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数珠は何を意味しているのですか。
ちょっとググってみたところ、数珠の歴史は古く
3500年以上前のバラモン教の聖典に登場する
毘沙門天、弁財天、梵天が持っていた連珠に由来するものだそうです。
日本へは552年の仏教伝来と同時期に伝わったといいます。
奈良時代には金、銀、瑪瑙、琥珀、水晶、真珠、など貴金属、宝石類でつくられていたとか。
お釈迦様は
「木樹の実108個を通して環をつくり、常に身からはなさず、ほとけの御名を唱えなさい。これを百回、千回繰り返し、20万辺に満つるときは、心身に乱れがなくなり、人々の心も安楽になり国家も安泰になるであろう。」
と言ったそうです。
http://www.nenjudo.co.jp/page/nenju-rekisi.htm
108つあるのは煩悩だと思います。
また魂のことを玉などといいますので
人の霊を繋げたものと考えられていたのかなあ、と思ったりしますが
どうでしょうか。
またなぜ毘沙門天・弁財天・梵天が連珠を持っていたのでしょうか。
推測でも結構です。
よろしくお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
仏教で用いる数珠(念珠)は、もともとは古代インドのバラモン(神官)が持っていた法具、ジャパ・マーラー(japa-mala)に由来します。
ジャパとは「念じる」「つぶやく」の意味、マーラーは輪を意味します。ジャパはバラモン教での瞑想の一種で、マントラ(真言)という神聖なる言葉を繰り返し唱え続けるものです。
その際に、数を数えるために玉を紐で通した法具を用います。
ですから「数珠」「念珠」と漢訳されるのです
この修行法・瞑想法を大乗仏教でも行うようになり、念仏や真言の念誦の際に、バラモンが用いていた数珠を取り入れるようになりました。ですので数珠は、大乗仏教の象徴でもあります。現にタイやスリランカなどの上座部仏教では数珠を用いません。
数珠は百八の珠を基本として、その10倍の一千八十、また半分の五十四、その半分の二十七などの数が決められます。これらの珠の数にも仏教的意味づけがなされています。
百八の珠は、百八煩悩に由来しますが、もともと百八という数字がインドにおいて、「非常に大きい(多い)」ことを象徴します。日本でいうところの「八百万(やおよろず)」に近い感覚でしょうか。
念誦法によって煩悩を滅するという意義です。
歴史的にみれば釈尊在世中には数珠は仏教では用いなかったでしょうが、信仰の世界では、後世の仏弟子や修行者が念誦法や数珠の姿に釈尊の精神、仏の教え、他者の救済という大乗の心を見いだしのでしょう。ですから、バラモンの法具であったジャパ・マーラーも、大乗仏教徒はこれはバラモンの数珠ではなく、釈尊の説かれた数珠であり、釈尊の教えが込められていると確信したのでしょうね。
>魂のことを玉
「たま」は大和言葉ですから、インドの言葉とは関係ありません。
>またなぜ毘沙門天・弁財天・梵天が連珠を持っていたのでしょうか。
前述の通り、もともとはバラモンの法具でした。ヴァイシュラヴァナ(毘沙門天)・サラスヴァティー(弁才天)・ブラフマー(梵天)はいずれも、古代インド神話の神々を仏教守護神として取り入れた尊格ですから、仏教以前から数珠を持った姿が存在しても、不思議ではありません。
ジャパ・マーラーは仏教だけでなく、ペルシャを経て西にも伝わります。その際にジャパが、バラを意味するジャパーと誤伝されました。そのためにカトリックで用いる数珠がロザリオ(バラの輪)と呼ばれるようになったといわれます。
参考『仏教辞典』(岩波書店)
『仏教美術事典』(東京書籍)
大変詳しい説明をありがとうございます。
>数珠は百八の珠を基本として、その10倍の一千八十、また半分の五十四、その半分の二十七などの数が決められます。これらの珠の数にも仏教的意味づけがなされています。
百八についてはわかりました。
一千八十、五十四、二十七の仏教的意味づけとはどういうものでしょうか。
