なんだかわかりにくいタイトルだなあと反省です。
先日、一年生の息子の宿題を見ていたら気づいたことですので、
まだ、自分でもちゃんと疑問が疑問として確立していない状態です。
息子は「男」の字を習って、意気揚々と練習中^^
「おとこって、田に力、だよねー」
「田んぼを耕すのは力が要る仕事で、男の人の仕事だったからだってね」
「うーーん、先生も言ってたよーー」と世代代々繰り返されて来た一年生の親子のやり取りかと思います。
表意文字である漢字は、つくりが単純な字ほど早くに成立したと思われます。
ヘンとつくりに分かれて構成されているような「組み合わせて出来る字」は、
当然それぞれの構成字の成立後に出来た事は容易に想像出来ます。
さて、男に対して「女」の字。
これは組み合わせて出来る字ではないような。。。
加えて「子」の方も単体の字です。
こう見ると「男」の字よりも「女」や「子」の字は早くに成立したと考えられるかな、と思いました。
そこから、私の飛躍しがちな思考回路で跳んでみました。
聞いて頂けますでしょうか。。。
人間は原始、人間にその認識は「種類」としてか?「役目」としてか?は不明ですが、
複数の区別が出来ると気づいたようです。
そして、その区別として「男」は「女」よりも遅くに認識された。
もっと言えば、「女」や「子」が認識されても、「男」という区別認識はまだ為されなかった。
「女」や「子」は、生殖の段階で気づいた区別認識だと想像します(勝手に)。
しかし、現在「女」に対する対として当たり前に出てくる「男」の認識は、
生殖と言う動物?野生?的な場面よりももっと時代を下って、
「労働」が認識された後に確立した区別認識かと推測しました(勝手に)。
これがもしももしも、、、です、
「おとこ」の字が、単純な古くに成立したと一目瞭然な字であったなら、
あまり疑問にならなかったと思うのですが、
これではあまりにも「女・子の字の成立時期」と「男の字の成立時期」の隔たりが見えてしまって気になってしまいました。
原始の人類は、女と子は認識したけれど、男の認識はしなかったのでしょうか。
それは何故でしょうか?
「男」とは、労働にともなってしか浮き彫りにならない存在だったのでしょうか?
それとも、認識する主体が主に男性だった為、自らの認識が遅れたのでしょうか?
素人の思いついた勝手な根拠ですので、言語学?的には噴飯ものかもしれません。
その点の間違いもありましたがご指摘お願いします。
書きながら思いついた事が、
「女ー子ー男」のまとめ方もあれば
「母ー子ー父」のまとめ方もあるなあ、と言う事です。
「女ー男」と異なり、「父」も「母」も単体で成立した字かと判断しました(違うかも?汗)。
「女・男」の字よりも早く「母・父」の字が成立していたならば、
それはそれで色々とその認識への道筋を想像できる気が致します。
こちらについても、何かご存知の方いらっしゃいましたらご教示頂けたらと思います。
よろしくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
>原始の人類は、女と子は認識したけれど、男の認識はしなかったのでしょうか。
いきなり否定的なことを書いて申し訳ないのですが、貴方の問題設定の仕方に重要な認識の欠落が有るようですので、その後の論理を幾ら精密、あるいは巧妙にしても、説得力のある結論を導くことは出来ないと思えます。
あらゆる民族を見てもお判りのように、人間は文字を創出するよりも桁違いに古い時代から、言葉を創出しておりました。例えば、日本語でも、ヒコとヒメとか、オとメという音でそれぞれ、男と女を表していたようです。一般に音節の短い言葉ほど古い時代から在ったようです。例えば、日本語で体の部分を表す言葉、メ、ハ、ハナ、クチ、ミミ、カオ、テ、アシなどは一般に音節が短いですね。だから、この言葉はそれこそ文字も一切知らない縄文時代より遥か以前の旧石器時代から、日本人は使っていた可能性があります。
日本民俗学の巨匠柳田國男が、日本語の変遷を調べて居りますが、古い程、音節が短く、そして例えば立った一音節の言葉などのようにそれが余りにも短すぎると、時代が経つに従って、それが相手に通じているかどうかが不安になり、その言葉に余分な音を付けるように成って来た。その例として餌を表すエについて詳しく論じていたことを私は覚えています。いまでは、それをエとは言わず、何故エサと呼ぶようになったかの分析です。私には具体的にどの言葉だったか良く覚えて居りませんが、柳田はいろいろな日本語の古代語に関してその変遷を分析して居りました。柳田は、ほかにもアニ、アネ、オバ、オジなどの言葉がどう言う具合にそこまで進化して来たかも論じていました。
