No.2
- 回答日時:
逆ですよ、戦などである程度人口が減っていかないと成り立たない
現在と違って農業生産力が低いので食料が足りていきませんからね
近世でもアイルランドはジャガイモの不作で200万人餓死してます
身分の低い層ほど婚期は早い>油が高いので夜は早く寝る>子沢山
>不作発生>年貢が少ない>資産減少・生産力減退>戦争、ですよ
戦で死ぬのは雇われ兵の農民です、武士や貴族はなかなか死にません
古代中国では大戦が起こると50万~100万の戦死者が出ていた
中世ヨーロッパは国家間じゃなく貴族の領地争いのほうが多かった
数人~100人までくらいしか死ななかった、ってのが多い
日本も似たようなもんです、大名クラスの争いでなければ人死なない
そりゃ例外的な大戦はあったけどもね、数万人死ぬような・・・
けど古代と違ってある程度の分割統治が定着していたのですから
小競り合いがメインだったと考えるのが一般的と思いますよ
No.3
- 回答日時:
戦死の激しいの激しい例を見るなら、川中島あたりを見ればわかると思います。
霧の中での偶然の遭遇戦ですが、双方なのある武将まで多く戦死してる珍しい例です。
戦国時代は100年以上続きましたが、大大名同士が双方存亡をかけて大戦なんて時代は終盤の30年くらい、それまでの戦国時代の戦の大半は国境線より少し侵入して相手の田や畑を勝手に刈り取って略奪して帰るとか、人狩して奴隷にして売るとか程度のものです。相手の武士や領民を根絶やしにしようといった目的のある戦死の激しい戦は少なかったんですよ。
領地を丸ごと攻略する戦でも、籠城する相手の城を囲んで降伏させて城主が切腹して、あとはその城に居た武士のほとんどは新しい領主の傘下に入るというのが大抵です。死ぬまで戦うといった戦は戦国時代終盤まであまり多くありません。
それでこの時代の人口ですが、もちろん減少したと思われますが、統一政権の事実上の消滅、多くの支配者が乱立する複雑な支配構造となると、どうにも戸籍がきちんと取られるわけではありませんので、はっきりした人口は分かりません。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
するどいご指摘でね、映画やドラマなんかじゃ戦闘の後に戦場では死者が累々と横たわっている描写がよくありますが、私は正直疑問を持っています。
ただ、記録には「○○軍は3万人で凸凹の戦いをして敗北した。死者は2万人になった」なんて残っているのですが、これは少々割り引く必要があります。なぜなら、そういう数字って「大本営発表」だからです。
三国志で有名な赤壁の戦いでは曹操軍は100万人の大軍を動員したといわれていますが、実際に動員した数は諸説あるのですが3万人くらいではなかったかといわれています。それでも当時の常識から考えるとものすごい大軍なんですけどね。一方の孫権軍は実数は多くても3000程度ではなかったといわれているので、「曹操軍が圧倒的多数だった」のは間違いありません。
問題は、致死率なんです。医療レベルが低くて衛生状態がよくなかった昔は負傷してからの致死率が極めて高かったのです。例えば矢が当たってケガをしたとして、そのケガ自体はたいしたものではなくても破傷風になって死んじゃう可能性は結構あったのです。だから、ちょっとしたケガだって危険なんですね。
おっしゃるとおりで、どんどん戦闘していったらどんどん男たちが死んでしまうはずです。だから、実際はいわれているほど死傷者はでなかったのではないかと思います。
特に三国志みたいな銃がない時代の戦いでは、歩兵のほとんどは烏合の衆。「勇猛な武将に率いられているから戦う」のであって、もしその武将が打ち取られてしまえば「こりゃもう逃げたほうがいい」となります。だけど武将は最前線で「俺についてこい!」ってやらないと歩兵たちはついてこないですから、彼らは体を張るのが商売なわけです。今でいうとアスリートだったんですね、武将というのは。
そう、おそらくですが(なにしろ見たことがないので想像するしかありません)案外に昔の戦闘というのはスポーツの試合に近いものではなかったかなと思います。
中世イタリアは傭兵による戦争というのが主流だったのですが、これがなかなか面白いです。
まず、傭兵というのは隊長に率いられているのです。傭兵隊長というのは人足の親分みたいな存在だったわけです。で、ある町に雇われるのですが、このとき人数を「水増し申告」します。本当は5000人しかいないのに8000人とかいうわけです。いちいち数えるのも面倒だからまあそれで受け入れるわけです。
で、戦場に行くと相手も金で雇われた傭兵部隊です。そういう意味では同業同士ですから、朝から夕方までわあわあと槍を合わせるのですが、お互い本気ではやらない。一日中やって死んじゃうのは1人とか2人とかそんな程度です。終わったらエールを交換し、時に隊長同士が握手したというのですから、もうスポーツの試合ですな。んで、雇われた町に帰ってきたら「水増し申告」がモノをいうのです。「8000人の兵士が5000人になったので、3000人分の死亡手当をください」とやるわけです。
こんな馴れ合い(というかもうほとんど談合)をやっていたので、フランスから騎士による軍隊が来てしまうともう戦争にならないほど傭兵なんてすぐ逃げちゃう。だって、死んだら意味ないでしょ。「生きるために傭兵」やってんだから。だからマキャベリとかチェザーレ・ボルジアなんかは「傭兵はダメ。国民軍隊を作らないと」といってたのです。
現代でも、アフガンゲリラ同士の戦闘の動画なんかがたまにユーチューブに出ていますが、あれを見ますとみんな「アッラー・アクバル」とかいいながらてんでばらばらに撃ってるもんですから、日本でやってるサバイバルゲームとあまり雰囲気が変わりません。サバイバルゲームだと命は失わないからみんな死ぬ(弾が当たる)まで戦うけど、もし本当に命を失うならやられる前に逃げてしまいますよ。
No.5
- 回答日時:
外国は知りませんが、信長が兵農分離をするまでは、大名に付随する兵士はそれぞれの家臣の封土の土着農民が兵士になったものであり、そのため兵士の数が少なく、戦争も小規模数百人程度のものでした。
また、兵士を雇うわけではないため、ある程度の被害がでれば、武将達は自らの判断で撤退します。でないと、その先兵士を補充できませんし、次の戦ができなくなるからです。そういう意味では数%も戦死すれば被害甚大なのではないでしょうか?
