
「底ひ」という言葉があり、
発音するときは「ソコイ」と言う人と、「ソコヒ」と言う人がいます。
旧かなかつ古語だとおもうので、「ソコイ」のような気もしますが、辞書や古語辞典に「ソコヒ」と書いてありました。
こんなことがありました。
句会で句を読みあげるときこの「底ひ」を「~ソコヒ~」と発音したら、
野次が飛んできて「ソコイっていうんだよ!」
と、言われました。
しかしこの野次を飛ばした人は、「春愁(しゅんしゅう)」を「しゅんじゅう」と読み間違える人です。
知識に穴があり、信用できません。
しかもまた、いい加減な見た目のおばさまが「そうだよ!! 『イ』って読むんだよ!」
と、合いの手を入れるかのように言ってきました。
このおばさまも読み間違えの多い人です。
また、上記のおじさまとおばさまに注意されたことから、ためしに他結社の句会で「ソコイ」と読んだら、「ソコヒって読むんですよ」と諭されました。
みんな言うことが違うのです・・・。
「ソコヒ」「ソコイ」発音はどちらが正しいでしょうか?
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
#3です。
国語辞典の扱いを御覧ください。
『大辞林』
>そこい[―ひ] 【底▽方】
きわまる所。はて。きわみ。限り。
天地の―の裏に我(あ)がごとく君に恋ふらむ〔出典: 万葉 3750〕
→(句)底方(そこい)も知らず
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%9D%E3%81 …
>底方(そこい)も知らず
はてもなく深い。限りがない。
棹させど―ぬわたつみの深き心を君にみるかな〔出典: 土左〕
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0ss/111470000010/
『大辞泉』
>そこ‐い〔‐ひ〕【底▽方】
行きついてきわまる所。限り。奥底。はて。
「濃き藍いろの目には、―知らぬ憂ありて」〈鴎外・うたかたの記〉
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%9D%E3%81 …
これらの辞書が見出しの表記を「そこひ」ではなく「そこい」としていることの意味をお考えください。
もとをただせば、歴史的仮名遣いでは「そこひ」ですが、たとえ古典であっても、現代では「ソコイ」と読むから、
そこい[―ひ]
とするわけです。
俳句や短歌だけは別だと主張する方の御意見は、それとして承っておくということでよいと思います。
回答ありがとうございます。
自分の手持ちの広辞苑と三省堂国語辞典には、「底ひ」としか載っておらず、
>そこ‐い〔‐ひ〕【底▽方】
とはなかったので、てっきり「ソコヒ」としか読まないものと思っていました。
なぜか手持ちの古語辞典も同じでした。
辞書もいろいろ持っておかなくてはと思いました。
『大辞林』や『大辞泉』も手に入れたいと思います。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
白内障、緑内障の場合は、現代でも「ソコヒ」と言います。
「底ひ無き…」「底ひも知らぬ…」といった雅語の場合は「ソコイ」が普通です。
「ソコヒ」と読んでいけない道理はありませんが、「なぞへ」を「ナゾエ」ではなく「ナゾヘ」と読むのと同断です。
>「ソコヒって読むんですよ」と諭されました。
その人に言うときはその通りにしておけばいいでしょう。
No.2
- 回答日時:
僕は何とも思わず「ソコヒ」と発音してきたので、ご質問を見て、慌てて下記を見ました。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/130456/m0u/ …
「ソコヒ」の項には「底翳」「内障」の漢字があり、「眼球内に障害があって物の見えなくなる病気。ひとみの色によって、白そこひ(白内障)・青そこひ(緑内障)・黒そこひ(黒内障)とよばれる。内障眼。→上翳(うわひ)」とあります。
「ヒ」の項には「目翳」の漢字があり「眼球にくもりを生じて目が見えなくなる病気。そこひ・うわひなど。〈和名抄〉」とあります。
『日本国語大辞典』では「ソコイ」に底方、底意、の二語はありますが目に関するものはありません。
「ソコヒ」では、「眼球内の疾病。黒内障、白内障、緑内障などの総称」→上翳(うわひ)」とあります。文明本節用集が出ています。
文明本節用集は1474年、実隆公記(長享三年)にも出ていますが1479年です。
http://www.weblio.jp/content/%E3%83%8F%E8%A1%8C% …
上記にあるように語中語尾のヒがイになる「カ行転呼音」平安(一部にはもう上代から)あり鎌倉時代に一般化した音韻変化の一部です。
「ソコヒ」の語彙は、ハ行転呼音に影響された「底方」「底意」のあと「ソコ」+「ヒ」として、すなわち「語中」という意識無しに比較的新しく創られたため、語中に「ヒ」があるように見えるのではないかと思います。
僕は「ソコヒ」が正しいと思います。
回答ありがとうございます。
わたしも昔から「ソコヒ」と思っていました。
ちなみに手持ちの広辞苑には「底ひ」とあり、意味しか載っておらず、
「底い」とはなかったので、「ソコヒ」としか読まないとばかり思っていました。
わたしも「底」+「ひ」なのだとおもっていました。
>「ソコヒ」の語彙は、ハ行転呼音に影響された「底方」「底意」のあと「ソコ」+「ヒ」として、すなわち「語中」という意識無しに比較的新しく創られたため、語中に「ヒ」があるように見えるのではないかと思います。
回答ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
指摘する方が野暮で、俳句が判ってないなぁと思います。
どちらでも構いませんよ。
文語での古語表記を、古語発音するか、現代語発音するかだけのコトです。
もし平安風の短歌なら、発音も「ソコヒ」とすべきでしょうね。
しかし現代語では、文語・口語ともに「底い(ソコイ)」で通用します。
そのいずれで発音するかは、質問者様の感性です。
句会における質問者様の作品なら、質問者様の発音・読み方が正しいです。
質問者様の感性・語感で決めて下さい。ソレが正解です。
「この句は現代句なので、『底ひ』と書いて『そこい』と読むんです」などで構いませんし、それによって、自由で洒脱な俳風になろうかと思います
逆に、短歌や古(いにしえ)に着想を得たり、思いを馳せた様な句であれば、現代風に「ソコイ」と発音しちゃうと、台無しになってしまうかもしれません。
敢えて「ソコヒ」と発音した方が、情緒がありますよね。
厳密に申せば、古語発音を現代人が多少真似てみたところで、当時と現代では、速度やイントネーションが全く違うんですけどね。
それでも自分なり自由に、雰囲気などを楽しむのが、俳句の世界かと思います。
俳句は、一字一句にこだわって、「こう読まねばダメ」じゃないです。
むしろ、こだわりが一番の敵でしょう。
「こう詠んだ方が良くない?」の世界で、最後はそれに共感するかどうか?ですからね。
回答ありがとうございます。
てっきり「ソコヒ」だとずっと信じていたので、ためになる回答でした。
古語にも興味があり、古いよいことばを俳句に取り入れるようにしています。
句の世界観に合わせて、読み方を考えてみようと思います。
ありがとうございました^-^/。
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