ショボ短歌会

素粒子の波動性と粒子性について

基本的に以下の考え方で合ってますか?
  間違いを(表現を含めて)指摘していただけると幸いです。
  
  例として「電子雲」ですが。

  電子はある時間内に存在位置の確率の波として原子核の周囲に
 雲のように広がって存在するといわれています。

  この意味するところは、

 (1)個々の電子は一個の粒子だがその位置は時々刻々と変化する。
  変化は高速なので、ある一定時間内では雲のように見える。

 (2)その位置の変化をグラフにプロットすると最終的に波の分布として
  現れるが、不連続で決まった時刻Tにどこに現れるかは解らない。
  それは確率に従う。 

  基本的にはこういうことですよね?

 仮にその波が正弦波であったとして、この波の進行と時間の関係をグ
 ラフにすると波の振幅ポイントが時刻とともにバラバラである。
 (確率分布する) 

 この順序をあとから組みなおせば、正弦波であったことが解る。

 ということですね? 

 これって何かに似ているな~と思って考えたんですが、
 IPなどのパケット通信のやりかたに似ていませんか?

  例えばPCのディスプレーの画像を1画面表示するのになにも左上から
 順番に走査してドットを表示してゆく必要はなく、ランダム(中央付近だっ
 たり、その少し右上だったり)にドットを表示してゆき単位時間内に1画面が
 完成すれば、フレームレートが高いと人間には左上から走査した画像と
 区別がつきません。(遅ければその違いは歴然と解ります)

 各ドットは送られた色情報(明度、輝度、彩度)さえ歪まなければば送信
 した画像が再生されます。(静止画も動画も同じです。) 

  一方、波動(波)であるということと、周期性(波のような性質)をもつと
 いうことは同義ではない気がするのですが...

  例えば円盤の回転運動ですが、円周の一点の位置と時間の関係は
  グラフに描くと波として描けます。 でもそれは描けるだけで実際に波
  打っているわけではありませんよね。 位置の周期性はあってもバイ
  ブレーションは感じません。(回転運動を別の何かの往復運動に変換
  はできますが、別の何かが必要です。)

  これが時計回りと反時計回りの往復運動なら明らかに波動(波)ですよ
  ね。
  高速なら相当なバイブレーションを感じるはずです。(質量やエネルギー
  によりますが。)

  この往復運動の円周の1点の位置を同様にグラフに書くと回転と同じに
  なってしまいます。

  この場合、回転運動には周期性はあるが波動(波)ではない。
  ということになりませんか? 


そこで、
 
  素粒子の場合は位置情報の周期性は予めもっている。
  (位置的振幅と振動数がグラフにプロットできるので波の性質がある
  ように見える。)

  ただその順序は確率に従いバラバラでパケット通信のようになってい
  る。(各位置の時刻指定がない)
  しかも一旦位置が決まると次の位置は

  (1)位置の波の周期が1サイクルするまで同じ位置には絶対これない。
  又は(2)1周期内に同じ位置にこれても、その確率が極めて低いので
  無視できる。
  
  (1)(2)はどちらが正しいのか知識がありません。 ご教授下さい。
 
  素粒子になぜそのような性質があるのかと問われてもわからないし 
  観測事実なのですね。
  (確率に従うならば次の瞬間にはすぐ隣に来ることもあるはずなの
  で球面内の乱反射運動などではないですよね?)

  考え違いでしょうか?

  そうなると空間伝播する光は一種のパケット通信網ですね?

  (もしかすると、この世は本当は素粒子によるデジタル方式で近似的
  にアナログに見えるだけなのでしょうか? こては余談です。 ふとそ
  う思っただけです。)

A 回答 (4件)

ANo1のコメントについて



>(観測データ)を並べると軌道に見えるということでもないのですか?

ANo.3の方も書いていますが、測定をすると状態が変わってしまうので、たとえば、

(A) 10秒後に測定し、引き続き15秒後にも測定する
(B) 10秒後には測定せず、15秒後だけ測定する

では測定が系に影響を与えるため結果が変わってしまいます。
このため個々の粒子を時々刻々追っていっても、そうしてえられた軌跡は、
擾乱を受けずに運動している場合の粒子の軌道(仮に軌道があるとしても)とは全く異なるものになってしまいます。


>とすると電子の「XX軌道」ってどういう概念なのでしょうか?

