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曲のマイナーキーのナチュラルマイナー・ハーモニックマイナー・メロディックマイナーはどういう時に切り替わるものなのでしょうか?

以前音が高くなる時はどっちで音が低くなる時はどっちみたいに聞いた気がするのですが?

A 回答 (3件)

>曲のマイナーキーのナチュラルマイナー・ハーモニックマイナー・メロディックマイナーはどういう時に切り替わるものなのでしょうか?



>以前音が高くなる時はどっちで音が低くなる時はどっちみたいに聞いた気がするのですが?
それは、メロディックマイナースケールの話ですね。イ短調で言えば、上行きがラ・シ・ド・レ・ミ・ファ#・ソ#・ラで、下りがラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド・シ・ラ(すべて#なし)です。上りと下りの音が違うのがメロディックマイナースケールの特徴です。下りのときには#を無しにしないと、イ長調と同じになってしまいます。といって、「上行きはメロディックマイナースケールで下りは、ナチュラルマイナースケール」というのではありません。上りと下りが違っていて全体として「メロディックマイナースケール」ということです。上りはメロディックマイナーで、下りはナチュラルマイナーというスケールは世の中にありません。

マイナースケールですが、まず長音階(メジャースケール)のスタートの音を単に三度低い音にすれば、短音階になることはご存知ですね。これがナチュラルマイナースケールですが、実際には洋楽のポップス曲でナチュラルマイナースケールで作られた曲はほとんどありません。理論上のみ存在するスケールと考えてもよいです。日本の曲にはナチュラルマイナースケールを使ったように見える曲もありますが、西洋音楽の長調・短調という概念で分別することに意味はないので、日本音階や四七抜きは、ナチュラルマイナースケールだとは考えないほうがよいです。このナチュラルマイナースケールには欠点があり、導音と主音の間が全音となるために終止感が弱いのです。具体的にはソ→ラの部分です。コードを付けるとEm→Amですが、どうも終わった感じがしません。そこで終止感を高めるために「ソ」の音を#させ、ラの音との距離を半音にしたのです。
これでコードを付けるとE(多くの場合はE7)→Amという進行となり、十分な終止感が得られるようになったのです。コード=和音=ハーモニーですから、ソを#させたマイナースケールをハーモニックマイナースケールと呼び、コード理論を学ぶときの基本となるスケールとされています。
ところが、メロディーを作るときにはハーモニックマイナーを使うと不都合が出ます。具体的には、ファとソ#の距離が長くなって、ペルシャ風というような違和感のある音階になります。ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ#・ラがハーモニックマイナーですが、鳴らしてみるとファとソ#の間がなんともキテレツで、メロディーとしては美しくありません。要するにこのスケールはコード理論上は具合が良かったのですが、メロディーを作るためには不愉快な音程を含んでいるために使えないのです。そこで、メロディーを美しく作るための専用のマイナースケールとして、ファも#させて、ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ#・ソ#・ラという改良した音列を定めて「メロディックマイナースケール」としたのですが、上行きのときは、美しく整った音列になったものの、下るときには、Aメジャースケールに聞こえてしまうという欠点があったのです。上行きのときには、終止感を高めるためにソを#させる必要があったのですが、下るときにはソは導音の役目を持たないので、#させておく必要がなく、ソをナチュラルにし、同時にファもナチュラルに戻したのです。こうして完成したのが「メロディックマイナースケール」です。従いまして、「どこで切り替わるのか」というものではなく、単に長音階の三度下を主音とした音階がナチュラルマイナーで、実用性が低いので、コード理論上のドミナントモーションを強力にするためにハーモニックマイナーができ、メロディーを作るうえでは美しくないハーモニックマイナーの欠点を改良したのがメロディックマイナーということです。
従いまして、短調のメロディーを作るときには、メロディックマイナーを使い、コードを付けるときには、ナチュラルマイナーとハーモニックマイナーを使い、あとは耳の感覚で美しく仕上げます。
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この回答へのお礼

丁寧なご解説ありがとうございます。

お礼日時:2013/07/02 18:33

すみません。

前の回答で「次のサイト」と書いて何のリンクも示しませんでした。貼っておきます。

「トニック、サブドミナント、ドミナントという各和音の意味はお分かりでしょうね。もしお分かりでなければ次のサイトに書いてあることをマスターして下さい。」

http://www.aki-f.com/kouza/riron/riron_7.htm
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あまり細かすぎる説明はしないようにします。

音階の説明では終止感という観点から、和音の説明ではドミナント(V)を「m7th」の響きにするか「7th」の響きにするかという視点にもなります。ここでは和音の視点からの説明をします。音階の解釈は次のサイトをご覧下さい。
http://楽典.com/gakuten/waseionkai.html

クラシックなら音階の視点がいいでしょう。ジャズ・ポップスなら和音の視点の方がいいでしょう。

トニック、サブドミナント、ドミナントという各和音の意味はお分かりでしょうね。もしお分かりでなければ次のサイトに書いてあることをマスターして下さい。ダイアトニック音階、ダイアトニック和音というのがまず大切なんです。和音は4声の方を見て下さいね。クラシックでもこの考え方は必要です。

次はちょっと右に「ギタリストのためのコード理論講座」という項目があります。その中の「マイナーのスケールコード」というところをクリックして下さい。

すると、「ナチュラルマイナー(自然短音階)」というところが見えます。この音階はメージャーのダイアトニック音階を単に三度下げて「ラ」から始めた音階です。そしてそのダイアトニック和音の構成を見ると、V(ドミナント)が「m7thコード」になっていることです。このまま使ってもいいのですが、他の和音と比較するとマイナーの響きがずーっと続いて、ドミナントの雰囲気を持つ響きが出ないのです。これなら、メージャーとおなじ属七和音(7thコード)と用いた方が、他のマイナーの和音も引き立つのです。具体的には「m7th」を「7th」にすると、「m7th」の和音の下から2番目の音に#をつけることになります。これを他の和音すべてに当てはめると「ハーモニックマイナースケール(和声短音階)」というものができるわけです。

メロディックマイナー(旋律的短音階)はクラシックでは上りは「全半全全全全半」の音程にします。下りは「自然短音階」にします。クラシックでは単音のつながりが多いからでしょう。ジャズ・ポップスではこの旋律的短音階に関してはさほど関心はありません。ジャズ・ポップスの場合はドミナントを「m7thコード」にするか「7thコード」にするかが問題なのです。

クラシックでは楽譜通りに演奏しなければならないので作曲家任せでそれほどここがどの短音階かなどと気にしながら練習することはありませんが、特にジャズなどでは自身が演奏家。作曲家なので特に神経質になります。しかし最終的には自分の耳がいいと思った音、和音を使えばいいということになります。目のくらむほどの違いはないと思いますが、全体の醸し出す雰囲気は異なると思います。
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