ソマリア沖への自衛隊派遣

海賊対策の為、海上自衛隊をソマリア沖へ派遣するかもしれないことになっていますが、疑問があります。

他国の水域に軍隊の戦艦を派遣し、さらには軍事行動（警備行動？）をすることがなぜ可能なのでしょうか？
（この際、自衛隊が軍隊かどうかの論議は加味しません）
例えばロシアの水域にアメリカの軍艦が入って、軍事行動をとるなんて考えられないと思うのですが・・・

No.6 ベストアンサー 回答者： oska 回答日時： 2009/02/05 17:29

＞他国の水域に軍隊の戦艦を派遣し、さらには軍事行動（警備行動？）をすることがなぜ可能なのでしょうか？

今回の派遣は、ソマリア沖の公海上です。
国際法でも、許されている活動です。
もし、許されていないのなら「海上自衛隊艦船による、多国籍軍への燃料無償提供活動」が違法行為になりますね。

＞ロシアの水域にアメリカの軍艦が入って、軍事行動をとるなんて考えられないと思うのですが・・・

領海内で、他国艦船が軍事活動をすれば「当然、武力行使で排除」する事が可能です。
大韓航空が旧ソ連領空侵犯で、ソ連軍のミグ戦闘機が撃墜しましたね。
旧ソ連としては、当然の権利を行使しただけです。
日本の場合は、航空自衛隊が緊急発進しても（憲法で禁止されていますから）「出て行って下さい」とひたすらお願いするだけですが・・・。

今回派遣しても、「日本国籍又は日本向け又は日本人乗員の船舶に、海賊が乗船し、武力を行使する」まで、見ているだけです。
威嚇発砲も憲法上不可能です。
被害を受けて、その被害通報が日本政府に届き、防衛省の幕僚長会議で審議し、法的に問題がない事を確認し、この結果を総理大臣に通知し、総理大臣が発砲許可を出し、その許可命令を現地司令官が受取った後に、武力行使が可能なんです。
この長い間に、海賊に奪われた船舶は、ソマリア領海内に移動するでしよう。
自衛隊艦船の５メートル横を進んでいる外国船舶が、海賊に襲われても「見ているだけで、一切救助活動が出来ない」のが海上自衛隊の派遣です。
つまり、人道的には許されませんが合法的に見殺しにするわけです。

ただ・・・。
公明党主流派・公明党自民派とも「海外での自衛隊活動は、憲法よりも優先する」という認識があります。
イランでの空輸活動が「憲法違反」との判決が出ましたが「未だ一審判決だから無視する」と与党は発表しました。
今回もソマリア沖で軍事行動をしても「最高裁判決がでていないので、無視する」事でしよう。

きちんと法整備をしてからでないと、高い税金を使った「戦争ごっこ」に終わります。
一番苦労するのは、派遣される自衛隊員です。

No.8 回答者： henmiguei 回答日時： 2009/02/05 18:34

単純なことで

その国（ソマリア）の領海外での活動だから
自由に出来るわけです
各国の船（または軍艦）が他国の領海外で
行動するのは自由でしょう
さもないと自国の領海から一歩も出られません。

No.7 回答者： makocyan 回答日時： 2009/02/05 18:30

　みなさんおっしゃるとおり、ソマリアの要請に基き、大方の国際社会の理解と国連安保理の決議の上で赴くのに何か問題があるのですか？これがたとえロシアであっても、条件が同じであれば派遣に何の問題もありません。

自衛隊だから侵略戦争につながるとでも？

＞他国の水域に軍隊の戦艦を派遣し
　現在稼動状態にある「戦艦」は世界のいかなる国にも存在しません。もちろん日本にも。この手の間違いはサヨクの方が多くされますが、まずは最低限の知識が必要なのでは？

