No.1
- 回答日時:
どうもまたお会いしましたね。
古事記に、久延毘古という名前の案山子が登場します。
角川文庫『古事記』の脚注には、久延毘古は「こわれた男の義」とありますので性別は男性です。「足は行かねども、天の下のことをことごとく知れる神なり」と本文に書かれていますので、今の案山子と同じ一本足だったか、それとも足はまったく無かったのかもしれません。
大国主が、海の向うから来た謎のこびとのことを尋ねると、「それは少名毘古那神である」と答えたそうです。質問を聞いて答えることができたのだから、耳と口はあったのでしょう。少名毘古那神の顔を見知っていたのですから目もあったようです。たぶん「へのへのもへじ」ではなくて、ちゃんとしたリアルな顔だったのではないでしょうか(想像です)
たびたび、ありがとうございます。
案山子が登場するのは古事記でしたか。
すいません。
そうか、質問を聞いて「そ少名毘古那神である」答えていますね。久延毘古は。
脚はないけれど、顔はあったと考えられますか。
確かに筋が通っていますネ。
ひょっとこのような顔だったんだろうか。
天狗のような顔だったんだろうか、と興味をそそられます。
作る人によってまちまちだったかもしれませんね。
No.2
- 回答日時:
rupapoさん、久延毘古がどうして「こわれた男」なのでしょう。
案山子が一本足なのは何故なのでしょう。
多分普通と違うということが古代の人にも重要なファクターだったのではないかと存じますがいかがでしょうか?
補足にチェックしますので、もしご存じであれば関連してお教えを頂くとありがたいです。
*五体満足ですが実は私も母にも尊敬する恩師にも、友人たちにも変人・奇人といわれていて、(標準のことができないこともあって)何か他人事ではありませんので。
この回答への補足
カカシは普通と違う容貌であったので田の神になったのではないと思っています。
が、きりっとしたイケメンの顔ではなかったでしょうね。
崩れた男ということは
ひょっとこのような顔だったのかもしれませんね。
参考になりました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
>普通と違うということが古代の人にも重要なファクターだったのではないか
ああ、なるほど、そのとおりですね。
かつてハンセン病患者は文殊菩薩の化身であると聞いたことがあります。
「普通と違う」人は神聖視されたようですね。
>久延毘古がどうして「こわれた男」なのでしょう。
久延毘古は崩れた男という意味だと聞いたことがあります。
またカカシとは「焼き嗅がし」からくると聞いたこともあります。
動物を焼いたものを田圃においておくとその臭いで鳥よけになるとか。
そのあたりから「こわれた男(くずれた男)」になったのでしょうか。
もうしわけない、詳しくは知りません・・・
>案山子が一本足なのは何故なのでしょう。
これもよくは知りませんが・・・
一本脚の神とは製鉄の神のことだといわれます。
タタラ製鉄ではふいごを踏み続けるために、片足を悪くすることが多かったためだそうです。
山師の山本勘介も片足だったと言われていますね。
山の神が春になるとおりてきて田の神になるのでしたっけ。
山の神とは鉱山の神でも有りましょう。
カカシは普通と違う容貌であったので田の神になったのではないと思っています。
一本脚のカカシは歩けませんが 蛭子も歩けません。
そして、星の神は製鉄業に長けた物部氏の神だといわれています。
初代神武が東征して畿内入りしたとき
ニギハヤヒという神がすでに天下っていたそうです。
ニギハヤヒは物部氏の祖神とされています。
イザナギとイザナミは脚がたたない蛭子を葦舟丹載せて流したそうですが
それは脚がたたなかったからではなく
彼が前政権・物部王朝の御子だったためではないでしょうか。
というのは、私の勝手な解釈ですが。
ずれた返答でしたらお許しください。
私も奇人変人といわれていますが、いいんじゃないですか。
標準のことができないとおっしゃる人には
標準以外のところにスゴイ能力を持っていることが珍しくありません。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
rupapoさん
我侭な補足のお願いにご対応くださり、お礼申し上げます。
容貌の怪異ということも仰せのとおり、祀るということには重要だったと存じます。
曽って、祀るための池の鯉は片目をつぶしす伝統、そして人の場合は片足を切除するとかの話が記憶の隅にあり、お教えをお願いしました。
本来はこのための質問を自分で起こさないといけないのに、まことにありがとう御座いました。
タタラの方のについても多分読んだのでしょうが、内容をすっかり忘れていて、あらためて関係の中で伺うことができ、ありがたいことです。
私はヒンドゥのことを勉強したり、精進しておりますが、新生児を河に流す王族の女性の話はやはりあります。
一種の神話ですが、多少共通もあるかもしれません。
マハバーラタ物語のカルナ、戦士、クシャトリアです。
母親が聖仙から授かった呪文で生まれた子ですね。
バージンの出産でしたが、婚姻前出産でしたので河に流され、老戦士夫婦拾われ育てられます。
過ちと欲望の多い登場人物で、多くの人は理想的な人格者、アルジュナたち五人兄弟より親しみを持ちます。同じ母親ですが。
カルナはクルクシェトラの戦場で戦車(人生・肉体界)が溝にはまって動けなくなり、戦死します。
つまり、人生の誤りの中でにっちもさっちもいかなくなり、討ち取られる役です。
これには多くの方が自分と同じだという、気持ちになるそうです。
人間的迷妄側の役だそうです。
こちらこそ、回答をありがとうございます。
>池の鯉は片目をつぶす
>人の場合は片足を切除する
これは興味深いです!
