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小さい会社を経営しています。

今期が黒字か赤字かを判断する方法ですが、
わたしは、今期の総売上高や利息などの収入から経費などを差し引いて、プラスかマイナスかで判断しています。

ところが、、前期が大幅に黒字になった場合、法人税や消費税などの支払いが今期になってしまうので、今期が赤字になってしまいそうです。(法人税などの計上は決算後の翌期に計上しています。税務署にそれでもいいと言われました。)
こういう場合でも、やはり今期は赤字なのでしょうか?

たしかに数字上は法人税などの分だけ現金がなくなっていますので、赤字なんですが、それを除外して通常の業務で稼いだ売上高から経費を引いても黒字になるくらいなんです。

こういう場合は赤字でも悲観するべきではないでしょうか?

A 回答 (2件)

会社の利益計算と税務上の所得計算、並びに損益と現金収支(キャッシュ・フロー)を混同されているご様子ですね。



まず、利益計算と所得計算についてですが…
税務上、前期の法人税等を当期に支払った際の費用としてもよいというのは、どの決算期において処理をしても損金経理(税務上の費用とご理解ください)はできませんので、課税所得を計算する上では影響がないからにすぎません。

対しまして、企業会計上は、法人税等は課税される事業年度の利益から控除すべきものです。
少々乱暴なたとえになりますが、仕入代金を翌月に払うことと同じで、既に前期において課税関係は確定しており債務は発生していますので、当期に支払った法人税等は前期末に未払いであったものを支払っているわけです。
ですから、企業会計上はあくまでも前期において「法人税、住民税及び事業税」又は「法人税等充当金繰入額」等の科目で費用計上し、当期は「未払法人税等」又は「法人税等充当金」等の負債科目の減少処理となります。

次に、損益と現金収支についてですが…
上記のとおり、法人税等は前期において費用計上がすんでおり、当期は債務の減少処置としますので、当期の損益には影響しません。
しかしながら、支払った際には当然ながら現金が減少します。
ご質問の場合は、前期の異常な黒字により多額の法人税が課税されていましたので、当期のみの現金収支はマイナスになったのです。
しかしながら、前期は異常な黒字だったので、現金も多額に残っているはずですよね?つまり、前期の債務を前期から繰越した現金で支払ったということで、現金自体は残っているはずです。
納税できる現金があるということは、言い換えれば現金収支の源泉となる利益はきちんと確保されているということです。

以上でおわかりになると思いますが、「こういう場合の赤字(現金収支のマイナス)でも悲観する…」必要はありません。

もちろん、重税感という問題はまったく別の論点ではありますが…

以上のようなところで如何でしょうか?
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税効果会計をご存じですか?


税引前当期利益から当期に掛かる法人税等を控除し、正味の利益(税引後当期利益)を表示する会計です。

最近の中小企業における会計指針においても税効果会計を基準としています。

ですから質問にありますように、法人税等を翌期に損金経理すると実質的には黒字でも損益計算書の内容が悪くなりまから、当期損失が出ているのに別表4では課税所得が出るという矛盾が生じます。

税法上は問題ありません。
ただし、金融機関は申告書一式を預かりデータ化して正確な内容は把握してるとは思いますが、まだまだ決算書上の当期利益を重要視しますので、その期に掛かる法人税等は損益計算書の税引前当期利益の下で法人税及び住民税額として控除し税引後当期利益を表示する事をお奨めします。
(法人税等は未払の為、貸借対照表の流動負債に未払法人税等や未払消費税として計上し、翌期で支払いがあった時に未払いを取り崩します)
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