No.3ベストアンサー
- 回答日時:
takaさんが紹介してくださったサイトは「げんしろう」という、科学技術振興機構(JST)が国の委託を受けて運営している原子力関連の広報サイトです。
http://mext-atm.jst.go.jp/index.html
参考URLによると客観的事実は不正確ではないと思いますが、原因と問題点は表面的(技術的な問題点のみ記載されている)と思います。
事故の直接的原因は、「流れのある配管の中に棒を突っ込んだので流れから繰り返し力を受けて折れた」ことであり、その対策として「設計時にチェックする」ことが上げられています。
しかしながら、流体(配管)技術者であれば常識的である内容を温度計のメーカーの技術者が知らず、お互いの領域に口をださなかったこと、詳細設計はメーカーに任せてしまい、発注者として設計をチェックしなかった(あるいはする能力が無かった)こと、メーカーや事業者の申請内容をチェックしなかった(温度計は審査対象でなかったことが理由であるが)国や安全委員会も間接的な原因として考えられます。
その背後には技術の細分化と技術者の階層化があると考えます。
事業者の技術者は原子炉、機械、燃料、電気、計装、建築、土木などに細分化しており、実質的に図面をチェックできる技術者は数人以下です。またこの技術者達は一生に一度の建設なので技術的経験やプロジェクト推進の実務経歴が十分とはいえません。(失敗した経験や他の現場で吸収した経験がない)
各部門の担当者がそれぞれ電機メーカー、重工メーカー、計装メーカー、ゼネコンに発注し、各部門が並行して作り上げる仕組みです。
温度計を例にとっても、メーカーの温度計担当者は温度計の知識は豊富ですが、温度計に使用する材料や流体の中での挙動などに深い造詣があるとはいえません。
設計段階では重工メーカーのマスタープランに基づいて建築・土木・電気・配管などの詳細設計をすすめますが、基本設計段階の僅かの期間しか相互の調整が働きにくいようです。詳細設計に入ってしまうとそれぞれのメーカー主導で設計が進んでしまい、他部門に口を挟む機会が減ります。
国の保安行政は数人の職員が申請をチェックしており事実上チェック不可能です。委員会は学識経験者が委員ですが、大学教授の兼業などで実質審理に掛けられる時間は週数時間以下で、役所の用意した資料を見て説明を聞くだけというのが現状です。
現状の建設の仕組みは原子力発電に限らず大規模プロジェクトではほとんど同様と考えています(中央線のポイントトラブルも同じ構造)。このような仕組みからすると、メーカーの技術者が責任を持って業務を全うしなければならないことになりますが、投資の縮小や値引き要求の激化、海外との競争による淘汰などで専門技術者を維持できなくなっています。
今後は巨大システムの技術を総合的に理解・経験し、個別技術を指揮監督できる技術者が必要と考えられます。
またこのような総合的監理技術者はメーカー、事業者、国、安全委員会などの安全チェックを行う各段階にそれぞれ必要と考えます。
参考URL:http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/03010309_1.html
No.5
- 回答日時:
削除されてしまったので、
もう一度書き込みいたします。
ここのURLが最もわかりやすいです。
もんじゅの件に関しましても、現場の目からきちんと
述べられています。
(施工ミスというのはほとんどの事故がそう、ということで、もんじゅは、まったく持って違う、というわけではありませんが、「施工ミス」が第一の原因ではなったようです。いうなれば「設計ミス」ですね)
このURLは原発の勉強をしたいのなら必見です。
もうなくなってしまいましたが、現場で実際に働いていた方の手記ですので、参考になるところも多いかとおもいます
参考URL:http://genpatsu_shinsai.at.infoseek.co.jp/hirai/
No.4
- 回答日時:
http://genpatsu_shinsai.at.infoseek.co.jp/hirai/ …
ここに施工ミスだと書かれています。
参考URL:http://genpatsu_shinsai.at.infoseek.co.jp/hirai/ …
ここに施工ミスだと書かれています。
参考URL:http://genpatsu_shinsai.at.infoseek.co.jp/hirai/ …
No.2
- 回答日時:
配管に差し込まれた温度計を差し込むためのパイプ状の部品(長さ20cm程度のステンレス製)が、設計ミスによる強度不足と背圧による振動で折れて、その部品の内部を通じてナトリウムが漏れたのです。
設計したのは大手メーカーの下請け企業で、開発担当者側のチェックミスや技量不足も指摘されています。折れた部品は配管内で発見されています。詳細に調べたい場合は原子力安全白書や、事故調査報告書を探してみてください。原子力安全委員会のサイトのあると思います。
参考URL:http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/dic_1603_01.html
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