これは具体的にはどこに伝わっている伝統なのですか?
どこかのお寺や神社ですか。
鉱山の神は片目でもあるそうですね。
奈良斑鳩の法隆寺にヨルカの池というのがありまして
そこの蛙はみな片目だとかいう伝説があったのを思い出しました。
何でも蛙の鳴き声がうるさいと聖徳太子が筆の先で蛙をついたのだとか。
ヒンズー教の神は仏教の神にとりいれられていますね。
新生児を河に流す王族の女性の話があるのですか。
記紀神話が記されたのは奈良時代で、すでにこのころ仏教は日本に伝わっていますので
その影響を受けて蛭子の話はできたのかもしれませんね。
バージンの出産というのも仏陀や聖徳太子の説話と同じですね。
No.4
- 回答日時:
★:これは具体的にはどこに伝わっている伝統なのですか?
どこかのお寺や神社ですか。
◇:そうです。神社だと存じました。
でもそれを今、思い出しません。
マハバーラタタは、偉大な(まは、マハトマガンディとか、摩訶不思議とか)バーラタ族の神話(文学)の形の聖典です。
カルナは脳橋のどこのところでの意識とか。
育てた老戦士夫婦は脳髄のどこだとか。
それぞれ、体とその部位、そして意識の種類を隠喩しています。
カルナはやはり、歩けなくなる。
河で拾われる桃太郎。
私の近所では(江戸の古い地域)新生児をいったん捨てて、他人に拾ってもらい、それをもらう風習儀式があります。田舎でもないのですが。それこそ大川を越えますが。
河ってのが、どうも曲者で、何か意味がありそうなんですね。
人の流れかもしれません。分らないのです。
この回答への補足
大事なことを忘れてました。
黄泉の国の王=スサノオ に知恵もらいをするということは
スサノオは知恵の神
で、カカシは世の中のことは何でも知っている神
でやっぱり知恵の神
なので、カカシはスサノオの顔をしていたかもしれないですね。
回答をありがとうございます。
そうですか、神社でそういうことをすることがあるのですね。
今後の研究課題にしたいと思います♪
マハバータタ、面白そうですね。
歩けなくなるカルナと蛭子とカカシにはつながりがあるのかもしれません。
日ユ同祖論はトンデモ説だという人も多いですが私は支持しています。
確かに桃太郎は蛭子とイメージが重ねられているのかもしれません。
河童の指の又にはヒレがありますが
仏さまにもヒレがありますね。
手足指縵網相(しゅそくまんもうそう)とかいいましたっけ。
それに、新生児をいったん捨てて、他人に拾ってもらい、それをもらう風習儀式!
これは私のトンデモ説ですが、
川は三途の川に喩えられることが多いようです。
京都では鴨川の東をあの世、西をこの世と考えたようです。
確かに、鴨川の東には寺社が多くてあの世、といった感じがします。
一方、鴨川の西は商店街とかビジネスビルなどが多くてこの世という感じ。
西方浄土というのに、なんで東があの世なのか、といえば
鴨川の東は平安京の外になるからでしょう。
平安京がこの世、平安京の外があの世、と考えられたともいえますね。
で、鴨川でなく桂川なんですが、そこに渡月橋という橋がかかっています。
その橋を渡ると嵐山で法輪寺という寺があります。
やはり桂川が三途の川、対岸の嵐山があの世のイメージなのだと思います。
この嵐山の法輪寺では「十三まいり」が盛んで、「知恵もらい」ともいいます。
関西では13歳になったら法輪寺など虚空蔵菩薩を祀る寺をお参りする習慣があるのです。
お参りをすませて渡月橋をわたる時、決して振り返ってはいけないと言い伝えられています。
イザナギがイザナミを迎えに黄泉の国へ行った話を思い出しますね。
大国主がスサノオの住む根の国(黄泉の国)へ行って知恵を授かって帰ってくる、という話もあります。
このあたりからくる習慣ではないのかな、と思いました。
大変面白いお話を聞かせてくださってありがとうございました♪
No.5
- 回答日時:
異界、橋、河、坂などのキー・ワードは、山形の大学の教授であられる赤坂憲雄先生の異人論に詳しいですね。
今は文庫本もあります。
しばしば先生の大学エクステンションの事業で勉強の機会があって、とても感謝しております。
東京都文京区目白台(1-1-1)にある永青文庫のお庭には細川家の墓所がありますが、そこにいくにはわざわざ橋をつくってあったと存じます。
http://okwave.jp/qa/q4035774.htmlに永青文庫のことを質問しました。ご参考にしてください。
私の処も江戸びとの大川を越え、一級河川などいくつか越えますが、江戸の文人の向島などとも曽っては一つの地域でした。
河を越えると世界は違い、ご府内ではありません。江戸びとの趣味の地域です。
地理的にも心理的にも、文化的にも別の世界。異界です。
参考URL:http://okwave.jp/qa/q4035774.html
何度も回答をありがとうございます。
永青文庫のお庭にある細川家の墓所のお話、
大変興味深く拝読いたしました。
やはり川の向こう側は異界なのですね。
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