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ある小説を読んでいた時に「ありとしもなき」という言葉に出くわしまして、字引を引いたのですが、記載されていませんでした。「ありとしもなき」これは、どのような意味なのでしょうか?また、「あるかなきか」と同じような意味なのではないかと勝手に推測しているのですが間違っていますか?質問が下手で大変申し訳ないのですが、回答して頂ければ嬉しいです。

A 回答 (1件)

 おっしゃるように「あるかなきか」とほぼ同じ意味です。



 実際に出てくるかどうかは知りませんが、『源氏物語』なんかに出てくるような、文語(古語)の表現です。

 「あり(ラ行変格活用動詞・終止形)と(格助詞)しも(強意の副助詞)なき(形容詞「なし」の連体形)」です。
 「しも」は語源的には「し(副助詞)+も(係助詞)」に分けることもできます。
 (したがって、「しも」には文法的には「していても」という動詞句にはなりません。)

「(特に)あるという・わけ〔ほど〕でもない」ぐらいで解釈すればいいでしょう。

 たとえば、風であれば、「あるかなきかの風」も「ありとしもなき風」も、本当に吹いているのかどうか分からないくらいの、かすかな風と考えればよいと思います。
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この回答へのお礼

詳しく回答して頂き、嬉しいです。まことにありがとうございます。

時に、いま、私はどうしても日本の古典(源氏物語や今昔物語など)を口語訳なしの原文で読みたくて、学生時代より苦手だった文語文法から勉強しなおそうと思っているのですが、古文に関して門外漢の私でも理解可能なオススメの参考書があればいくつか教えて頂けませんでしょうか。回答して頂けたら、嬉しいです。

お礼日時:2011/10/10 01:10

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