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旧ソ連原子力潜水艦解体の援助に対する疑問をもちました。
 老朽化した原子力潜水艦が予算不足で解体処理できないので日本が援助して行ったところ、ロシアは新しい原子力潜水艦を建造したというような記事を読みました。どこか不思議な感じがします。政治力学ではどのように説明されることなのでしょうか。

A 回答 (5件)

<参考>


 政治力学というよりも、「経済的必要性」ではないでしょうか。

 破棄された原潜から放射性物質が漏れ出し、海を汚染して日本海の魚が食べることができないとなったら、その後の処置が大変です。

 ソ連崩壊時、ソ連軍の将兵に対する給料が払えなくなり、核ミサイルなど核兵器の安全な保全管理が出来ないという理由で、ロシアがアメリカに援助を求め、当時のお金で一兆円をアメリカがロシアに援助したことがあります。

 アメリカ議会に対して、大統領は「お金を出さないと、核兵器を管理している将兵が、生活の為に中東産油国などに核ミサイルを売却する可能性が高まり、核拡散が起こり、アメリカの安全保障に大きな影響が及ぶ。」というものでした。
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この回答へのお礼

結局ロシアは得をしたのでしょうか。ご教示ありがとうございました。

お礼日時:2010/03/24 13:08

こんにちは



> 老朽化した原子力潜水艦が予算不足で解体処理できないので日本が援助して

えっと、我が国だけじゃなくて アメリカ、カナダも、あと9.11(同時多発テロ)
以後は、韓国、オーストラリア、ニュージーランドも~少しですが(^^ゞ)負担
していますね(↓を参照)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topi …

あっ、もちろんロシア自身も当然負担してます。

> ロシアは新しい原子力潜水艦を建造したというような記事を読みました。

そうですね、確かに新しい原潜を造っているのですが・・・。

まず、ロシアはこれまで250隻以上原潜を建造してきたのですが、そのうち200隻
近くが「退役」(ないしは予定)で、おまけに現役艦も稼働率が低く、ちょっと
危険なくらいの(大幅な戦力ダウン)状態が続いていたんです。
ここにきて多少経済状況が好転しはじめたので、ようやく新造を再開する(中には
10年以上も前に起工したのに途中で工事がストップしていたヤツの再開分も含んで
いますが・・・)ことが出来るようになった。
という事ですね。

とは言え往年のような"原潜大艦隊"復活は とても無理な話でしょう。ここ10年で
みても新造は、せいぜい4~6隻くらいがいいところじゃないでしょうか?
まぁ 当のロシア自身もそんな事(原潜の大量保有)は望んでいないようですし。

> 政治力学ではどのように説明されることなのでしょうか。

以前から"退役した原潜が ずーーーっと 係留されっぱなし"という状態に各国
(特にアメリカ)は 懸念していたのですが、9.11以後は その動きにいっそう
拍車がかかり、2002年のG8で「大量破壊兵器及び物質の拡散に対するG8
グローバル・パートナーシップ(G8GP)」が合意されました。
まぁそんな状況下では 異論を唱える こと自体は難しかったでしょうね。あと
我が国とすれば、永年の懸案事項である"北方領土問題"の解決にも寄与する
かも? というスケベ心も皆無ではなかったでしょう。
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この回答へのお礼

なるほどと思うことがたくさんありました。参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2010/03/24 13:06

この援助が決まった頃はロシア経済は破綻していましたから援助したのです、日本だけではなくアメリカも援助しています。


エリツイン政権時代のロシアは経済的に大変困窮しており、武器の密輸が状態化しており、核兵器や核物質まで流出することを恐れたアメリカはじめ西側各国は協力してロシアの核兵器や核廃棄物の管理にお金を出しました。

プーチン政権になって経済は回復しましたが「いただけるものは頂いておこう」というロシアのしたたかな理由と、「援助という公共事業」を得た日本の業者の利害もあってそのまま継続されました。

余談ですが、あの頃だったら北方領土の部分返還だったら実現できたでしょうが、今や全く不可能でしょうな。外交や政治というのはほんとうにタイミングが大事です。
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この回答へのお礼

そういうこともあるのですね。ご教示が大変ためになりました。

お礼日時:2010/03/24 13:05

・老朽化した原子力潜水艦が予算不足で解体処理できないので日本が援助して行ったところ、ロシアは新しい原子力潜水艦を建造したというような記事を読みました。

どこか不思議な感じがします。政治力学ではどのように説明されることなのでしょうか。

政治力学以前に
借金は、いつか返さなくてはいけない、これ常識
何が不思議なのかな???????????????????????????????????????????????????????????????????????????????(-_-;)\(^^;)

「え、原潜解体費用援助して??。まー、いいけど、うちらも財政赤字で毎年国債出しているぐらいだから、
全額無償とはいかん、これくらいは、時間かかっても、いいから返済してね、そうしないと国民が、うるさい。
それと、シベリアやサハリンの天然ガス、お友達価格で安定供給してね\(^^;)」

というわけで
ソ連からロシアに移行後、不景気で、原潜新造が中断していたロシアが、
数十年ぶりに、昨年末、完成させた新型原潜は、
直ちにインド洋に回航されインド海軍にリースされてしまいました。
リース代から、原潜解体費用とか、払うとか。
せっかくの新造艦艇もらえないロシア海軍の原潜の艦齢は
平均三十年超えつつある・・・・・
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この回答へのお礼

経済的法則に則っているわけですね。ご教示ありがとうございました。

お礼日時:2010/03/24 13:03

老朽化した原子力潜水艦の解体処理→予算不足でできない


新しい原子力潜水艦の建造→可能

なんじゃ、こりゃ?
ひどい国だね、ロシアは。
このようなことでは周囲の国から尊敬されず結果的に損をします。
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この回答へのお礼

やはり損をしていますか。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/03/24 13:01

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