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ロシアのウラル地方上空で爆発した隕石の破片が回収されたようですが、この破片を分析にすることのよってどのような科学的成果が期待できるのでしょうか。

A 回答 (2件)

 公転軌道がわかっている小惑星の化学成分がわかれば、同じような軌道を公転している小惑星全般に対する知識が深まります。



 ロシアに落下し爆発した小惑星は、実際に調べようとすれば、探査機を打ち上げても微粒子しか採取出来ないほど、探査が難しい天体です。それが、向こうから飛んで来てくれて、1cmの破片が57個も採取出来たわけですから、これほど貴重な物はありません。

 小惑星の破片が採取出来たのであれば、アポロ天体に関する情報が、かなり詳しくわかる可能性があります。主成分が珪酸塩岩石と鉄やニッケルで出来た比重が大きな小惑星ではなく、彗星に近い氷を多く含んだ化学成分だったとしたら、短周期彗星と小惑星との関係が判明する可能性もあります。

 火星軌道に近い小惑星が、彗星に近い化学成分だとしたら、火星が岩石と鉄を主成分とする惑星だという従来の学説も見直しが必要になるかもしれません。実際、火星の衛星フォボスとダイモスが、ロシアに落下した隕石に似ているとしたら、大部分は氷で、珪酸塩や鉄質岩石を僅かに含んでいる彗星に近い天体かもしれません。

 従来の学説だと、地球型惑星は岩石と鉄を多く含んでいて、比重が大きく、木星はガスや氷を多く含んでいて、比重が小さいというものですが、その途中にある小惑星の成分比に関しては、良くわかっていませんでした。

 小惑星の多くが氷を主成分とし、岩石や鉄の比率が小さいのであれば、火星の成分比も違って来る可能性があります。火星は予想以上に地下に大量の氷を含んでいるかもしれません。

 火星に大量の氷が存在するのであれば、比重が火星に近い月にも大量の氷が地下に存在する可能性が出て来ます。従来の定説が引っくり返る可能性さえあるのです。

 氷が少ない微惑星の衝突で地球型惑星が誕生したと考えられていますが、氷が多い小惑星が大部分だとわかれば、太陽系形成理論まで影響を受ける結果になります。

 地球に氷が少ない原因に関しては、氷が多い系外惑星の観測結果を見ても謎だらけです。隕石に関して詳細なビデオファイルが大量に撮影され、破片の採取にも成功したのは、小惑星に関して詳しい知識を得る上でも、大きく役立つでしょうし、太陽系形成に関して新理論が発表される動機付けになるかもしれません。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%83%91% …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2013/02/24 22:29

たとえばアミノ酸が含まれていれば、


生命の起源について新たな仮説を立てることができるor既存の説の裏付けとなるでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2013/02/24 22:28

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