牛、豚、鶏、どれか一つ食べられなくなるとしたら?

お世話になります。よく欧米人にはご飯のような主食という概念がないと言われます。
それなら
1 フランス料理などに出てくるパンは添え物というか口直しのようなものでしょうか?
2 トーストやサンドウィッチの時のパンの存在はなんでしょうか?

素朴な疑問です。よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

今「肉食の思想」という新書を読んでいまして、ちょうどよいご質問でしたので回答してみようと思います。


主食といっても日本人が想像する穀類の主食以外を主食とする地域もあるのですが、
今回の回答では「主食・副食の概念」ということで、エネルギー源となる炭水化物の豊富な植物性の主食について述べさせていただきます。

食文化において日本はじめ東南~南アジアとヨーロッパとのもっとも大きな違いは、
この主食(・副食)の観念のあるなしと言われます。
アジアとヨーロッパという考えも大雑把ですし、
ヨーロッパにだって「毎食当たり前に食べる食物」という物はありますから
反論される方もおいでのようですが、
ご指摘のようにヨーロッパでは主食の概念は非常に薄いと言われます。
主食の観念が発達している地域というのは温帯で、しかも
その地域で「安定して毎年大量に収穫できる穀物がある」地域のみです。
米のあるアジア、トウモロコシのある中南米です。

「どれほど食が西洋化したといっても、主食の観念に固執するかぎり
 日本の肉食はままごとにすぎない」
と述べた上述の本は66年に書かれた古い本ですので、今見ていると少し現在の分析とは違うなと思うこともありますが、
なぜヨーロッパでパンが主食になりえなかったのか、なぜ主食観念が発達しなかったのかについて、
「パンはぽそぽそしていて喉どおりが悪いから、他の食べ物(バターやソース)等と美味しく食べる方向に発達するしかなかった。」
「ヨーロッパは地理的に冷涼であるため、主食だの副食だのにこだわっていている余裕がなかった」
と理由づけています。
「くちあたりが悪いから主食になりえない」とはまたずいぶんいい加減な理由にも感じますが、
「飯だけ大量に食べる」「パンだけ大量に食べる」と考えると、わからないような気がするのは私が日本人だからでしょうか?

この本にもヨーロッパで主流であった穀物である麦類の播種量に対する収穫量の低さを挙げていますが、
麦類というのは蒔いた量と収穫量を比較すると、米の10分の1です。
従って、米を主食とする地域に比べて、一人を支える量を収穫するには広大な農地が必要になります。
当然、中世の技術力ではこれを耕し栽培する労力がなかったわけで、
「主食が成り立つほど穀類がとれなかった」のです。
ちなみに中世のヨーロッパに存在し、収穫可能な穀類は麦類のみです。
というわけで、より安価で収穫量の多いジャガイモなどがより貧しい地域で栽培されますが、
「より手にとりやすい、よく食卓に上がる定番の食べ物」であって、主食の観念から食べているわけではありません。
他により重要視している食べ物、特に肉や魚が乳製品手に入るのならばこれを食べているからです。

ただ、主食ではないとか、主食の観念が薄いからといって、ご質問の1と2はよくわかりません。
主食・副食の境目が薄いといってもそれをよく食べることをしない、というわけではありませんし、
重要なエネルギー源になりうるパンは食べられるときには食べたでしょう。
サンドイッチなど具を挟むのにちょうどよいですし。

最後に、他の回答者さんもおっしゃっておいでのように、イタリアとスペインだけは
ヨーロッパでも特別で、小麦からなるパスタなど豊富ですし米がとれ、食べる習慣がある地域です。
そのすぐ南側のアフリカには主食の概念があり、クスクスはイタリアでも食べられています。
それでも食文化としては、ヨーロッパよりですね。
これらの国でも「主食・副食」の概念は希薄だと思います。
イタリアンでパスタをプリモ・ピアットに入れているんですから。
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一口に「欧米」といっても10カ国以上あります。

そして、欧米に限らず、主食の概念というものは国によって、いえ、下手をすると地域によって全然違います。

例えば「カロリー源」という意味での主食なら、また意味が違いますが、いわゆる「これがないと夕食が始まらない」的な、家庭料理の必須アイテムは、例えばアメリカやイギリスではジャガイモです。日本人が、水だけで炊いた白いご飯を期待するところを「今日はオリーヴオイルを混ぜてみてわ」と言われたら愕然とするように、イギリス人の食卓に、ジャガイモを勝手に珍しい調理法で出すと、泣かれても仕方がありません。

ただし、アメリカなどでは、朝はトーストかシリアル、弁当はサンドイッチ、というのが多くの住民にとっての定番です。弁当にサンドイッチ以外の物を持っていくと、「変わってるね」とか「気取ってるな」という反応が返ってきます。とはいえ、アメリカは移民で成り立っている国であり、移民や外国人は、もちろんそれぞれの故国の習慣にのっとった料理を食べています。

フランスでもジャガイモはかなりの主役級ですが、それよりはバゲット、いわゆるフランスパンですね。フランス人は、毎日、新鮮なバゲットをパン屋さんに買いに行きます。よくオシャレな映像に、フランス人が買い物袋からバゲットを覗かせて歩いていたりしますが、これは誇張ではありません。また、「フランス人はバゲットを毎日買うほど、こだわっている」と、とかく言われますが、こだわっているというよりも、フランス本場のバゲットは、一晩置くと石のように硬くなってしまうので、毎日、買い直さないといけないのです。ただし、硬くなったバゲットの再利用法として、フレンチトーストやオニオングラタンスープといった料理があります。

近隣の国々でも、タイ王国の南部ではうるち米が主食で、北部ではもち米が主食であるなど、地域によっていろいろです。
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誰がそのようなことを(ーー;)



もちろん主食はありますよ。
「欧米人」と言っていますが、欧ですか?米ですか?
欧でも国によって違います。
スペイン、フランス、ドイツはパンやジャガイモが主食ですね。
イタリアはパスタやパンや色々ですが、一口で言えば小麦系?

スイスやオーストリアはチト難しいですね。
色々食べます。肉と野菜だけという食事もありますからパンが主食とも言いにくい面があります。

>2 トーストやサンドウィッチの時のパンの存在はなんでしょうか?

おにぎりの海苔のそうな存在でもあるし、お寿司のシャリのような存在でもありますね。
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>1


濃いソースを食べて次の料理に移る際の口直しというか、舌直しみたいなものではないでしょうか

>2.
トーストは判りませんが…サンドウィッチは中に挟んであるハムや野菜とソースなどで手を汚さないためのものかと…
だって…ハムを手で掴むのは手が汚れますもの

…なんて思ってました
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