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私自身は、応用物理、電子工学などの数学の世界で業務する者ですが、この問題には悩んでしまいました・・・
知人から以下の質問を受けました。知人の息子は小学2年生、算数はとても出来るらしいのですが、
担任の先生が算数が苦手らしく答案の×(バツ)の理由をうまく説明してくれないとのことです。
問題「シールを9枚買いました。シールは1枚8円です。全部でなん円になりますか?」
この問いに、知人の息子は
回答: 9 x 8 =72 答え: 72円
と書いて×(バツ)をもらったそうです。先生のコメントは、「8円のシールを9枚だから、8x9でなければダメ」
と言ったそうです。なるほどね・・・ そこで僕は、じゃあ、
「シールを9枚、シールは1枚8円、それを5人のグループ分購入したらどうなるの、って聞いたら?」
と聞いてみたら、
8 x 9 x 5 = 360 となる、とその先生は回答したそうです。
小学生なら、 8x9=72 を 5倍するよりも
8x4=40 を 9倍する方が計算は速く、明確に出来ると思うのですが、そもそも乗算のみの算数で式の前後の意味って、皆さんどの程度深刻に考えておられるでしょうか?この先生の対応(9x8はNGで、8x9のみが正解)という教育は正しいものなのでしょうか?
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
数学が苦手な私が回答するのもおこがましいと思うのですが…。
先生の応用力の無さが浮き彫りになりましたね。(笑)
そこのところは、もうご両親がどちらも正しいことを教えていかないといけないかと思います。
社会に出てしまえば、答えは一つではないですし、さまざまな方程式が存在することを教えられるのはご両親だけではないでしょうか。
私は答えが合っていれば、式は重要視するものとは思っておりません。要は答えを導く方法を習うことが数学の基本であると、考えてます。
親子の会話の充実も含め、お子さんが納得するまで説明されるほうがお子さんの能力が伸びるのではないでしょうか。
余談ですが、外国では答えの数字になるよう式を作るという問題をやっているとのこと。私はこういう問題こそ応用力を付けることができるのではと思っております。
ありがとうございます。僕も先生の応用力と説明不足にかなり懐疑的になりました。この子は既に4年生の算数の問題を解いているらしいので、答えをいかに速く・正確に導き出すかに偏りすぎたのかもしれません。
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No.10
- 回答日時:
僕の息子も小2です。
つい先日同じような問題で×をもらって、「あれっ?」と思ったので、考えました。
先生にしても普段はどっちでもいいと思って計算しているわけで、そう教えるからには何か意味があるんだろうと。
たぶんそういう指導要領になってんだろうとは思いますが。
求められている答えが何「円」でしょうという問題ですね。
単位が円ですから、その円がどれだけあるかという問題なので、式としては円が先に来るのだろうと思いました。
考えてみたことがなかったので新しい発見でした。
大人は抽象的に考えるので「どっちを先にかけても答えは同じだろう」と考えるのでしょうが、スジからすれば確かに説明の通りだと思います。
>「シールを9枚、シールは1枚8円、それを5人のグループ分購入したらどうなるの、って聞いたら?」
こちらの方がより明確です。
これもあくまで「1枚8円のシールがどれだけあるか」という流れで考えるのでしょう。
確かに8×5=40を計算するほうが速いですが、まず「8円/枚のシールを5人分」といっても、40って一体どんな単位の数量?となります。
8円/枚×9人で数字は出ますが、意味のある答えは出ません。
やはり、「(1枚)8円のシールを9枚」でまず72円と計算して、それが5人分と計算するほうが自然だと思います。
そう考えると、何も考えさせずに先に抽象化した計算作業を教え込むより、計算の意味を教えることに意味があるのかな、と。
「りんごが5個とみかん3個ありました。全部で何個?」という問題に、「りんごとみかんは足せない」と答えた子がいたという話を以前何かで読みました。
「果物の数」が問われているとの明示がなければ、そういう答えにも一理あるなと思いました。
大人は抽象化して「果物の個数」または「物の個数」と暗黙の前提を置いて答えるんでしょうけどね。
同じような疑問を持たれて、しかも考察されていて素晴らしいですね。
丁寧な質問ありがとうございます。
僕が矛盾を感じたのは、 8x9x5 と式を立てながら、計算は
8x5を先にやりなさい、という指導があったようなので、
「解法のテクニック、計算の容易化」を念頭に持っているのか
「文脈から求められる解を導く式の立て方」に重要性を持っているのか曖昧だったのを聞いたためでした。この場合は、
8円 x 9枚 x 5グループ = (8 x 5) x 9 = 40 x 9 = 360
と、冗長ですが丁寧に指導すれば子供も納得しそうですね。ありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
私個人の意見
これは算数であって数学ではない、よって8×9=72ですねぇ
数学では8×7=7×8ですが、現代の算数はなぜ、そこにこだわるのか、中学以上からは同じと説明するのに、どうしてか
それは、割り算や検算するときにすばやく、式を頭で組み立てれるようにする為とも言われています
文章的には
求めるべきは「全部でなん円になりますか?」 です。
「8円のシールが9枚(全部で)で72円である」であろうが
「9枚ある単価8円のシールは合計(全部で)で72円である」
共に日本語として正解です。
先生の説明では生徒は納得しませんね
よって先生は算数が苦手ではなく、国語がわかっていない人ですね。
わかりやすくすると
888888888 = 72
