No.2ベストアンサー
- 回答日時:
私に、あんまり化け学的な事を聞かれないで下さい(笑)
話を広げたくなかったのですが、ヘマトキシリンそのものは負電荷になるんです。それが媒染剤と錯体を形成して、同時にその錯体(正電荷)が、DNAのリン酸基(負電荷)と結合するのです。
どういう状態にあるのか知りませんが、リン酸基が錯体に対して結合するように振舞うという事です。
ここから先は化け学なのでUPUPです。
官能基の振る舞いは相手や環境次第という事ですね。もっとくっつきやすい相手が来るとか、くっついたら離し難い相手がくるとかしたら、そっちにくっついている状態に変わりますよね。
基本的な把握ですが、イメージとして分子は固定化された存在ではないというか。
これはもう病理の話ではありませんよ(笑)
なるほどです!
本当にご丁寧に、また分かりやすく説明していただきありがとうございます。
がってん出来て、しっくりと収まりました!!
病理の勉強をしているのに
基本的なところが押さえられていないため、
簡単な教科書をみていても
あれ、どうしてだっけ?という
疑問がたびたび出てきます。
こんなに丁寧にご指導いただき感謝です。
本当にありがとうございました!
No.1
- 回答日時:
その意味は、病理学的に言うと、
>「悪性腫瘍に移行するに従って、細胞核においてはDNA量の増加に伴い好塩基性が増加する」
ということになります。
クロマチン(染色質。染まるものだから)が濃く見えたり肥大したりする異型の一つです。ちなみにクロマチンの説明は染まる物です。同義的な概念に留まっている用語や法則が多いです。
好塩基性とはヘマトキシリン好性のことです。紫色になることです。
HE染色(ヘマトキシリン・エオジン染色)ではヘマトキシリンが負電荷を持つDNA(のリン酸基)に結合して紫色に染色されます。染まると言っても染色は相対的な濃さです。免疫染色だって例外的に他の物にも反応します。
染色名と腫瘍細胞の種類は大事です。
DNA量の増加していると仮定すれば、単純にヘマトキシリンに染まる候補が増えていることになります。好塩基性が強まります。
濃い薄いもそれ自体が悪い良いではなくて、正常組織や良性腫瘍との比較の話ではありませんかね。理屈抜きにそう違って見えるのです。理屈よりも現象が明らかなのです。(腫瘍)病理の醍醐味は良性なのか悪性なのかの見分け方です。その目印になる知識を集めて整理したのがとりあえず病理です。もちろん他の病理もありますがね。
ご丁寧に解説、本当にありがとうございます。
ヘマトキシリンと結合し、結果染色されるものが好塩基性ということで、
わからない点がありまして、
まず、前提としてヘマトキシリンは正電荷に帯びているのだということで、
負の電荷を持つを持つものと結合するのですよね?
(1)DNA(のリン酸基)は負の電荷をもつ、というのはなぜですか?
(2)DNAは常に負の電荷を持つものとしても、
細胞内で正の電荷をもつヒストンなどの蛋白質とくっつき、
クロマチン(染色質)の形になって中和されていると考えると、
なぜヘマトキシリンと結合するのか不思議に思うのですが、
なぜだか、もし分かれば教えていただけるとありがたいです。
お手数おかけしますがどうぞよろしくお願いいたします。
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