よろしければ教えていただけませんか。
>「たま」は大和言葉ですから、インドの言葉とは関係ありません。
ああ、確かにそうなんですが、
言葉だけでなく、玉のイメージが魂をあらわしているように思ったわけです。
インドでは魂のイメージは玉のようなものではないのでしょうか。
百人一首に
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬき留めぬ 玉ぞ散りける/文屋朝康
という歌がありますでしょう。
また
浅緑 糸よりかけて 白露を 玉にもぬける 春の柳か/遍照
というのもあります。
ここに詠われている「玉」は、「数珠」と現代語訳されていることもあります。
これらの歌を読みますと、数珠とは魂をつなぎとめたものというイメージを
かつての日本人はもっていたのかなあ、と思えますが、いかがですか。
No.6
- 回答日時:
『推測』である以上、陰陽・正負・時間・空間・関係などの言葉があるわけではありません。
これらの言葉を使って、明確に概念化されているならば、自信ありと回答します
『推測』として、参考意見ということです。
例えば、「文鏡秘府論」全六巻の構成は、天・地・東・南・西・北に分けられていて、天地と東西南北を同等に扱っていますから、空間を六方向としてとらえていると考えています。
他の経典などについては、もっと細かい経文の部分の解釈で、それぞれの経典における人間の「苦」に対するとらえ方などから、類推したものですので、人によって解釈が分かれると思います。
何度もありがとうございます。
そういう言葉があるという意味ではなく
概念としてそういうものが記されているということですね。
仏教は奥深いですね。
いろいろ勉強しないとその道具ひとつ理解することができないのですね。
No.5
- 回答日時:
<陰陽・正負・時間・空間・関係などの言葉はどこから出てきたものですか。
よろしければ教えて下さい。>No.2です。
記載しているように、各種仏典を読んだ上での『推測』です。
般若経・観音経・法華経や正法眼蔵・三教指帰・文鏡秘府論などからのイメージです。
何度も回答ありがとうございます。
般若経・観音経・法華経や正法眼蔵・三教指帰・文鏡秘府論ですか。
私は読んだことがないのですが
これらの中に陰陽・正負・時間・空間・関係などの言葉がある、
ということですね。
私も読んで勉強してみたいと思います。
大変参考になりました。
No.4
- 回答日時:
No.3さんも触れておられますが
キリスト教カトリックの「ロザリオ」も数を確認する役割があります。
小さな玉ではこの祈祷文を唱え、大きな玉になったら違う祈祷文をとなえると言う使い方でひとつひとつ玉をたぐっていき、一回りで祈りの一セットになると言う事です。
おそらく仏教キリスト教をとわず一定の数の祈りや念仏を唱えるときにイチイチ一回二回と数えながら唱える事は難しいのですね。
その点、念珠やロザリオなど一回唱えると玉をひとつたぐって、大きさの違う玉にあたったら次にうつるとか、違う文になる、
とすればお務めが正確にしかも念仏や祈りを唱える事に集中できるということでしょうね。
No.1
- 回答日時:
数珠(念珠)は、念仏を唱えたり、仏を拝む時などに、回数を数えて記憶する為のものです。
数珠を一つ一つ指先で送りながら、念仏を唱える様子を、ご覧になったことがあるのではないでしょうか。
もともとは、古来インドに由来するようです。
今では、多くの人にとって、形を整えるために持っているだけになっているような気がします。
回答ありがとうございます。
数珠は回数を数えるためのものなのですか。
私は仏教徒でないのでよくしりませんでした。
参考になりました。
毘沙門天・弁財天・梵天が連珠を持っていたのも
回数を数えるため?
もともと何か意味があって身につけていたものを
のちになって数を数えるのに使用した、ということはないのでしょうか。
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