。糖尿病は、血糖値を上手くコントロールすることができないことを言います。一方、高血糖は「状態」です。日射病と熱射病(熱中症)とを混同しやすいのと同じように、糖尿病と高血糖とも誤解されやすいものです。

「食べ過ぎ」によって、高血糖値をもたらすことはありますが、血糖値についての恒常性を維持するための機序そのものを直接失わせることにはなりません。2型糖尿病の原因については、遺伝子支配も含めて多くのものが考えられ、不明の部分も多いのです。

β細胞への過負荷 → β細胞のアポトーシスは、β細胞そのものの数の制御には関係してくると思われますが、インスリンの産生・分泌不全(1型糖尿病)は、食べ過ぎが原因ではありません。

この回答への補足

しつっこくて済みませんが食べ過ぎを長い間続けていると2型糖尿病になるというのはやはり事実ではないでしょうか。そのほかの要因もあるとは思いますが、長期間過食によって血液中を流れる余剰のグルコース(高血糖)が結局インスリンの過剰分泌を起こし最終的には分泌機構を疲労させたりすることはあると思うのですが・・・

補足日時:2008/12/23 14:18
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糖尿病は、糖尿「病」とは言うものの、血糖値が高くなりやすい「症候群」と言った方が近いと思います。

実際の病態は、その合併症として現れるものの方が多いです。

1型糖尿病は、インスリンを産生・分泌できなくなる機序のもので、これには「食べ過ぎ」を原因としたものはありません。2型についてはインスリン分泌低下と、インスリン抵抗性で、幾つかの遺伝子支配によるものがわかっているものの「その」原因はまだ良くわかっていません。

これについても「食べ過ぎ」が原因ではないと思います。甘いものを食べ過ぎると糖尿病になる、とは、良く言われますが、これは、甘いものを食べると血糖値が高くなることと、2型糖尿病(高血糖症候群)の方が、食事療法(食事制限)をすることから生じた誤解と思われます。

糖尿病と高血糖とは混同されがちですが、一方は「症候群」、また一方は「状態」であり、異なるものです。

この回答への補足

高血糖の結果インスリンが多量に分泌されてある程度はグルコースが肝臓や筋肉や脂肪細胞にグリコーゲンや脂肪として蓄積されてもこれが満杯になると高血糖の長期持続となり、インスリンの過剰分泌とそれに伴うインスリン分泌能の破綻が糖尿病なのではないでしょうか。やはり食べ過ぎは大きな原因のように思われるのですがどうなのでしょうか。

補足日時:2008/12/23 10:41
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医者ではないので、甘い部分はあるかもしれませんが、簡単に。



食べると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが膵臓から分泌されます。
食べ過ぎると、インスリンを大量に分泌する必要があります。すると、膵臓が疲れて、インスリン分泌能力が低下します。
例えるなら、持久走で一定ペースならそのまま走り続けることができますが、オーバーペースで限界なのにまだ全力で走らせてしまって途中で失速するのが食べすぎの状態。

もう一つは「インスリン抵抗性」。
脂肪、特に内臓脂肪が増えると、インスリンの効きが悪くなります。
すると、血糖値が下がらないから、前述のインスリンをもっと分泌しろ!という膵臓を酷使の状態に拍車をかけます。

そうやって、インスリンの分泌能力低下・インスリン枯渇で、血糖値が上がる=糖尿病発症となります。
糖尿病発症前からインスリン抵抗性の増大が起こっているケースが多いとも言われています。

この回答への補足

インスリンによって血糖値がさがるということはどこかでグルコースが脂肪に変えられているのではないでしょうか。インスリン抵抗性というのも糖を脂肪に変えてくれる細胞が手いっぱいになっている状態ではないでしょうか。

補足日時:2008/12/23 07:45
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