その後、兵農分離が達成されると、武将は金で兵士を雇うことと成ります。兵士はもともと農民の次男三男でその日の生活もままならない人が多く、飯さえ食えればということで武将にくっついてきます。
そのため敗北すると恩賞がない、飯が食えないということで兵士達は逃亡します。
その結果、戦いの総数は数十万となっても、雇われ兵士のため、敗北すると兵士は逃亡し、中には敗北した武将達から、武具を巻き上げ金に換えます。落ち武者狩りと呼ばれるものです。
また、兵士達も傷ついたら、敵の首をもっていたら、即座に武将の元に行き、首を報告し、そのまま離脱するのではないでしょうか?
敵の首もなければ、上記のような落ち武者狩りを行うといった風ですね
結果敗戦しても、死者はそんなに出るとは思いません。戦場から離脱するだけではないでしょうか?
No.6
- 回答日時:
文化唯物論―マテリアルから世界を読む新たな方法
マーヴィン ハリス
この本に出ている例「女の子いじめ」
ネイティブアメリカンのある部族では、徹底的に女の子を虐待するそうです。で、男の子は甘やかされて、戦士として、バタバタ死んでいく。
農業生産性が限界に来ている社会では、子供を生む女子を減らさない限り人口が増えて仕方がない。これが上記の部族の文化を作ったのだと説明しております。
また、農業生産が主体の時代では、人口比率で5%程度の軍隊しかもてません。男女比を1:1として、男子の比率で考えると 男子の 10% が最大出兵比率。出兵した兵士が全員死んでも、男子は90%残っており、人口の再生産に関しては、長期的には何ら問題ありません。(※ 平均年齢40歳とか50歳の時代というのは、言い方を変えると、死ぬまで男子は生殖可能ということでもありますから)
他の方も指摘しておりますが、兵士だけ選択的に死ぬ戦争よりも、飢饉や疫病など男女や年齢そして職業に関係なく幅広く死者が出るケースのほうが人口の再生産にとっては深刻な問題です。
この回答へのお礼
お礼日時:2012/11/24 07:54
回答ありがとうございました。アメリカ部族のお話は参考になりました。ところで質問の趣旨からは逸れますが、今の日本のように生産性が高くしかも少子化が進行している社会では、女性が優遇される傾向が強いという点で上記部族とちょうど逆の現象がおきているのかなと思いました。
No.7
- 回答日時:
中世って長いのでね
まぁ、日本の地域紛争では、いわゆる武家同士の衝突では、一割も戦死者が出れば、かなりの死亡率
地域の村同士の利害紛争で起こる紛争なら、4割の戦死者もあったらしい
まぁ、死んだと思ったけど、”ただ逃げてただけ”という事例も相応にあるそうだが・・・
南半球のマオリ族の紛争では、死亡率7割があるそうだが、それが最高だと思う
ニューギニア地域のカニバリズム民族であれば、少し前までは、紛争相手を食べることもあったらしい
>今の少子高齢化なんかまるで比較にならないくらいのペースで人口が減っていって、国が成り立たなくなってしまわないのですか?
現実に人類の人口減少の最大要素は、伝染病ね
ペスト・コレラとか
戦争による人口調整なんか妄想の類だからね
野郎よりも、人口部分では女性の方が重要だし・・・
中国は一人っこ政策で若年層の女性が少ない・・以下略
国家が人口要素で成立しない事例は、歴史的にはあまりない。桜蘭のように人間が移動するだけの話もあるように
No.8
- 回答日時:
蛇足
マーヴィン・ハリスは「人類学者」だったので、基本的な研究フィールドは近代社会ではなかったように記憶しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9E% …
最近で、近代社会までフィールドにしているのはトッドさん
家族パターンによる社会の違いなどを指摘しているようです。
その家族パターンの原因には、土地の生産性とかがある・・・と書いてあったように記憶しているが、それは初期の本での勇み足だったかなぁ。
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