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曖昧な知識ですがキリスト教には三位一体の概念があります。何故に、この概念を導入したのか承知しませんが、多分、これによって聖書と教会を絶対化しようとしたのだと思います。
・ 聖書は人間が記述したものではあっても聖霊のなせる業であるから、つまりは神が記したものである。よって、聖書は絶対である。
・聖職者は人間であっても、その言動は聖霊のなせる業であるから、つまりは神の言動である。よって、教会は絶対である。
こういう論法が成立します。聖霊の導入は全ての疑問を封じて上意下達を図る特効薬なのだと思います。本当のことは知りません。

さて、翻って仏教です。
仏教徒たらんとする者にも、
・「如是我聞」などという言わば伝聞だが噂話だかを集めた経典の記述内容を信じてよいのか、
・僧侶は人間にしか過ぎない。教団や上位の僧侶の判断には誤謬も多いのではないか、
こういう疑問は当然あったし今もあるのだと思います。
仏教の場合、こういう疑問は如何なる論理によって封じているのですか。キリスト教でいう聖霊と三位一体に該当する考え方が何か用意してあるのだと推測します。信徒であるなしは問いませんが、仏教界の見解を代弁できる方のご回答を期待します。仏教界全体の見解ではなく、ある特定の宗派の見解でもよいものとします。
よろしくお願いします。

A 回答 (11件中11~11件)

>仏教の場合、こういう疑問は如何なる論理によって封じているのですか。



私はよく知りませんが、たぶん封じていないのではないでしょうか。
昔の人は素直なので、単純に信じたのかもしれません。
また、「教団や上位の僧侶の判断には誤謬も多いのではないか」と考える人たちが、自分の考えをまとめて新たに経典を作成したのだと思います。


現在の研究では、お釈迦様の死後、仏典結集でまとめられたのが阿含経であり、それ以外の経典はすべて仏典結集の後に新たに作られたものであることがわかっています。

特に上座部と大衆部に分裂した後に大乗を名乗った大衆部の人たちは、多くの経典を作りました。
この分裂ですが、中学と高校の社会科の授業で習ったときには何がなにやらちんぷんかんぷんでした。

何がわからないかというと、上座部というのは昔からの教えと戒律を守り、出家して厳しい修行をしている人たちであるのに対して、大衆部というのは主に在家で修行をする人たちであって、家族を養うために職業を持ちながら修行をするため、出家した人たちのような厳しい修行はできなかった人たちです。
在家の人たちは出家者を中心とする教団に対して「戒律を少し緩めて欲しい」という要望を出したのですが、これが認められなかったため、教団を割って出たわけです。

ということは、この在家の人たちはいわば落ちこぼれのわけです。ですからこの人たちが小乗で、教団に残った出家して厳しい修行をしている人たちが大乗かと思ったら、なぜか逆で、修行についていけなかった大衆部の人たちが大乗で、厳しい修行を守っている上座部の人たちが小乗だというのです。
ここで私はわけがわからなくなり、歴史が嫌いになってしまったのです。


どうやら実際のところは、教団を出た大衆部の人たちが自分たちの正当性を主張するために、小乗、大乗という言葉を作り、多くの経典を作成したらしいのです。しかもその経典の内容は、大乗の修行者がお釈迦様の弟子や孫弟子たちと問答をして、神通力を働かせて勝ってしまい、お釈迦様が弟子に、「天狗になってはいけない、もっと修行しなさい」と諭す内容のものが多いのです。

如是我聞ではじまるこの経典を聞かされた一般の人たちは、素直にこれを信じて「へへ~」と頭を下げるわけです。

こんな経典やさらに自分の考えを発展させて作られた書物の集積が大蔵経なのです。
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この回答へのお礼

>>たぶん封じていないのではないでしょうか。<<
こういうご見解であることは分かりました。この通りなのかもしれませんが俄かには信じ難いです。疑問をもたない。もっても発言しない。発言されても論理で応じる準備がない。準備がなくても困らない。こういうことでしょうか。
理論上の準備がないとすれば「餓鬼っ」、「畜生っ」、「外道っ」、「亡者っ」……こういう叱り方で一蹴するのでしょうか。一般社会では刺激が強すぎる言葉みたいですが六道輪廻は訓えの出発点みたいなものでしょうから別段、私は驚きもしません。経典を絶対視すべく理論がないとすれば期せずして、ここにも西洋と東洋の違いが露になって面白く感じる素材が一つ増えました。もっとも、禅宗では不立文字だの只管打坐だのいっているようですから、最初から経典の価値が幾分か軽いのかもしれません。
有り難うございました。

お礼日時:2009/07/11 17:35

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