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林扶美子の「放浪記」は初出と新版がありますね。
図書館でチラ見しただけですが、初出にはあの有名な「私は宿命的に放浪者である」のフレーズがなかったようです。
初出と新版では内容も大きく違うのでしょうか?
どちらか一つを読むならどちらを読めばいいでしょうか?
それとも両方読んだほうがいいのでしょうか。
ご意見よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

私は、みすず書房の『改造社版』を読みました。


同書に含まれる森まゆみさんの解説で、改造社版と新潮文庫版の比較がされています。
改造社版は、まさしく「放浪中」の若い作者の生の言葉(森さんの言葉では、"二十そこそこの、どん底の女の野生的な詩情や開き直り")が記されており、新潮文庫版は、成功者となった作者の大人のフィルターを通して「毒を抜き、角を削る」ような変更が加えられ、森さんによると"成功者の自伝"となっているようです。
どちらかをとるなら、あるいは最初に手にするのは、「改造社版」のほうがいいように思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
同じ放浪記でもかなり違うようですね。
アドバイスの通り、改造社版のほうを読んでみたいと思います。
余裕があれば新潮文庫版も読もうかな。
ありがとうございました!

お礼日時:2008/12/28 13:44

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