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昔の中国の官僚試験,科挙は,倍率どれくらいだったのでしょうか?

A 回答 (3件)

 科挙は1000年以上も続けられ、その時々で変遷があったから、一概に言えませんので、最も科挙が整備されていた清朝中期で解説します。



1、学校試(科挙を受けるには、政府の運営する学校に籍がないといけません。そのための試験です。尚、学校自体は、元々教育のためだったのですが、上位の試験に落ちた人が残っていくため、どんどん在籍者が増え、教育機関としての機能を失いました。)

・県試・・・県によって10倍以上、無試験に近いところもあり。(無試験だと言っても、上の試験で落ちるし、県試自体は合格者の優遇なしで、院試に落ちれば、次回は最初から県試を受けないといけない。)
・府試・・・県試合格者の半分程度が合格
・院試・・・三年に二回行われる試験。省単位で中央政府から任命されている学政が、府試合格者に対して行う試験。通ると県の学校に入学が許され、「生員」となる。生員は、国家公務員待遇の九品官で、生員になると様々な特権が付いてくる。大きな県で合格者は一回に、最大二十五人程度。

2、一般に科挙と言われる試験。
 この生員を対象に、三年に一回、本試験が行われます。
・科試
 科挙の本試験中の本試験である郷試を受ける資格を得るための試験。
 郷試の受験を希望する生員を、試験会場の収容人員までふるいにかけるための試験。大体、郷試合格者の100倍程度になる。
・郷試
 各省の首府で全国一斉に行われる試験。
 受験者はそれぞれの会場で一万~二万人程度。(人口の多いところほど合格者数も多いので、受験者も多くなる。合格者は100名から400名程度らしい)合格者は「挙人」として、首都の会試を受けることができる。
・挙人覆試
 挙人(以前の試験に合格した挙人も受験する。)を対象に行われる試験で、首都北京で行われる会試に参加するための試験。北京の試験会場の収容人員を目安に各省に合格者数が割り振られる。
・会試
 首都北京で行われる科挙の最難関試験。受験者は一万数千名。合格者は300名以内。
・会試覆試
 過去の会試合格者も含めて、殿試に参加するものを選ぶ試験。
 基本的に、落第者を出さない。9割程度が合格の様である。
・殿試
 皇帝が採点者という建前で、宮中で試験が行われる。300人程度の会試合格者に対して、最終序列が付く。
 最上位の三名は、進士及第
  第一甲第一名・・・状元
  第一甲第二名・・・榜眼
  第一甲第三名・・・探花
 成績上位若干名は、進士出身 
  第二甲第一名~
 その他の合格者は、同進士出身
  第三甲第一名~

 中公新書(中央公論新社刊)の『科挙』宮崎市定著に詳しく載っています。

 また科挙の雰囲気は、新田次郎著の『蒼天の昴』に詳しく描写されています。
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 No.2です。

訂正があります。

 郷試の合格者は、大きな省で100人程度、小さな省では40人程度です。

<<・郷試
 各省の首府で全国一斉に行われる試験。
 受験者はそれぞれの会場で一万~二万人程度。(人口の多いところほど合格者数も多いので、受験者も多くなる。合格者は100名から400名程度らしい)合格者は「挙人」として、首都の会試を受けることができる。>>

 400名程度らしいは、40名程度らしいの間違いです。
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http://libir.fukuoka-edu.ac.jp/dspace/bitstream/ …

郷試四千名で300名の合格
最終的には殿試で上位三名が合格だから、3/4000くらいの倍率。
1000倍以上ということかな
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