プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

私は、現在マサチューセッツ工科大学で、大人の自閉症の方を対象に少しでも多くの人が自立して1人でも生活が送れるように、ロボットや最先端のコンピュータ技術を用いて何か支援できないか?、と考えています。

今あるアイデアを少し述べさせてもらうと、
多くの自閉症の方は、一般の人に比べより「規則正しく」生活されています。そこで私はその点に着目し、ロボットなりカメラがその自閉症の方の「いつもとる行動」を認識できたならば、それが仮に何らかの影響(外で悪口を言われて傷ついたり、物事が上手く行かなくて悩んだり)で変化があった時に、それを検知して、その人がいつもの生活に戻れるようにサポートすることはできないだろうか?、と考えています。

また、必ずしもロボットである必要はなく、一人暮らしをしている自閉症の方が、仮に落ち込んでいる時に、その人に代わって、ロボットなりが家族や知人に連絡をとってあげることができるのではないか?、そうすることで、その方が社会的に孤立してしまうことを防げるのではないか? そんな風に考えています。

そこで、質問なのですが、大人の自閉症の方が実際に一人暮らしをされた場合、生活を送る上で一体どんなところで困るのでしょうか?
もし、知人の方でそのような体験をされた方などがいましたら、ぜひお教え願いたいと思います。

また、大人の自閉症の方がどんな日常生活を送られていて、どのような事で困っているのかをとても知りたいと思っています。もし、そのような事が書いてあるサイトや文献などがありましたら、それもご紹介頂けたらと思います。

まだまだ研究を初めて2ヶ月の若輩者ですので、ご教授よろしくお願い致します。

A 回答 (11件中11~11件)

アスペルガー当事者です。



そもそも、自閉症という障害に関して基本的な知識が相当不足しているように思われます。文献などは私も詳しくないですが、簡単な、症状の説明がある本から読まれてはいかがですか?

自閉症があると、機械みたいに同じことをするわけではありません。
いつもと同じ事をしないのが問題という症状の当事者はそもそもいるんでしょうか?

こだわりに強いタイプは、精神的に動揺しても、違う行動をそもそもしない気がします。

だから、考えたことは大切で素晴らしいのですが、障害に関する基本的情報が偏っているため、…、今はまだ役立たないと思います。

ご専門は機械工学に関するものかと思われますが、…。

知覚過敏の症状のほうが相当深刻だと思います。

他の人と長時間一緒にいると、神経がすぐ参るんですが、アスペルガーによくある知覚過敏のせいではないかと思います。

もし、何らかの方法で知覚自体が効果的にカットできるならば、相当楽ですよね。

特注サングラスを掛ける人や、耳栓をする人もいるそうです。

嗅覚は特にカットしにくいし、耳栓では日常生活には困難があります。

何がとは言えませんが、何らかの方法で過剰な情報の制御が可能になれば、暴れるタイプの当事者が暴れずに済ませられるかもしれません。

たとえば、ヘッドギアタイプで装着すると、五感が受ける情報を減らせるとか、…。

これは、まあ、脳科学の範囲でしょうが、…。

逆に、ご老人のように、五感の受ける情報が弱まっているなら、増幅ということも考えられますか、…。

とにかく、研究のほう、ご健闘をお祈りいたします。

この回答への補足

aeromakkiさん、早速コメント頂きありがとうございます。
少しだけ補足させてください。

まず、私のこのアイデアは、ボストンにある自閉症の方のための専門学校を訪問した事がキッカケでした。

その学校では、3~22歳までの自閉症者を対象として、自閉症の方のための専門教育を行っています。その学校では、
「毎日同じ時刻に規則正しくご飯を食べ、運動し、授業を受ける、というルーチンワークを繰り返し、その環境の中でセルフコントロールの仕方や対人とのコミュニケーションの取り方などを学んで行く」
ということを実践されていました。

アメリカでは「分刻みで規則正しく行動することは軍隊のようだ」と捉えられる父兄も多いようですが、ルーチンワークの中で、自閉症の方は”安心して”いろいろなことを学べるようになる、ということをその時の訪問で、私は教えてもらいました。

そんな教育を行っている先生方の悩みの一つが、
「その学校を卒業した後、グループホームに入ったり、世話をしてくれる人が側にいてくれたらまだ良いのだが、家庭の事情等で1人で生きて行かなければならない状況になったとき、彼等をどうやってサポートしたらよいのだろうか?」
ということでした。

そこで、私は、
「仮に、その学校の卒業生で規則正しく生活することを学んだ人ならば、何か心理的な変化があったとき、それが彼等の行動の変化となって現れ、機械でも読み取る事ができないだろうか?」
と考えました。
#aeromakkiさんがご指摘のように、そもそもこの仮定が間違っているかもしれません。ただ、それは現段階では誰も確かなことは言えないと思います。なので、ダメで元々、私が試してみたい。そう思ったわけです。

それが今回の研究をしようと思った原点です。

したがって、今回の話は、まず自閉症の方の中でも特定の訓練を受けた「日常的に規則正しく行動を行う人」という非常に強い制約が存在します。
本当は、「一般の人の行動までをきちんと理解できるようなコンピュータを作りたい」というのが夢ですが、それは現段階では非常に困難なことなので、まずは、できそうなところからアプローチしてみたい。そんな風に思っている次第です。

また、私は来月か再来月にその学校に何度か通い、自閉症の方と生活を共にしてみる予定です。その上で、本当に我々が技術的にサポートできることを見極めていきたいと考えています。

まだまだ勉強が足りず、浅知恵で不快に思われたかもしれませんが、現在自閉症の方をいろいろと理解して何かお役に立てたら、と思っておりますので、これからもいろいろとご教授頂きたいと思います。

ちなみに、私の専門は、機械工学ではなく、情報科学(コンピュータビジョン、コンピュータグラフィックス、インタフェースなど)です。
今は主に、「機械がどうやって人の行動を理解するか?」ということを専門に研究しています。なので、今後は認知科学や人工知能を専門に研究するつもりです。

知覚過敏の症状の話は、非常に興味深く拝見させて頂きました。
私はこの分野に関して、得意では無いですが、MIT Media labには脳科学を専門に研究しているチームがありますので、そちらのメンバーと一度ディスカッション&問題提起をしてみたいと思います。

コメント、ありがとうございました。

補足日時:2009/05/16 14:25
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