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ファンタム電源はなぜ48Vもの高電圧でなければならないのか?

そもそもコンデンサマイクは数Vの電圧で働くはずです。
なぜ48Vもの高電圧が標準になっているのでしょうか?

A 回答 (4件)

No.3のご回答の後追いになる内容ですいませんが…



「なんで48Vが標準?」については、既に正答がいっぱい付いているわけですが、とりあえずは
『そもそも最初にそういう規格ができてしまったから』
『それが後生大事に今までずっと続いている』
と、ちょっと割り切った解釈をせざるを得ないと思います。

こいつは、「日本の一般家庭の商用電源が100Vである」こととか「西日本が60Hz東日本が50Hz」と決まってることと、有る意味同じですね。最初にそう決めて、それに合った機器を作り続けている…というレベルの話になりますね。

音響系の機器規格は、もともとのスタートが「初期の有線電話回線」から来てる物が多く、48Vも初期の電話会社の規格が実際に今も続いています(今でも有線電話の回線には48Vが流れている)。確か、その規格がそのままファンタム電圧にも適用されたと私は習いました(ウソ教えられてたらすいませんが(^^ゞ)。
他にもマイク回線の基本インピーダンスである600オームも、初期の電話回線網で使われた規格がそのまま続いています。

で、質問者の方の疑問の大きなポイントは、
「昔の事はともかく、今は(エレクトレット)コンデンサマイクなら数Vで動くはずなのに、なんでいつまでも48V?」
と、私は解釈しています。ここが違ったらご叱責下さい(^^ゞ

ぶっちゃけ、最近のコンデンサマイクでは、従来規格にとことん忠実に設計した…大抵は、めっちゃ高価で高級な…マイクは別として、市井価格3~5万円程度までのマイクだと、48Vをマイク内部の安定化電源回路で数Vに下げて使っているものの方が多いです。
少なくとも、私の手持ちの「素人用コンデンサマイク」(上の価格帯までです)は、全部そうです。
これらのマイクは、仕様書に「9~48V」とか「12~48V」と書いてありますね。多分、内部的には5V程度まで安定化電源回路で減圧してるんだろうなと思います。中には、9V電池や1.5V電池でも稼働する奴もありますしね。

なので、素人向きの小型ミキサーでは、ファンタムが12V~18V程度のものもあります(これも私の手持ちでそういうミキサーがあります)。
また、小型のファンタム電源供給ユニットで、12V・24V・48Vと電圧切り替え式になっている物もあります(電圧下げる方が、電源ユニットの電池の持ちがよい(^^ゞ)。
こういう機器は、「ファンタム電圧○○Vに対応のコンデンサマイクしか使えません」と説明書に注釈入ってますが、前述のとおり大抵の素人向きコンデンサマイクは、12Vのファンタムでもちゃんと動きますので、『素人向きの機器』で固めてる限りは実用上は問題がないです。

少なくとも、廉価な製品についてのファンタム事情は、最近ではこういう状況です。
なので、廉価な製品群に限っては、ファンタム電圧と感度等の関係はほとんど無いですね。実際、12~48V対応とされている廉価なマイクなら、ファンタム電圧変わったって音に違いはほぼ無いです。
(ただ、専門家の皆さんが言われている問題は、高価で規格に忠実なプロ用機材では、当然発生する問題と思います。その点は誤解有りませんように。)

ただ、最初に述べたように、48Vという規格がまずありき…で、本当はもっと低電圧で動く廉価な機器でも「48Vでも問題なく使える」ことは求められるので、機器の設計規格の基本は「48Vを遵守する」ことを前提に現在に至る…というのが、現実的な状況だと思います。
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この回答へのお礼

いつも丁寧なご回答有難うございます。

お言葉を返すようで恐縮ですが・・・

>こいつは、「日本の一般家庭の商用電源が100Vである」こととか「西日本が60Hz東日本が50Hz」と決まってることと、有る意味同じですね。最初にそう決めて、それに合った機器を作り続けている…というレベルの話になりますね。

・・・とはちょっと事情が違うように思います。
上記には「100V機器が普及してしまっている」という重大な事情がありますが、マイクの48Vなど、いつでも変えられるないかと思います。

わたしもANo.3がおっしゃるように、直流40Vの強烈な電撃を受けた体験があります。
「電圧は、下げられれば下げるに越したことはない」というのが、わたしの持論です。

48Vの音質が12Vと比べてどれほど良くなるかの立証もせずに、ここまで来たのは、これもオーディオ界にはびこる「迷信」の一種でしょうね。
万一、感電で死亡事故が起きた場合、裁判を起こせばほとんど勝てるでしょうね。(48Vにする必然性がない)

有難うございました。

お礼日時:2010/03/29 21:39

はじめまして♪



48Vの直流電気って、感電すると100Vの交流よりショックが大きいですね。(昔、ファクシミリを修理中に42Vの直流に感電し、驚きましたよ。)


