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先程質問してさせていただきましたが、僕の説明不足でしたので改めましてもう一度質問させていただきます。
多国籍企業の問題点を考えた時に、多国籍企業が国家単位の経済をも揺るがしてしまうことがあると思います。その例として数年前のアジアの経済危機が挙げられると思うのですが、アジアの経済危機の際に多国籍企業はどのような要因となって経済危機を引き起こしたのでしょうか?大変わかりづらい説明で申し訳ありませんが、多国籍企業がアジアの経済危機が起こった際にどのような役割を果たしたのかをお聞きしたいと思っております。度重なる質問で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

前回質問された方と知らないでお答えしましたので、多少説明不足の点がありましたので補足しておきます。


金融資金を多国籍に亘って移動させるのは、一般的に言われる多国籍企業ではなく、New York,London,Tokyoにある金融機関であり、預貯金や年金資産を運用している機関投資家なのです。コンピューターとインターネットで一日で資金を動かします。
今回のアジア経済危機に際して、現地に製造工場や営業所を持っていた多国籍企業は資金調達が困難になり多くの会社は本社からの増資や銀行借入本社保証枠を増やして対応しました。中には現地の合弁会社に資金援助を行った会社もあります。
これらの多国籍企業の多くはこのアジア経済危機を乗り越えて更に成長をとげています。
多国籍企業が自国の技術を発展途上国に持ち込み、その国の雇用を拡大しますと、自ずとその国の所得レベルも上がります。そのことが世界全体の経済成長を高め貧困を救います。先進諸国にとってもそれらの国への輸出が増えプラスになります。勿論、経済成長が地球環境や資源に悪影響を与える弊害もあります。
多国籍企業がアジア経済危機に与えた影響よりも、受けた影響とその後の対応を研究すると面白いと思います。マクロで捉えるより実証的にミクロで調査した書物や論文を見たことが無いので、貴方の研究が日本で唯一の研究になるかもしれません。期待しています。
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この回答へのお礼

お礼を申し上げるのが遅くなってしまい申し訳ありません。
度重なる質問にも丁寧に答えていただき誠にありがとうございます。rekishikaさんにいただいたアドバイスを基に自分なりに頑張ってみようと思います。今回の調査のみならず、今後にも繋がるアドバイスを数多くいただきありがとうございました。

お礼日時:2003/10/16 02:15

前回のアジア経済危機は多国籍企業といっても、金融関係の企業によって齎されたものであり、アジアで製造活動を行っている多国籍企業が直接引き金を引いたのではありません。


アジア諸国の経済発展が多分に自国民の貯蓄によって支えられたのではなく、海外先進国の外国資本に依存していました。しかも、それらの資本が短期の借入れであったため、貸出先国の経済指標が悪化したり、返済能力に疑問を生じますと一斉に資金を引き揚げます。この時はタイ・マレーシアから始まり、アセアン諸国全土に資金の引き上げが起こり、東アジアの韓国まで影響が来ました。ドル金利に比べ金利が高いアジア諸国の通貨は為替レートが変わらなければ、ドル資金をアジア諸国の通貨で運用することは、海外投資家
にっとては利益になります。
然しながら、一旦、それらの通貨がドルに比べ下がり始めますと、早くアジア諸国の通貨を売ってドルに替え、資金を引き揚げ始めます。一羽の鳥が危険を感じ飛び立ちますと皆一斉に飛び立ちます。この現象がおこったのです。
従って、今回の問題を多国籍企業の問題として捉えるより、国境を越えてグローバルに一瞬ににして動く金融資本がどのようにして国家単位の経済を揺るがしてしまうかと言う問題の捉え方をしたほうが良いと思います。
勿論、低賃金を狙って工場を立てそこからの輸出を狙った多国籍企業が、賃金が上がると工場をたたんで更に安い国に移転するようなケースもありますので多国籍企業の国家経済に与える影響は無視できません。
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