言葉には、その言葉そのものは時代を経た結果既に使われなくなってしまった物でも、組み合わせ言葉の一部の中に、その古代語がそのまま残されていることもある。例えば、燕のことをツバクロ、ツバクラと言い、雀のことを地方の方言ではイタクロやイタクラと言い、他にはシジュウカラ、ヤマガラなどのに言葉を並べて行くと、古代の日本語では、小鳥のことをクラとかクロと呼んでいたらしいことが解って来る。また、ツバメもスズメも小鳥に対して何故メが付くのか。こんな事からも、現在では既に意味の分からなくなってしまった昔のメの意味が解って来る可能性もある。また、現在は固有名詞の「奈良」や動詞の「均す」の一部としてしか残っていないナラが古代では平を意味しており、だからなぜ奈良が平城京ととも呼ばれていたかが、言葉の音の比較で解るようになる。
このように、言葉による概念の発生を論じるには、文字ではなくて、音が本質的になるようです。ですから、人類が男と女の概念的区別の認識の起源を論じるのに文字を引き出すのは、余りにも見当違いだと思います。文字を分析するのではなくて、それよりも、なぜ日本人はそれをオトコ呼び、それをオンナと言う音で呼ぶ大和言葉を使うようになって来たのか、それ以前にはどう言う音でそれを呼んでいたのかなどを、日本民俗学者達がやって来たように、現在残っている方言や、固有名詞や、大和言葉の熟語など組み合わせ語の中から見付け出して来る上の例のような接近の仕方の方が、その概念の成立を探る上で的を射ているのではないでしょうか。
ちょとつ様、最近よくお世話になります。
大事な点を突いて頂き、本当にありがとうございます。
>貴方の問題設定の仕方に重要な認識の欠落が有る
はい。赤っ恥もんの認識欠落です。(笑
「言葉の成立」と「文字の成立」は、まったく違う問題であり、その時代も異なりますもんね。
やれやれ。。。
もう一度、初めから、とまでは行かないまでも、かなり練り直さねばならない課題となりました。
もっと悩んでから質問にすれば、自分でも気づけてPCの前で赤面せずに済んだかもしれません。
息子の宿題で思いつき、息子相手に「どう思う?どうどう?」と相談し、
もちろん息子は「そうかーーそうかもしれないねーー」と的を射ず。
数日後に思い出して、夫に振ったのですが、、、、
もちろんの事、論点については面白い話し合いになりましたが、
大局的な論拠などについては及ばずでした。
素人の私が思いつく問題なのですから、すでにその分野の専門家の研究はあるものと思いますが、
どのように探すものか悩みます。
体力が落ちていると、何かと悩みや自力解決をズルク回避しようとしがちです。
「おとこ」を意味する語句に「をのこ」もありますね。
「を」の「こ」でしょうか。
でも「をんな」は「をみな」では老婆ですし、おんなは「をんな」が最小単位でしょうか。
調べてみなければなりませんね。
まっすぐにご指摘頂けて感謝申し上げます^^
No.3
- 回答日時:
宮城谷昌光の「沈黙の王」という短編小説に、漢字(の元になる文字)が作られた経緯や、その時の人の心情が細かく描写されています。
分類としてはフィクションかもしれませんが、史実を基にしての思想哲学的な半フィクションである、と言えます。参考になるかもしれません。古代中国の「沈黙の王」が、「象(かたち)を森羅万象から描き(ひき)出せ」と命じたくだりが印象的です。
仮に「遅れて誕生した」としても、その時間差は微々たるものではないでしょうか。
Nucleus様、ご回答ありがとうございます。
先の回答者様お二方のご指摘どおり、見事なまでに論拠の欠陥があります。
私はPCの画面を前に、見事に赤面してしまいました。(苦笑
>仮に「遅れて誕生した」としても、その時間差は微々たるものではないでしょうか。
文字の創出が数日や数年の単位で成された事とは私には思えません。
仮にそうであっても、創出順の違いはそのまま「言葉そのものの重要度」に直結する問題かと思われます。
古代の人間の生活の厳しさを思えば、
微々たる時間差も大きな差であり、問題であり、
問題意識の差であったと私は推測してしまいます。
論拠の欠陥と、課題の焦点を見直して出直します。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
yukkinn66さん、おひさしぶりです。
すでに猪突さんご指摘のように、言葉の誕生と人類の誕生とはほぼ時を同じくするとすれば、人類が最初に文字を使い始めてからは、せいぜい数千年ほどしか経っていませんから、音声言語と文字(書記)言語とは別次元の問題として扱った方が無難かもしれませんね。
その上で、文字言語の成立事情については、たとえば「男」と「女」の文字成立事情には、確かにご指摘のような興味深い問題が窺知されそうな気がしましたので、私なりにちょっと考えてみました。
>「男」は「女」よりも遅くに認識された。
>もっと言えば、「女」や「子」が認識されても、「男」という区別認識はまだ為されなかった。
おっしゃる通り、「男」が「女」のような象形文字ではなく、会意文字である以上、「男」という漢字が「女」という漢字よりも遅れて誕生したと考えるしかないでしょうね。
とすれば、女と男が対概念であるにもかかわらず、「男」という文字の方が「女」という文字に遅れて生み出されたのはなぜか? という疑問が出てくるのは当然かと思います。
>「男」とは、労働にともなってしか浮き彫りにならない存在だったのでしょうか?