さて、48Vを高電圧と思うかどうかは別にしまして、歴史的に標準仕様です。


昔のコンデンサーマイクに内蔵された回路は真空管回路ですから、最低限の電圧だったのかと思います。


ちなみに、コンセントの100Vや200Vは 電気業界では低電圧です。どこに線引きが有るのかは、日本の電気法律などに出てるかな?(そこまで調べてませんので、興味が有りましたら検索してみてくださいね~♪)


オーディオ用の真空管アンプを組み立てると、真空管を暖めるヒーター回路が6~12V、動作電圧は200~400Vが多いようですから、48Vの供給で真空管回路が動作出来て、マイクに内蔵した回路って、当時は最先端だったんでしょうかね。
その 名残でしょう。

ピンプラグはRCAピンなんて言う場合も有りますが、RCA社がオーディオ機器の接続に開発し世界に広まり標準化してますし、標準プラグと言う物は電話会社の切り替え用プラグなのでフォンプラグとも言います。 これを小さくした物をミニプラグなんて言いますが、標準プラグのバランス伝送用仕様を流用し簡素化したのがステレオ標準プラグ、ミニプラグのステレオ化は実質的に基準が存在しませんが、一般的にステレオミニプラグとして広く利用されていますね。

コンデンサーマイクの音を感知して電気信号に変換する部分、ヘッドユニットなんて言う場合も有りますが、基本的に電圧が掛かれば良いので、設計次第では数千、数万ボルトで動作させる事も可能です。 しかし、千ボルト以上だと感電した瞬間に生命の危機になりますので、現代の製品では存在しませんね。
(音を出す方の、コンデンサー型スピーカーには一部存在するようです。)

過去の有名なマイクロフォンの規格に合わせて、利用出来るように世界の各社が仕様を合わせて行き、準標準化したのが48Vのファンタム電源供給という事でしょう。

実際のマイクロフォンでは、30V程度の方が音がよく聞こえる製品や、70V程度の方が良いなんて言われる製品も有るようですが、試した事は無いので都市伝説かな(笑)

半世紀位昔から、コンデンサーマイクでもユニットに電圧付加が不要な製品が実用化され、(半永久的に静電気が帯電したような構造で、エレクトレットコンデンサーマイク、とか言うようです)ご質問のように数ボルトで動作する半導体回路でダイナミックマイク同様に扱える製品が出ています。(現代の代表的な製品は プラグインパワー方式なんて言うそうですよ)

コンデンサーマイクは適正電圧が何処であっても、ダイナミックマイクのように電力を生み出しませんから、静電容量で電圧差を電力に変えるアンプ回路が必要で、最近の高性能ICアンプでしたら1.5Vで動作しますから、それと比べた時は48Vって 高電圧ですね。

まぁ そんなもんでしょうかね。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答有難うございました。
ほぼ納得できました。
ポイントを差し上げられないで申し訳ありません。

お礼日時:2010/03/29 20:55

この電圧でも充分に低いのですよ。


ファンタム電源の最も基本的な役割は、マイクの中のアンプを動作させることではなくて、振動板の為の成極電圧を印加するということです。
コンデンサーマイクの原理はお分かりでしょうか?振動板=可動電極と固定電極の間に電荷を貯めてコンデンサー状態にしておき、ここに音波を受けて可動電極が振動すると、その振動に比例する形で電荷量に変化が生じます。この変化分を取り出すことで音声を電気信号に変換することができる。これが原理です。

この時、少しでも大きな信号を取り出すためには、もともとの電荷量が大きければ大きいほど有利というわけです。なのでその成極電圧は高ければ高いほど電荷量も大きくなるというわけです。

測定用のコンデンサーマイクやマニアックなマイクでは、特性を良くするために150ボルト以上の電圧を掛ける物も有ります。もちろんこの場合はファンタム電源ではなく、専用の電源を使います。

この回答への補足

まとめて言うと、ANo.1さんと同じ趣旨でしょうか?

補足日時:2010/03/27 01:54
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この回答へのお礼

具体的に・・・
48Vと12Vの電源でどれくらいの違いが出てくるでしょうか?
(推測でも結構です)

お礼日時:2010/03/27 01:58

数ボルトでも動きますが、原理的に高電圧の方が感度が良くなります。


とりあえず、今は48Vのものが主流です。

ちなみにエレクトレットコンデンサマイクと混同はしてないですよね。
プラグインパワーとファンタム電源は目的が違います。

この回答への補足

>原理的に高電圧の方が感度が良くなります。

なぜ感度を上げる必要がありますか?
アンプ側でゲインはいくらでも稼げる。
S/Nを極限まで追求するならキリのない話・・・

補足日時:2010/03/27 01:52
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