この回答へのお礼

みなさま回答ありがとうございます。
知らないうちにたくさん回答いただいて、失礼ながらまとめてお礼にかえさせていただきます。

＃７以外の方のご意見はわかりやすく、とても勉強になりました。（^^;）
ありがとうございました。

お礼日時：2009/02/06 17:38

No.5 回答者： Ja97KG 回答日時： 2009/02/05 16:40

海上保安庁では今回の状況では対応不可能です。

(1)遠隔地である　　航続距離の関係上対応可能な船は一隻しかいません
(2)　連絡系統の問題　他国は全て軍事組織の派遣
日本だけコーストガードとなると意思疎通等で支障が生じます

しかし海上警備行動での派遣は反対です。
現場で実際に活動する隊員たちが苦しむような状態で派遣するのではなく現実に即した法整備のもと活動して頂きたいと思います
他国艦船を守れない状態でいった場合他国船を海賊襲撃中そのまま見殺しにすることになったりしたら世界から馬鹿にされます
現実では発砲とかして追い払うでしょうがそうした場合
撃った隊員指揮官が批判されます
そんな状態では往ってほしくありません

No.4 回答者： argue 回答日時： 2009/02/05 03:51

＞他国の水域に軍隊の戦艦を派遣し、さらには軍事行動（警備行動？）をすることがなぜ可能なのでしょうか？

国際海洋法105条で全ての国の軍艦やそれに準ずるものには公海上での海上警察権が認められているからです。だからこそインド洋でも多国籍軍が臨検を行ったりできるわけですね。
まあ、国際法上は海保も権利を認められているんですが、当の海保が「ソマリアへの展開は能力的に難しい」と言っていますので船そのものやヘリコプターなどの装備が充実していて海外への展開経験もある海自が派遣されることになりました。

なお、臨検やら拿捕を何の考えも無しに行うのは国家レベルで喧嘩を売るようなもんなので、この権利が積極的に使われるのは戦争を除けば今回のように海賊対策やテロ組織への締め付けなどが多いです。

No.3 回答者： mi-tan99 回答日時： 2009/02/04 23:50

1976年にエンテベ空港奇襲作戦というのがありました。

飛行機がハイジャックされ、アフリカのウガンダに行きました。そして、乗っていたイスラエル人とユダヤ人を人質に、ハイジャック犯は服役中のテロリストの釈放を要求しました。
当時のウガンダの政府は反イスラエルで、しかもハイジャック犯を積極的に支援していたようで、
イスラエルは特殊部隊を派遣し、エンテベ空港を攻撃。
ハイジャック犯やウガンダ兵とも交戦したものの、人質のほとんどを救い出すという事件がありました。
ウガンダ政府はこの攻撃を非難しましたが、国連の安全保障理事会はこの件に関していかなる決議も下さないことを決めました。

この結果、自国民の保護のためならば他国の領地に軍を派遣することを国連は認めるという先例ができたのです。

ですので、今回はソマリア暫定政府の要請ですが、
要請がなかったとしても、国連の安保理で決議されていなくても、
各国が自国民保護のためであれば軍を派遣することは禁止されていません。

ですので、
＞例えばロシアの水域にアメリカの軍艦が入って、軍事行動をとるなんて
これもアメリカ国民を保護するための行動ならば可です。

まあ、国際法上可能か不可能かの話なので、その後関係が悪化したり、その結果戦争状態にならないとは言い切れませんが。

No.2 回答者： issaku 回答日時： 2009/02/04 19:16

今回の場合は、ソマリアの暫定政府の要請に基づき、ソマリア国内で海賊対策に必要な措置が各国によりなされることについて容認するよう、国連安保理で決議されています。

水域、領海のみならず、陸上での活動も含まれているようです。

No.1 回答者： shin0620 回答日時： 2009/02/04 19:10

軍事活動として赴くのではなく、『警察比例の原則』に基づき『海上警備活動』としてです。

よってJCGが赴くのがしっくりくるのですが、JSDFMの方が装備が充実しているからのようです。
JSDFM特別警備隊（特警隊）も派遣されるようですね。