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No.1
- 回答日時:
>分子構造が対称だと吸収スペクトルがレッドシフトする
書き方に幾分問題がありますが、内容はおっしゃる通りです。
分子がその構造に於いて対称性が高い時、赤外領域での振動に異常が現われます。赤外領域は分子内の結合の伸縮かハサミ運動が多いのですが、分子の対称性が非常に高いと赤外線領域に現われなくなり、ラマン分光でしか見えなくなります。それはさておき量子論的に「同じ対称性」に属する、二つの振動があると、その振動に相当する励起エネルギーレベル同士が相互作用を起こし、より高いエネルギーと低いエネルギーの二つの遷移に「再分配」されます。これは完全に量子論的な現象です。そのため低いエネルギーに相当する吸収は赤方遷移します。なお、面白いことに元の二つの遷移のエネルギーに差が小さければ、大きな赤方遷移がおきます。そしてたとえ対称性が同じ遷移でもエネルギー間の差が大きければ、この赤方遷移は起きません、実際には起きますが、その強度は無視出来ます。
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