プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

我慢させることが前頭葉を発達させるとよく言います
ですが、虐待された子供は前頭葉が委縮しているという報告があります
http://syougaikeihatu.blog83.fc2.com/blog-entry- …
こういう環境ではいいたい事は言えませんし、泣くことはできません
泣いたらそれこそ叩かれるし、自由に発言したら殴られます
必然的に我慢をしなければならないので、前頭葉が発達する環境としてはこれほどうってつけのものはありません
でも、現実には萎縮しています
我慢=前頭葉の発達は正しいんでしょうか?

A 回答 (3件)

こんにちは。


どうやら前提が間違っているようです。
我慢をさせれば前頭葉が発達するなどということはありません。恐らくブログか何処かでそのような表現をお目になさったのではないかと思いますが、残念ながらこれは明らかに誤った解釈です。
取り敢えず常識的に考えてみて下さい。躾や道徳といいますのは、これは飽くまで理性行動を選択するために必要な学習教育であります。従いまして、このようなものは脳の発達とは全く無関係です。
確かに前頭葉といいますのは我々の理性行動を司る重要な働きをします。ですから、ここが何らかの原因で萎縮すれば我慢ができない、あるいは困難に対して脆弱といった人格が形成されてしまう危険性は十分にあります。ですが、だからと言って我慢を覚えさせれば前頭葉が発達するなどというのは、果たして物理的にあり得ないことです。

では、一般的には幼児虐待経験者の前頭葉の萎縮は発達期のストレスが原因ではないかと考えられています。
「発達期」といいますのは大脳皮質では生後三歳頃をピークに15~20歳までです。先ほど「学習体験の内容そのものは脳の発達とは無関係である」と申し上げました。但し、大脳には機能分化というものがあり、それぞれの機能の獲得は成長年齢と必ずしも無関係ではありません。
例えば、ご存知と思いますが「絶対音感」や「バイリンガル」といったものは比較的はっきりとした「学習臨界期」が調査されており、大脳の成長がある時期を過ぎますと習得することができなくなると考えられています。とはいえ、三歳を過ぎれば絶対音感は習得できませんが、通常の成長環境が与えられるならば普通に歌を唄ったり音楽を楽しむといったことは誰でもできるようになります。

同じ大脳皮質でも側頭葉や後頭葉などは視覚や聴覚といった環境からの直接的な情報を処理しています。ですから、目や耳が謙譲であれば子供の内から様々なものを見聞きすることによって「環境への機能的適応」は自然と施されます。ところが、前頭葉といいますのは「コミュニケーション能力」や「情動理解」、「文脈形成」といった、状況に対処するための総合的な情報を処理しています。従いまして、その時期に幼児虐待といった環境からの阻害が起こりますと、それは基本的な前頭葉の機能的発達には大きな弊害になると考えられます。但し、何故それで脳細胞が萎縮するのかといったことは専ら研究中ではありますが、その生理学的なメカニズムはまだはっきりと解明されていなかったのではないかと思います。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

ありがとうございます
学習内容と発達は関係ないんですね

お礼日時:2013/01/17 01:20

我慢は、たとえば「ケーキが食べたかったけど、せんべいで我慢した」の類で


虐待は、食事を抜かれたりします。
我慢と言うより、当人が生命の危機を感じる状態です。

我慢でしたら「あとで」とか「変わりに」とか補完行為があったりしますが
虐待は親・親代わりからの「拒絶」となります。
つまりは、方向性がまったく違うのです。

虐待は、強い抑制と抑圧の中で行動そのものを制限されます。
ですから、当人がその状態を「否定」もしくは「拒絶」することになります。

視覚野・聴覚野の萎縮がおきるのも、見たくない・聴きたくないという
現実として受け止められないほどの強い否定や拒絶の感情が湧き
心的反応として体に現れるほど、本当に強いものです。


我慢は思いを巡らせますが、虐待は思いを断ち切りますから
我慢=前頭葉の発達は正しいのではないでしょうか。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

思考をめぐらすから普通のがまんでは発達するんですね

お礼日時:2012/12/30 21:31

通常の我慢レベルであれば、どうやれば我慢している事を我慢せずに済ますことができるかを考えるでしょうし、やりたい事をやりたい様にやっているところを空想するという行為も普通に行われるでしょうから前頭葉は活発に働くことになり、結果として発達することになります。



しかし虐待された子供は救いの無い状態に置かれます。その状態では余りの辛さに虐待行為を受けているのは自分ではないと考えるようになり、結果として思考を停止するようになります。このため前頭葉の働きは抑えられ、発達する機会を失う事になります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。
虐待だと我慢することにはなるけど、別に理由で萎縮してしまい、予想と異なる結果が生まれるんですね

お礼日時:2012/12/30 21:30

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!