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自動車の排気ガス。全て自然界で分解されるのか?

私は自動車に乗っていて思うことがあります。特に、山間部の高速道路で、長いトンネルを運手中に思います。

「排気ガスは、自然界で全て分解されるのだろうか?」

エコカーであっても、排気ガスは同じです。ガソリン車とディーゼル車の違いはあるとしても、人間を含め自然にとって有害な物質を排出しています。

例えば、排出された真っ黒なススは、完全に自然界で分解されるのでしょうか。(削れたタイヤのゴムは、半永久的に残るのですよね?)


教えてください。お願いします。

A 回答 (3件)

自動車から排出される汚染質は硫黄酸化物(SOx),窒素酸化物(NOx),粒子状物質(PM),揮発性有機物(VOC)になります。



SOx,NOx,VOCは光化学反応の酸化過程を経て硫酸、硝酸、カルボン酸等に酸化され、アルカリ性物質(アンモニア等)と反応し塩となって、やがて沈着除去されます。(乾性及び湿性沈着)

ここで厄介なのがPMです。
具体的な成分は参考URLを見て頂くとして、質問者さんが問題視しておられるいわゆる「すす」はほぼ元素状の炭素ですので、大変安定な物質です。
酸化(燃焼)させるためには空気を供給しつつ炎で炙るもしくは、触媒を用いて数百度の温度下で酸化させる(ディーゼル自動車に装着されているDPFがこの役を担っています。)等しないと酸化しません。当然(ほぼ)元素ですのでこれ以上分解のしようがありません。

ですので、トンネル等に付着したすすは人為的な処置(すす払い)をしなければ、除去できません。

大気中に放出されたススは排出された高さ、その時点の大気安定度等にもよりますが、比較的速やかに地面・壁面(海面)等に沈着除去される場合もあれば、対流圏を漂って雲粒の核になる場合があります。そして最終的には、雲・雨に取り込まれ地面・海面等に沈着除去されます。

因みに、硫酸塩は大気中の滞留時間が1~数週間程度と長く、雲の核生成に寄与していると言われています。IPCCのAR4でもエアロゾル(硫酸塩やスス等の微小粒子)は温暖化に正負双方の影響を与えるとしております。

削れたタイヤのゴムはいわゆるゴム(炭化水素)とカーボンブラックで構成されておりますので、前者はやがて酸化・分解されますが、カーボンブラックはそのまま残るでしょうね。

今、日本の空気が綺麗なのは各種の公害対策が行われてきたからです。燃焼行為が在れば汚染物質は排出されますが、その量が数十年前と比べて飛躍的に少なくなったため、大気中の濃度が大幅に低減されたのです。これは、いわゆる無限希釈を考えて頂ければ理解しやすいかと思います。

参考URL:http://www.nies.go.jp/kanko/news/21/21-5/21-5-04 …
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この回答へのお礼

arist_watch さん、詳しいご回答をありがとうございます。また、参考URLにて、勉強させてもらいます。

 arist_watch さんが教えてくれたとおり、私が心配しているのは、排ガス中のススと、タイヤの削りカスについてです。

 そのどちらもが、自然界で分解されにくい、安定した物質なのですね。

 たとえば、土や、川、海に落ちたり流れたりしても、長期間分解されず残っていくのですね。

 私の田舎は谷の水をそのまま飲料水として利用していますが、近年、高速道路が建設される可能性があります。非常に心配しています。

お礼日時:2010/07/14 19:33

ん?


セッケンというのは界面活性剤なんですが……。
天然ゴムも合成ゴムも、ものが同じなら生分解性は同じです。

「天然は善で合成は悪」という誤ったものの見方に凝り固まってしまっては、
環境問題のかの字もかたることはできません。

自動車の排ガス(排気ガスでは頭痛が痛いですね)成分は
おおむね森林火災で生じるガスだと考えてかまいません。
比較的反応性の高いガスなのでやがては環境中で反応して無くなっていきます。
短期的には酸性雨などとして地表に影響をもたらすことがありますし、
光化学スモッグなどの原因にもなり、いい影響があるとは言えませんが。

排ガスの真っ黒なすすはろうそくを燃やして出るすすと考えてかまいません。
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この回答へのお礼

windwald さん、ご回答ありがとうございます。お返事が遅くなってすみませんでした。

 わたしも、天然と合成の善悪について、ステレオタイプにとらえてはいないつもりです。短い文章で誤解を与えてしまいました。

 自動車の排ガスに関しては、時間をかけて環境中で無くなって行くのですね。ただ、‘無くなって行く’という現象については、さまざまな考え方があるのだと思います。

 ススについては、ろうそくなどと同じなのですね。

ありがとうございます。

お礼日時:2010/07/14 19:28

分解されないと思う理由は何ですか?



化学的なハナシはわかりませんが
そもそも 燃料自体はもともと自然界に存在したものだし
自動車で燃焼させる行為も単なる酸化現象
酸化現象は元々自然現象だし・・。
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この回答へのお礼

Tip3000 さん、ありがとうございます。

 例えば、洗剤なら生分解性という言葉があります。石鹸なら生物によって分解されやすいが、界面活性剤はされにくい、というようなことです。

 また、ゴムに関しても天然ゴムと石油などから製造したゴムでは分解性が違います。プラスチックなども同じです。

 私も、化学的なことは詳しくはわかりませんが、長いトンネルの中で、天井や壁面が黒く汚れているのを見て、一体これは今後どうなるのだろうか、と心配になったのです。

お礼日時:2010/07/11 17:07

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