8の物が9あるのであって、9が8個ある訳ではありません。
かける数・かけられる数
と言うのが教科書に載っているはずです。
これを見ながら子供に教えると良いでしょう
時速50kmで10時間走ると (500km)
50km/h×10h=500km
時速(50km)で10時間走ると 500km
500km÷10h=50km/h
時速50kmで(10時間)走ると500km
500km÷50km/h=10h
このように、3つの単位が違う場合、上記は簡単な問題ですが
問題が複雑になればなるほど
かける数、かけられる数、わる数、わられる数が重要になります
どれを、どれで割ると、どの単位の答えが出るか
複数の単位と複数の数字が出てきた場合、どの数字とどの単位がこの計算には必要か
この考え方を養う為の教育だと思います
「9枚ある単価8円のシールは合計(全部で)で72円である」
・・・なるほど、そういう表現では国語の重要性が感じられる問題でした。かける数・かけられる数の重要性を理解するためのプロセスとして、あえて計算の速さと正確さに没頭しがちな子供が多い中で重要なプロセスであることが理解出来ました。
ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
僕も「どっちでもいいんじゃないか」と思うのですが、掛け算の意味を考えるのであれば、8×9のようですよ。
(このサイトでもその手の質問がちょくちょくあります)
ただ、僕が思うに不正解にするのはやりすぎだと思います。せいぜい減点がいいとこでしょう。
5人のグループの例ですが、これも式は
8×9×5
になると思います。
そして質問者さま流で答えるのであれば
8×9×5
=8×5×9
=40×9
=360
になると思います。
No.7
- 回答日時:
なるほど。
先生がおかしいとか応用が利かないとかの意見が多いんですね。小学生、特に低学年の算数は解が正しい事よりも、文章読解能力と解に至る過程を教育するものです。
これは昔からそういう考え方だった筈なんですが、受験の為の勉強がメインになった頃からおかしくなったようですね。
これも時代なのかなぁ。
私の世代(46歳)以前は、そういう説明を受けて「過程を理解していない」理由で×が当たり前でした。
実生活ではどうでも良い事ですが、習い始めの最初から過程を無視するのは如何なものかと思いますね。
No.6
- 回答日時:
数学はいろんな考え方があるからこそ面白いと思っています。
お子さんが「シールは9枚。一枚8円のを買った。」
このことを理解した上で、乗法を組み立てたのであれば。問題はないでしょう。とりあえず、授業でならった通りに、文章にあった数字をかけたって場合も、まあ答えは合っているのですから私なら○にして、あとから子どもと確認して終わると思います。
その先生の考え方が他の先生とは違っているかもしれませんし、もしかしたら教科書に式の順番のルールが書いてあるかもしれません。
どうしても気になられるようでしたら、直接その先生に聞いてもいいかもしれません。前の回答者さんのようにお子さんと話して、お子さんが満足、納得するならそれでいいと思いますよ。
No.5
- 回答日時:
理数系専門の職種に従事しているものです。
質問者様の疑問は非常に正しいものだと思います。
そのような四角四面の頭の固い教師が、子供の柔軟な発想をのばせず、学習を画一的にしてしまっているのでしょうね。
考え方として×ではなくても、そのお子さんはこれから乗算をするとき常に式の順番を気にして、質問者様のおっしゃるような計算の展開(×5、×10を先に計算を簡単にする)が出来なくなってしまう可能性もあります。
けど、単純に考えておかしいですよね。
算数の問題で答えが合っているのにバツって。
正しい教育であるわけがありません。
No.3
- 回答日時:
8円のシール1枚だと支払う金額は、8円×1=8円。
8円のシール2枚だと支払う金額は、8円×2=16円。
8円のシール3枚だと支払う金額は、8円×3=24円。
これが計算の考えからとしては普通でしょう。
4枚のシールがあって単価が8円の場合の支払う金額は?
この場合も、8円×4=32円。
別に、「4×8=32だっていいじゃないか?」と争う必要もないと思いますよ。
>計算の仕方としては、8×4=32も4×8=32も同じ。
>しかし、8円×4=32円も4×8=32とでは違うだろう。
>「全部でなん円になりますか?」 と言う場合は、円が付くように計算しようね。
このように説明されても別に大問題でも何でもないでしょう。
設問の意図とマッチしていない回答が×になることは、大学受験でもままあり話。
それに、一々と反論と論争を挑んでも詮無きことでしょう。
No.2
- 回答日時:
求めているものは解法のテクニックではなく、考え方です。
求めているのは、答えよりも答えまでのプロセスです。
答えはどちらも同じだからといって、根本的な考えが同じだとは限りません。
問題の文章に合わせて式を立てる。
先ず大事なのがそのことなのです。
8円のシールを9枚買うという言い方はできても、9枚のシールを8円買うという言い方はできません。
8×9は8のものが9、9×8は9のものが8あるということです。
ですから8×9となります。
楽に計算できる、というテクニックは敢えて教える必要のない時期です。
そのうち子供の方が見つけます。
実際には、計算のテクニックを習うのは、中学に入ってからです。
「解放のテクニックではなく、考え方」
9枚のシールを8円買うという言い方は出来ない、
・・・なるほど、この説明は子供にとって分かりやすいですね!
ありがとうございます。
ちなみにこの先生は、別な問題では 8 x 9 x 5 = (8 x 5) x 9 と教えているそうです。計算を簡単に正確に行う、という点での指導と
文脈をよく読みこんで正確に式を表現する、という部分がうまく切り分けた指導になっていればよかったのだと思います。
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