
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
再度こんにちは。
補足を読んで、何となくご質問の意図がわかったような気がします。傾きについては、分析精度と密接に関係する重要なものです。
直線性の議論だけでは不十分であり、再現性の確認が必要不可欠です。例えば同一のサンプルを複数回測定した際の誤差が大きい、RSD%が大きい場合には、ごく狭い範囲で検量線のR値が小さくても信頼できません。具体的には、RSD%が10%を超えるような場合、49.8、49.9、50.0、50.1、50.2%の標品を使って作成した検量線(たとえR値が1.00000だとしても)を用いて50.0%付近の定量をしようとしても無理なのです。逆に再現性のRSD%が0.1%以下である場合には、45.0、47.5、50.0、52.5、55.0%の標品を用いて作成した検量線を用いて50.0%付近の定量をするのは可能です。
分析の現場では、まず再現性があることを確認したうえで直線性の有無の議論に移ります。裏を返せば再現性のチェックなしにいきなり検量線を作って直線だといっても全く無意味です。
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
>ベストな傾きの範囲はあるのですか?
結論から言うと、必要に応じてその都度定めてください。
おそらく定量分析かと思いますので、それを前提にお答えいたします。
その分析法を用いて定量する範囲を必要十分にカバーする範囲の直線性が保たれていれば問題ありません。そして、直線性の精度を最大限に活用するためには、不必要に広い範囲の検量を作成せず、必要な範囲だけをカバーする検量線を作成するが重要です。例えば、私が知っている一昔前の日本薬局方では、その分析方法で定量下限と規定した数値の80%から定量上限と規定した数値の120%をカバーする範囲で検量線を作成するのが基本です、USPの場合にはもう少し広かった(50-150%)かもしれません。局法に沿うことが重要な分析であれば、必ず現行の薬局方を確認して範囲設定をしてください。
つまり、定量範囲が狭い分析、例えば製品分析などでスペックが98.0%から102.0%の場合、78%から123%をカバーする検量線を作成すれば良いのです。具体的には、78%、90%、98%、102%、110%、123%という6種類の標準溶液を用いて検量線を作成すれば良いのです。
一方、工程内分析などで多様な濃度の溶液をラフに定量するような場合には、例えば40%から60%程度の溶液を分析する場合には、32-72%をカバーする範囲で検量線を作成すればOKです。
ISOなどのために分析法の標準書をご自分で作成する機会も出てくるかと思いますが、ポイントは「必要十分に、厳しすぎず甘すぎず範囲設定する」ことです。
この回答への補足
ご回答ありがとうがざいます。
「直線性が保たれる濃度範囲」という意味ではなくて
ある濃度範囲で直線性が保たれたとしても、その時の傾き(角度)も考慮すべきか?
又は、特にこだわる必要はないのか?
という意味で質問しました。
まぎらわしい質問で申し上げません。
また、直線性についても丁寧なご回答大変たすかります。
再度、ご回答いただけたら幸いです。
よろしくお願いします。
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