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 六書の勉強で、
 転注文字と仮借文字について学習しました。
 長、という漢字が問題になりました。
 参考プリントには、「長は仮借文字である」と出ています。
 ところが、別の文献には「長とは、もともと”長老”の意味だったものが、その組織のトップ”という意味になったのだ」との説明がありました。だとすると、これは転注文字だと考えられるように思いました。

 一体「長」という漢字は、どちらに属するのでしょうか?
 

A 回答 (1件)

六書のうち、転注・仮借を他の四つと同等に扱うかどうかは学者により違いがあります。

仮借は漢字の使用法、転注は漢字の造成法であり成り立ちとは別のものであるからです。つまり、転注・仮借文字はその成り立ちにおいては指事・象形・会意・形声のどれかであったということです。

手許の辞書「新字源」は「長」を象形と分類し、髪の長い人の様子を写し、長髪の老人、ひいて「ながい」意味を表すようになったとあります(ただ、そうであるなら象形指事であると言えます)。一方「説文」の中に仮借(その字がなく別の字の声をもってことを託す)の例として「長」が挙られているため、その参考プリントはそう記述したと考えられます。

漢字の成り立ちや語源は全て後に学者が研究したものですから意見が一致しないのが普通です。

なお、長老から組織のトップというのは意味の変化はほとんどしていないように見えますが、いかがでしょう。
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この回答へのお礼

「説文」≒説文解字…という漢字辞典のことですね?

二つの辞書によって、「長」を象形文字と扱ってみたり、
仮借文字として扱ってみたり、違いがあると。

辞書によっても、違う。学者間でも意見が一致しない。
おっしゃるとおり、後に研究したものですから、当然といえばそうですね…。
とても参考になりました。
ご回答、どうもありがとうございました!

お礼日時:2013/07/12 05:50

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