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名刺のデザインに「源氏香之図」の図柄を印字しようと考えています。
そこで、「源氏物語五十四帖」のうち、縁起の良い、あるいは名刺に使用するのにふさわしいと思われるものを教えて頂きたいのですが。

源氏物語をはじめ、国文学についてはまったくの素人です。
どなたかご教授願いませんでしょうか。
よろしくお願いいたします

A 回答 (1件)

源氏物語と「縁起が良い」という言葉が、あまり結びつかないと感じる、源氏物語好きのオバサンです。



ご質問者さまは男性でしょうか、女性でしょうか。

男性でしたら、『澪標(みおつくし)』や『紅梅』はいかがかと思います。
『澪標』は、源氏の君が明石から政権復帰をする場面ですから。
『紅梅』は、あまり知られていない巻(四十三巻)かもしれませんが、亡くなった柏木(かしわぎ)の弟で、「紅梅大納言(こうばい・だいなごん)」と呼ばれる人やその家族のことが書かれている巻です(「大納言」はその当時の地位)。
「紅梅大納言」は、本分冒頭で「童よりらうらうじう はなやかなる心ばへものしたまひし人にて なりのぼりたまふ年月に添へて まいていと世にあるかひあり あらまほしうもてなし 御おぼえいとやむごとなかりける」と紹介されています。
要約しますと「子供の時から才気煥発で、陽気な性質の人だが、出世するにつれて羽振りがよく、理想的な暮らしぶりで、帝の信望も厚い」という意味です。
結構褒め言葉が並べられている人だと思いませんか?
なお「紅梅大納言」は、「玉鬘(たまかづら)」と結婚した「髭黒(ひげぐろ)」が、前妻(「紫の上」の異母姉)との間に儲けた「真木柱(まきばしら)」と結婚しています(いずれも前の配偶者との死別後の再婚なんですけれどね)。

あと秋生まれならば『紅葉賀(もみじのが)』とか…。
ただし、この巻では、「源氏の君」と「桐壷帝の藤壷女御」(『紅葉賀』の巻当時。「藤壷女御」と称される人間は、『源氏物語』の中に複数登場しますので「桐壷帝の藤壷女御」としました)との間の不倫の子(後の「冷泉帝」)が誕生したり、「源典侍(げんのてんじ)」という老女とのラブコメがあったりするので、内容的にはどうかと思うのですが…。

女性ですと、なお難しいんですよね。
源氏物語に登場する女性って、「最初から最後まで幸せいっぱい」って人が少ないので。
お正月生まれだったり、子年生まれだったりするのでしたら『初音(はつね)』、絵画がご趣味ならば『絵合(えあわせ)』、春生まれならば『胡蝶(こちょう)』というようなイメージはできるんですけれどね。

あと、「源氏香」という「香道」に関連づけて…ということですからいっそのこと「お香」が登場する『梅枝(うめがえ)』もいいかもしれません。
『梅枝』には、「源氏の君」と「明石の御方」の間の娘「明石の姫君」の東宮入内(皇太子との結婚)を控えて、お香を準備する場面がありますので。

幼馴染と結婚されていたり、長い恋愛期間を経て結婚されているのでしたら、「夕霧」(「源氏の君」の息子)と「雲居雁(くもいのかり)」(かつての「頭中将」の娘)との結婚になぞらえて『藤裏葉(ふじのうらば)』とか。
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この回答へのお礼

詳しく教えて頂きありがとうございます。
質問致しました私は男性(デザイナー)なのですが、
名刺をお作りするお相手は女性です^^;

>源氏物語と「縁起が良い」という言葉が、あまり結びつかないと感じる
↑たしかに。。。

質問の後、自分でも色々と調べてみたのですが
Domenicaさんの回答を参考にして
『藤裏葉(ふじのうらば)』にしたいと思います♪

「源氏香之図」はデザインの企画にとても役に立つように思えるので
Domenicaさんが教えて下さったその他の例も今後参考にしたいと思います。

本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/01/21 17:16

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