>それとも、認識する主体が主に男性だった為、自らの認識が遅れたのでしょうか?
私は後者の方だと思います。
文字にしろ、その原型である絵画にしろ、これで何かを表現するというのは、もともと連続的で混沌とした世界を分節化し、視覚的、静止的な対象たらしめることですよね。
何のために?――未知の世界を攻略、支配、所有、征服せんとしてですよね。
思うに、男たちの興味・関心は、外界の無限の未知や謎のうちでも、実生活面でより切実な、より必要性の高いモノ・コトから順番に文字化していったということではないでしょうか。
男にとってと言うか、より正確に言えば、厳しい生存環境の中で生き残っていこうとする人間にとって、最も大切なモノ・コトが「認識の主体」だったなんてことは想像の余地すらないですからね。
>「女・男」の字よりも早く「母・父」の字が成立していたならば、それはそれで色々とその認識への道筋を想像できる気が致します。
う~ん、「女・男」と「母・父」のどちらが早く成立したかを問うても、あまり意味があるようには思えませんが。
それよりは、「女」・「母・「子」がいずれもきわめて具象的な象形文字であるという事実がわれわれに語ってくれているのは、文字誕生期の人間が、これらの文字が指示する対象や概念を「男」や「父」なんかよりもはるかに重要視していたということではないでしょうか。
それに較べると、「田+力=男」とか、「斧+手=父」とかという会意文字は、実生活にとって必要不可欠な象形文字の発明が一段落した後、こういう象形文字で世界を対象化することで加速度的に発達した抽象的思考、概念的思考が編み出した文字でしかないような気がします。
かどわき様、お世話になります。
すっかり欠陥質疑であることが判明しましたのに、
丁寧に私の拙い意図を読み取ってくださりありがとうございます。
「文字成立」についてはおっしゃるとおりかと思います。
特に、
>何のために?――未知の世界を攻略、支配、所有、征服せんとして
見事な言い表しです、そのとおりだと思います。
そして、その意図において、その主体は男性であると言い切れるかと思います。
そして、なぜ「文字が人間に必要とされたのか?」と問い直しても、
時既に政治的な意図が発生する時代であったろうと推測されることから、
人類の文化は既に男性の支配下にあった時代に文字は成立したと考えて間違いないと思われます。
質問文に
>人間は原始、人間にその認識は「種類」としてか?「役目」としてか?は不明ですが、
>複数の区別が出来ると気づいたようです。
と書きました。
私が真に問いたいのは「ことばの成立」の方ですね。
「文字の成立(と時期)」は二の次です。
上野千鶴子さんの「生き延びるための思想」にあった一文が頭にこびりついているのです。
「子どもに限らず、「弱者」に寄り添う役目の性として、女性は古来から役目を果たしてきた」
というような文でした。
何故「弱者に寄り添う性」として、わざわざ女性が選ばれたのかな?
妊娠出産育児の流れで動けない時期があるから、そのついでといっては何だけれど、
ついでに老人や障害者に寄り添う役目を負ったのかしら?
確かに効率的かも知れません。
そして、「生死に関わる」という意味で、男性に狩り以外で命の危険は無いとしたら、
それこそが「両性の平等」と位置づけられたのかもしれない。
ちょっと最近いろんなごたごたに、まさに自分の人生を
>攻略、支配、所有、征服せんと
小突き回されている気分でおりますので、論理にかける願望として
原始の女性の選択権復権を望んでしまいました。
でも、現状如何に女性に一見不公平な制度が出来上っていようとも、
実は実は、、それを原始に「作らせた」のは女性なのでしょうねえ。。。
男性がそのような社会制度を作るように仕向けたのは、おそらく女性です。。。
そうしないと、いかにつわものの女性であっても、
妊娠出産育児期を無事に生き延びる事など不可能であったでしょう。
私は時に、全身全霊で夫を憎むのですが、
私にとって夫は、私が憎む世の中すべて、であったりします。
そして、きっと私が憎む私のすべて、であったりします。
そういう意味も含めて「人間の最小単位=性的関係下の一組の男女」というのは正しいと思えます。
世界を公平?に認識する為には両性の認識のせめぎ合いと融合が必要なのです。
まとまり無く長くなりました。
練り直して出直します。
その際はまた、よろしくお願いします。
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