No.2ベストアンサー
- 回答日時:
検索してみました。
第一(垂直)イオン化エネルギーというような言葉も出てきますから混乱されるでしょうね。
普通の「第一イオン化エネルギー」、「第二イオン化エネルギー」、・・・というのが原子についてのものですが「垂直イオン化エネルギー」というのは分子についてのものです。
これがまず大きな違いです。
垂直イオン化エネルギーは垂直遷移に対応したものです。
化学辞典(東京化学同人)で「垂直遷移」を引くと
「フランク・コンドンの原理に従い、原子構造がそのまま保たれた電子遷移を言う」
「分子のイオン化が起こるような垂直遷移を垂直イオン化、その時のイオン化エネルギーを垂直イオン化エネルギーという」とあります。「フランク・コンドンの原理」を引くと電子遷移の図が載っています。
「垂直」という言葉の使い方がイメージできます。
電子遷移は分子振動に比べてきわめて速いですから分子構造が変わらないまま電子遷移が起こるということは普通に成り立つとしていいのです。分子の構造変化は電子遷移の後から起こります。
#1に「非常に速いイオン化のために」と書かれています。これだと何か特別な場合という印象を受けますが普通に起こることです。だから「イオン化が非常に速く起こるために」または「イオン化に要する時間が非常に短いために」と書くほうが分かりやすいでしょう。緩和というのは構造変化に伴って起こるエネルギー移動に対応しますから「緩和が起きないようなイオン化」ではなくて「緩和はイオン化に続いて起こる」です。
wikiでは「ボルン・オッペンハイマー近似」の中に「フランク・コンドンの原理」が出てきます。簡単な説明です。「垂直遷移」はありません。
分光学の本には必ず載っている言葉です。調べてください。

No.1
- 回答日時:
>第一イオン化のことですか?
違います。↓IUPACによる定義。
http://www.iupac.org/goldbook/V06610.pdf
非常に速いイオン化のために元の分子構造(振動、回転構造)がそのまま残っており、緩和が起きないようなイオン化です。
そのため励起状態のイオンが生ずる場合が多くなります。
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