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中国の経済システム、金融システムについてなのですが、現在、中国は不胎化政策(人民元を為替市場で制御、コントロールすること??)をしていて、人民元がなかなか完全に為替レートとしては変動しているわけではないようですが、中国はどのくらいこの政策を続けられると思いますか??

そうすることによって、中国は国内の人民元の量が増やせるために、国内の景気刺激対策にはもってこいなのかもしれませんが、日本もアメリカも圧力をかけて辞めさせようとしている、という記事をよく新聞や雑誌、ニュース等で見ます。

人民元はこの後、どうなるのでしょうか??

A 回答 (4件)

> 中国はどのくらいこの政策を続けられると思いますか


 外的要因と内的要因の兼ね合いで遅かれ早かれ継続は難しくなります。

 外的要因としては不当に人民元が安い(購買力平価で見ると1ドル2元程度なのに対し現在は1ドル6.6元ほど)ので切り上げろというアメリカなど諸外国の圧力がどこまで増すか。おおむね圧力が強ければ政策の終了は早まります。まあなかなか中国は言うことを聞かないと思いますが。
 ただ自国通貨が不当に安いということは輸出に大いに有利になります。これは他の国にも言えることで、アメリカなどはあからさまにドル安の誘導をしてくるはずです。結果的に元高はさけられないです。

 本命は内的要因でして為替レートを固定するため元売りドル買いを続けますが、このドルが積み上がっていくのにどこまで耐えられるか。この積み上がったドルを外貨準備高といいますが通常米国債で保有されています。将来、元高がすすむとすると国債償還時に大量の為替差損が発生します。これを中国自身がよしとするかといえばよしとしないでしょう。現在の政策を諦め、他の政策(ユーロや金などでの運用)に移行を模索しています。しかし米国債を売却すれば国債価値が下がってしまい損が発生するというジレンマがあり、外貨準備高を削減するのはなかなか進まないと思います。

> 国内の景気刺激対策にはもってこいなのかもしれませんが
 景気刺激に効果があるかどうかはかなり疑問があります。確かに輸出企業にはメリットが大きいのですが、内需としては都市部の人が裕福になっただけと、影響が限定的なのが実際のところではと思います。そして内需が弱い以上、為替レートを固定し輸出を喚起しないと成長率を維持できないという連鎖になっているのですが。

 そのような感じでしばらく人民元はじりじり切り上がっていくと思います。しかしドル買いするために元売りをしているので元を相当量発行しています(財政問題になっていないので発行しているはず)。ということは過剰供給などで通貨の信用がどこかある一点で(それが為替レート実質固定化の終了かどうかはわかりません)失われてしまい暴落してしまいやしないかと思います。
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この回答へのお礼

なるほど!!!でもアメリカも現在、中国から多くの輸入をしていて、それが非常に安い為にそんなに圧力をかけられないとか…??オバマさんは国がみんな仲良く、というのがモットーなようなのでなかなか圧力のかけ方が下手だ、という話も耳にします。アメリカも中国は少し安定しない国なので、そのような国に国債を大量に持っていられては困りますが売りに出すのも確かに、価値が下がってしまいますね。難しい問題です。もっとお話聞きたいくらいです。お時間があったらぜひ、また書き込んで下さい。すっごく勉強になりました。現在、大学のクラスの一部でこのような討論があったのですがなんだかみんな分からなくて。。。教授は、telesiennaさんのように、外貨準備金等を持ち出して国のバランスシートを書いて解説していたのですがいまいち誰も分かっていず…telesiennaさんのお話すごく面白いです。国債価値と外貨準備金などはすごく深い関係があるように思われますが、そうなのでしょうか?ちょっと長くなってしまいましたが、とても知識豊富な方で勉強になると思ったので、いっぱい書いてしまいました!!すごいです!!ありがとうございました!!

お礼日時:2010/11/26 11:16

こんにちは!


<人民元はこの後,どうなるのでしょうか??

中国の株式を香港市場で購入して長期投資している者です。

むつかしく考えなくてもすぐ分かります。
中国は米国国債を極めて大量に購入しているので,その米国国債の利率の範囲内の人民元安にしないと,困ります。そうしないと,米国国債を購入した意味がありません。

国内産業を守るとか,そういうこと以前の問題です。ただ,それだけです。
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この回答へのお礼

投資にはとても興味があったので、投資の視点からのお答えはとても勉強になりました。有り難うございました。

お礼日時:2010/11/26 11:00

いつまで人民元安が続くかといえば、本当に人民元安になるまで続くと見たほうがよいでしょう。

言ってみれば中国の急速すぎる少子高齢化問題が表面化し、実態として中国経済が弱くなるまで人民元安は続けられると思っておいたほうがよいでしょう(ただし資源インフレなどが起こった場合はべつでしょうが)。

雇用問題との兼ね合いから中国は人民元安を維持しないと国が維持できないような状態です。なので中国はあらゆる手段で人民元安という状態を守ってくるでしょう。
元の多少の切り上げはあるでしょうが、基本的には今後も人民元安は続けられるという前提で日本は政策立案をする必要があるでしょう。
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この回答へのお礼

なるほどー。。。なんだか色々な要素が加わってきて難しいですね。中国もやはり少子高齢化なのですね。一人っ子政策のせいですかね。でも、富裕層はかなり経済力を持ってきていて、その富裕層が現在中国を引っ張っていますね。貧富の差が激しい為に、貧困層にも経済発展が広がらないから、ということなのでしょうか。貧困層を中心に考えるとまだまだ国としてやっていけない状態で人民元安を維持しなくてはいけませんが、富裕層を考えるともう人民元安を切り上げた方が良いような気がしますね。。。どうなるんですかね。。。

お礼日時:2010/11/26 11:05

人民元はこの後どんどん下がるでしょう。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。なんでそう思われるんですか??どんな要素を見てそう思われますか??とても興味があります。

現在は横ばい状態ですが、あとどのくらいで下がると思われますか!?

補足日時:2010/11/24 11:08
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