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科学のカテゴリーでは回答がなかったのでこちらで。

研究に長く携わっていながらよく考えたことがなかったんですが、実験記録はどのくらい保存すべきものなのでしょうか?
論文の内容が疑わしいというような話になったときに実験記録の提出を求められることがあります。大抵は発表して間もない論文ですが、10年も前に発表した論文の訂正や取り下げが行われることもあります。
もちろん、ずっと保存できればいいのでしょうが、研究室が閉まることもあるでしょうし、その論文に関わった人が研究室に誰も残っていないってこともあるでしょう。
実験記録の保存期間についてのガイドラインのようなものはあるのでしょうか?病院のカルテの保存義務は5年でしたっけ?

A 回答 (3件)

これは研究内容にもよると思います。



一般にはその研究を主宰する人が判断し決めることで十分と思います。自然科学の分野と人文科学の分野でも違うでしょう。また社会への影響の程度や実施コストにも関係します。

たとえば、自動車メーカーが各種の実験を行い、製造物責任という観点で訴訟に備える場合もあります。
そうした場合に、そのメーカーがたとえば実験の保存期間を20年と設定している例があります。

一方で、企業経営にとっては保存期間が定まらないと、保存コスト増に耐えられないという面があります。自然科学の分野ではありませんが、会社法とか、法人税法、電子帳簿保存法、労基法、などでそれぞれに関連する書類の保存期間が個別に定められていますし、労働衛生関連では、科学物質や放射線の測定結果が、たとえば、30年保存などの規定があります。知的財産関連だと特許権が20年存続しさらに延長するなどの関係で半永久的な保存が必要になったりします。

大学の研究室でも研究の内容によるでしょう。また、大学ではとくに廃棄するという積極的な理由が無いことが多く、そのまま積み上げられるか、学部学生の限定された卒論実験などはあっさり捨てられるかではないでしょうか。通常は、いつか役に立つかも知れないという思いからそのまま段ボールに入っていたりすることもあります。まあ、ゴミ屋敷に似ていますかね。
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この回答へのお礼

大学だと積極的に捨てる理由がないから結果的にいつまでも保存されているという感じでしょうか。

お礼日時:2012/10/23 03:53

これは「研究結果に賞味期限があるか」という疑問に似ているかと思いました。



自然科学では、一般的に普遍的な結果を追求します。しかし、結果を解釈するのは生身の人間の営為です。
時間が経ってから、ああ間違いだった、ということもあり得ます。
先ごろありましたが、光より速度の速い粒子が発見されたという発表があって、それが否定された状態にあると思います。発表者はその根拠である実験結果を保存し、世界に示すことは当然で、その責任もあります。
しかし、その結果が否定され定説になってしまえば、その発表者は実験結果を捨て去るかもしれません。それはある意味で賞味期限かも知れません。

一般的に、研究者が自分の学説や実験結果を発表するためには、自分が行った実験結果を正当な根拠として保存するのは当然で、簡単に言えば、死ぬまで保存するものです。一生を捧げた自分自身の存在価値でもあるからです。研究結果は、いつになっても否定される可能性があります。それに対抗できるようにしておくかどうかでしょう。

企業研究などで、短期的な成果が求められる場合は、研究の主体も雇用されているその企業ですから、結果が出れば終わりなので、不要になれば捨てることもあるでしょう。

要は、研究者自身が判断することでしょうね。
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この回答へのお礼

はっきりとした決まりはないんでしょうね。
研究結果の賞味期限というのは、最近漠然とですが考えていました。自分の論文のなかで、いつまでも引用され続けるものと、発表後数年間だけのものがあります。でも、発表した時点ではどっちになるかわからないんです。

お礼日時:2012/10/19 00:12

病院のカルテの最低保存期間は5年ですが、実験記録の保存期間は明確には決まっていないと思います。

論文掲載まではもちろん、クレームが着けられる期間は保存しておいた方が無難です。
また、特許関係からいうと日本は先願主義で申請の早いもの順ですが、アメリカは先発明主義なので他者より先に発明した物証、例えば実験記録などの日付で特許権が決まります。
私は、重要な実験データはまとめてほぼ永久保存していました(特許申請が不要になった場合はこの限りではない)。
私の所属していた研究機関では、複写式の実験ノートを配られ、論文や特許申請に係わるデータ記録は署名、日付をつけて、担当部署で保管してくれてました。
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この回答へのお礼

はっきりとした決まりはないんでしょうね。
百年以上続いている大学の研究室なんてどうしてるんでしょう。

お礼日時:2012/10/18 23:54

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