![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/pc/qa/question_title.png?5a7ff87)
文書偽造罪で、名義人につき「意識主体説」を採った場合、「A代理人B」と表示された文書の作成名義人はBが自然でしょうか?
文書偽造罪における文書の名義人について、通説・判例は「意識主体説」といって「文書に表示された意識内容の主体」であるとします。
ところで、「A代理人B」と表示された文書の名義人は誰でしょうか?
代理人というのは、法定代理人と任意代理人がいますが、どちらも使者と異なり、本人から独立して行動し、独自に意思を表示するものとされています。したがって作成名義人は代理人であるBだと考えるのが自然だと思うのですが、いかがでしょうか?
判例は名義人について「責任主体説」を採らず意識主体説を採っているのに、「A代理人B」との表示につき名義人をAとして、Bが作成した場合に文書の有形偽造になるとしていて、おおいに疑問にに思っています。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
NO2です。
本人説=責任主体名義人説という意味でした。代理名義の冒用の枠内での話だと思っていました。質問者様は名義全般の定義の部分で責任主体説と意識主体説について言及されていたんですね。質問の趣旨が理解できました。意識主体説を採ると実際に意思を表示した代理人が名義人になるのが論理的であると考えるおられるようですね。しかし、意識主体説による名義人を「実際に意思を表示した者」ではなく、「当該文書から一般人が意識する意思や観念の主体」ととらえるならば本人を名義人とするのが一般常識に合致するのではないでしょうか。
No.2
- 回答日時:
はじめまして。
判例・通説は責任主体名義人説です。以下のフレイズをご参照下さい。「文書によって表示された意識内容にもとづく効果が、代表もしくは代理された本人に帰属する形式のものであるから、その名義人は、代表もしくは代理された本人である」(最決昭45・9・4)
この回答への補足
>>判例・通説は責任主体名義人説です
本当ですか?
手元の資料では名義人は、責任主体説が滝川で少数説、判例・大塚・大谷・前田などが意識主体説なんですが。一般論として意識主体だと言いつつ代理の問題になると責任主体というのはおかしいですよね?
http://park.geocities.jp/funotch/keiho/kakuron/s …
ここでも意識主体説が通説とされています。曽根説は責任主体説のようですが。
ご回答、ありがとうございました。
http://www.geocities.jp/okazackey/C10_1.htm
さっき発見したのですが、このサイトに私のような疑問について触れられています。
「この三つの説が何を物語っているかというと、論理的に考えると、代理人形式の文書の名義人は代理人であるということです。
代理人が自己の判断でその意思表示をするからです。ただその効果が代理権によって本人に帰属するに過ぎません。意思を表示した主体は本人ではなく代理人のはずです。」
No.1
- 回答日時:
こんにちは
質問文をお読みした限り
「A代理人B」と書かれた場合、誰を名義人とするかについて、
代理人説、一体説、本人説と3つあって、
それぞれの理由と、それに対する批判をすでにご存知であるものの
通説が一般の方の常識にあっているか疑問を持っている、
という理解でよろしいでしょうか?
個人的には妥当な考えと思います
というのも、例えば「A代理人B」と書かれた不動産の購入契約書があったとして、
それを第三者が見た場合に、信頼するものは、
「AがBを代理人として不動産を購入した」ということであり、これを保護する、
つまり本人に効果帰属するという信頼を保護するということであれば、
本人を名義人として考えるというのは、
極めて一般の方の常識に沿っていると思います
(参考文献 試験対策講座7 刑法各論 伊藤真著)
この回答への補足
>>つまり本人に効果帰属するという信頼を保護するということであれば、
だからその発想が「意識主体説」と矛盾しないかっていうことです。「責任主体説」のの発想だと思うのですが、いかがですか?
ご回答、ありがとうございます。
面白いサイトを発見しましたのでご参照下さい。
http://www.geocities.jp/okazackey/C10_1.htm
もっとも、「文書の名義人:文書から理解されるその意思(責任)の主体」とあるのですが、意思と責任はちがいます。責任主体説と意識主体説が対立しているという観点も抜けています。
ただし通説たる意識主体説を採る限り、最終的には「代理名義で文書が出された時に、その文書は代理人の意思を反映しているのか、本人の意思を反映しているのか」という問題に行きつくことになりそうです。民法の立場からすれば、代理人の意思を反映していると考えられます(特に、法定代理人の場合)。しかし世間的には本人の意思を反映していると考えるのでしょうかね?
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 日本語 <代名詞><指示詞>という誤り 4 2022/04/01 11:06
- 日本語 複合名詞(造語)について教えて欲しいです 2 2022/05/22 17:14
- 相続税・贈与税 110万円までの非課税枠の生前贈与について 厳しい記事が掲載されていました。こんなに厳しいの?。 7 2023/07/14 14:53
- 英語 「自動詞+前置詞」で第5文型をとる文の構造について 3 2023/01/04 10:22
- 哲学 哲学的ゾンビと物理主義について質問です。 4 2023/06/11 20:49
- 個人事業主・自営業・フリーランス 注文請書について。個人事業から法人化します。 現在まだ個人事業です。先日、取引先から注文書をいただき 4 2023/06/21 06:24
- 英語 仮主語の「to be+名詞」の和訳について 4 2022/05/07 14:49
- 哲学 日本語は 言語類型として あたかも始原のごとくである 3 2022/05/29 04:41
- 英語 関係形容詞"which"の感覚について 4 2022/12/05 11:46
- 哲学 美大に通っている者です。哲学の講義を履修しているのですが、先日の講義中に出された課題について分からな 4 2022/06/24 14:39
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
軽自動車の名義を無断で変えら...
-
名義貸しについて
-
車庫証明を取りたいが土地所有...
-
同棲解消時に盗まれた
-
公共料金の名義について
-
名義貸し料について教えてください
-
貸与と譲渡の違いについて
-
名義貸しで社会保険加入
-
町内共有・集中浄化槽跡地の有...
-
法人名義の土地(父の会社名義...
-
車の名義変更と譲渡証明書について
-
インドネシアでの家屋の所有に...
-
会社名義の車と自家用車につい...
-
約20年前に私の承諾を得ずに両...
-
不動産売買時に売主の公共利用...
-
等価交換のマンションの増床費...
-
不正薬剤師名義貸し
-
光熱費などの名義
-
自動車保険の名義変更&自動車...
-
父の遺産相続で通帳の入出金履...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
軽自動車の名義を無断で変えら...
-
車庫証明を取りたいが土地所有...
-
法人名義の土地(父の会社名義...
-
名義貸しについて
-
書類の作成者の名義を偽れば「...
-
私がローン組んで買った私名義...
-
車庫の名義について
-
名義貸し料について教えてください
-
資格の名義貸しについて
-
名義貸しで社会保険加入
-
ソープランドの営業権
-
生活保護について教えて頂きた...
-
不正薬剤師名義貸し
-
マンションの名義人しか世帯主...
-
名義貸しでアルバイト。 正規で...
-
勝手に資格免許が使用された場...
-
住宅手当について
-
中国人友人から日本現地法人の...
-
公共料金の名義について
-
会社と個人の共有名義で家屋を...
おすすめ情報