この軌道と言う名前は、電子が原子核のまわりを回っていると思われた時代の名残といっていいと思います。ここでいう「軌道」とは、エネルギーや角運動量などで指定される電子の状態のことです。


それから、量子力学では確かに状態を確率の波(波動関数)で記述します。しかし、これは本質的に複素数の波で、現実世界に実在するものであるのか、計算の便宜上の存在でしかなく実在はしないものなのか、という点についても結論は出ていません。

わかっていることは、『この複素数の波(波動関数)の絶対値の二乗を確率(密度)として取り扱う(確率解釈)と現実に起きている現象をいまのところうまく説明できている』、ということだけです。
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この回答へのお礼

重ねてのご回答有り難うございました。

これでやっと納得できました。
測定する度に結果が異なるのでは、何が本当
なのか判定のしようが無いですね。

実に頷けます。

(確率なら毎秒観測し、1億年観測しつづければ
傾向がつかめそうということでもないのかな~?
冗談です。)

波と粒子の二重性についても、
ある時男性である時女性の人に「あなたは本当
はどちらなの?」ときくと「見方次第でどちらかで
す」と答えられているようなものですね。

これではらちがあきません。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/08/03 20:16

考え方が間違っています。


素粒子は粒子でもありませんし波でもありません。
素粒子を検出しようとすると素粒子に重大な影響を及ぼすことになり、それ以前がどういう状態なのかは知る手段がなくなります。
ただ、粒子として検出しようとすると粒子の性質で現れ、波動として検出しようとすると波の性質が現れると言うことです。
これらを法則としてまとめたものが素粒子論と言う事です。
今もって素粒子がどんな物か統一できる理論は完成していません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

>素粒子は粒子でもありませんし波でもありません。

私も持てる時間の範囲で様々な文献を拝見した限り
「素粒子は粒子である」とか「波である」といった結論
じみた表現は見たことがありません。

粒子のようにも波のようにも「ふるまう」ということかと
思いました。

しかし、それらの文献には「電子は確率の雲として存
在する」というような「表現」で書かれているものが多く
あります。(言葉なので数式のような厳密さを望めない
のも理解できますが難解な数式では私のような者には
更に理解が難しいです。)

一方で昔は「電子は原子核の周りを惑星のように回っ
ている」と教わりました。

 その差は歴然で、何とか正しいイメージをつかみた
いと考えて自分なりに「こういうことかな?」と考え質問
させていただき、専門家の皆様の多くが「それは違う、
こうだ」とご回答いたければ素直に考え直すことが出来
ます。

試行錯誤とはそのような繰り返しのことと思います。  

 とはいえ、専門家の方でさえ「今のところはっきりとは
解っていない」と仰る以上、それを受け入れるしか無い
とも思います。 

でも専門家の方々の「決して諦めたわけではない」とい
うチャレンジ精神には敬服するばかりです。
心からエールを送りたい。

まして、このような研究を事業仕分けの対象にするなど
愚の骨頂と思います。

有難うございました。

   

お礼日時:2010/08/03 14:05

#1のお答えが「コペンハーゲン解釈」と言われる「多数派」の考え方です。


私も多数派に属しています。
電子も他の素粒子もさらにマクロな物質も「確率と同じ」数学的表現で記述されますが、それは確率ではないと考えます。
リチャード・ファインマン先生に言わせると「考えるだけ無駄」だそうです。
20世紀でアインシュタインと並ぶ天才のファインマン先生が「投げ出す」のですから、「普通の人」は考えても無駄だと私は思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

素粒子というのは私たち凡人が考える範疇を遥かに
超えた掴みどころのない代物のようですね。
(自分自身でさえ持っているのに)

「考えるだけ無駄」...ですか...

それでは身も蓋も無いという思いは否めませんが..

専門家の皆様には何とかして謎を解き明かして欲しい
と切望します。 歴史的にはその時代時代の天才たち
がその時代の技術的限界に挑戦してきた結果の結実
が現代の姿であろうと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/08/03 13:26

(1)(2)ともに、おそらく違っています。



現在量子力学が言えることは位置を決める測定した場合に
ある確率で現れるということだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。
なので、観測と観測の間に電子がどのような軌道を動くのか、あるいは、
どのような状態でいるのかは知りようがありません。
わからない事には言及しない、というのが今の量子力学の立場です。
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この回答へのお礼

ご回答 ありがとうございました。

>観測と観測の間に電子がどのような軌道を動くのか、あるいは、
>どのような状態でいるのかは知りようがありません。

観測と観測の間の動きは不明でもある確率で現れた結果の履歴
(観測データ)を並べると軌道に見えるということでもないのですか?
またそのデータに何らかの周期性があるという感じでもないのですか?

とすると電子の「XX軌道」ってどういう概念なのでしょうか?

>わからない事には言及しない

理解はできますが...わかる範囲でしか発展が期待できないよう
な空しさも感じますね。

人間の力で金はつくれない(不可能)。だから掘るしかないが加工
は可能だという感じに近いですか?

ありがとうございました。

 

お礼日時:2010/08/03 13:03

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